昭和感漂う狭小風呂をユニットバスに3 ~旧浴室を解体~

解体前の風呂場と解体後の風呂場の2カットのビフォー・アフター 浴室

この古い昭和の風呂は間取りの都合上リフォームできず、別の場所へユニットバスを設置するため先ずはこのホーロー浴槽の風呂場を解体・撤去します。

浴室紹介

狭くて古い昭和の風呂場です。
今では考えられないけど昔はこれが普通だったんですよね。

解体前の狭小風呂

外壁と廊下に挟まれ間取りの都合上、面積拡張が不可能な風呂場なので別の場所に風呂場を再設置します。

解体前の狭小風呂土壁

サッシは木製・ガラスはすりガラス。
冬でも風呂場内はさほど寒さを感じませんでしたのでこの土壁は断熱効果がある程度あったのではと思います。


もう古すぎてあちこち故障していますがよく働いてくれました。
今までありがとう。

浴室解体開始

では解体してみます。

ここが旧浴室、ダイニングに半分程せり出しています。

ダイニングキッチンから見た風呂の位置

ドアは古いしボロいので外して解体します。

リビングドア解体

ボード・下地を撤去

ダイニングに隣接する土壁から落としていきます。

クロス・石膏ボードを撤去して当時の化粧白壁になりました。

風呂場壁を解体1

胴縁を外します。

風呂場壁を解体2

土壁を落とす

土壁をハンマーの側面で叩き落としていき、骨組みの竹小舞を撤去します。

土壁をハンマーで落とす

想像を絶する土が出ます。
空気も悪くなるので換気も重要です。マスクもした方がいいです。

落ちた土壁を土嚢袋へ詰める

片面の土壁が落ち、下地のバラ板(木ずり)が出てきました。

現れた壁下地

バラ板を除去すると防水紙(アスファルトフェルト)が顔を出しました。
ここ2重ですね。
さすが室内だけあって防水紙は奇麗です。
タッカーの針で怪我をしないように注意(刺されました)。

壁下地を撤去後防水紙が現れる

浴室側です。

浴室側土壁漆喰塗仕様

打ち抜きました。

浴室壁を抜いた

下には予め土を受ける容器を用意しておきました。
捨てる時少し楽でした。

落ちた土壁をトロ船でキャッチ

2面の土壁が無くなりました。

土壁無くなる

防塵マスクと濡れタオルで口鼻を覆ってやりましたが
これでも足りなかったっぽいです。
埃は体に良くありませんので、できるだけ体をいたわる装備をお勧めします
汚いですが載せておきます。

汚れた防塵マスクとタオル

浴室タイル床撤去

「ハツる」という行為になります。

事前準備

床下の構造が不明につきもしもの時、配管にガラが詰まるのを避けるため排水溝に養生テープで目貼りをし、周辺にディスクグラインダーで切り込みを入れておきます。
これで配管に砕かれたガラ入るのを抑止し、周辺をハツっても切り込みで割れる(はず)。

排水溝に養生テープで栓

養生テープを貼って。

排水溝周辺に切り込み

周りに切り込みを入れておきます。
これで切り込みから割れてくれる事を願います。

コンクリートハンマーに挑戦

いよいよ初めてコンクリートハンマーたるモノを使ってみます。

コンクリートハンマー

こんなヤツです。
友人から譲り受けました。

コンクリートハンマーでタイル土間を割る

めっちゃ簡単に割れていきます。

コンクリートハンマーでタイル土間をどんどん割る

もろい、もろいぞコンクリート!!
貧弱・貧弱ゥーー!!

コンクリートハンマーでタイル土間をガンガン割る

中には防水のビニールが敷いてありました。
※防湿防水シートというようです

床の厚みを測ってみる

今後の参考のためどのくらいの床厚なのか測ってみました。

タイル土間厚は贔屓目に見て最大80mm

床のモルタルは厚いところで80mm程。

タイル土間厚は薄いところで30mm

薄いところで30mm程でした。

撤去完了

タイル土間撤去完了

タイル排水溝を残し床撤去完了。
モルタルの下は砂でいぱいでした。

コンクリートハンマーは未知の工具でしたが思ったほど扱いは難しくありませんでした。
簡単に割れていきます。
工事現場でよく聞く音ですが、やはり音はすごいです。

このような電動工具は思わぬ危険を伴う可能性があるので気を引き締めて扱わないとなりませんが、何とか大丈夫そうです。

浴槽撤去

次は長年疲れを癒してくれたホーロー製の浴槽を撤去します。

ホーロー製浴槽

四方をワイヤーで固定されていました。

ボルト固定された浴槽

緊急事態!!浴槽が取れないよ

浴槽が取れない。
ガタガタ動くけど取れません。
湯沸かし釜の穴が接合部分なのは明白なんですが
イメージではポン!!と取れるんじゃないかと思ってました。

浴槽の釜口

マイナスドライバーなどでこじってみましたが成果なし。

固定されている浴槽と湯沸かし釜

浴槽と風呂釜がくっついていますが取り方がさっぱり分かりません。

見切った!!

苦し紛れにリング状の部分を叩いたりしているとわずかに回りました。
もしかしてネジが切ってあるのか?

ディスクグラインダーで切れ目を入れてヘラで叩く事にします。

湯沸かし釜の金具が何とか取れそう

切れ目にケレンべラを入れて叩いたら回りました。

湯沸かし釜の金具が取れてきた

上下共外します。

湯沸かし釜の金具がやっと取れた

完了です。ステンレス?錆も無いし綺麗です。
使うとこないけど捨てるの勿体ない。

浴槽の取り出し成功

無事取り出す事に成功しました。

風呂釜撤去完了
撤去された風呂釜

なお、後述談ですが本浴槽は貯水槽としてのお役目を与えられ農家の方に嫁ぐことになりました。
めでたしめでたし。

浴室内壁解体

続いて浴室の内壁を解体します。

浴室内部

タイル撤去

腰壁のタイルを割ります。使用する工具はセットハンマー(石頭と書くらしいです)!!
普通のハンマーでは弱くて小さくて割れにくいですがコイツはパワーが違います。

タイルをハンマーで落とす

土壁を落とす

表面に白いパリパリの何かが塗ってありますが中身は土壁でした。

風呂場内土壁を落とす

間仕切りのバラを板外し天井も取る

外壁に面していない壁のバラ板は不要につき撤去、作り直すので天井も撤去。

風呂場 壁・天井のバラ板撤去

写真にある配管は上水・電気配線・下水です。
設備屋さんに施工してもらいました。

風呂場解体完了

押し入れも解体

新しい風呂場の脱衣所になる予定の押入れの土壁と床を抜きます。

場所はココです。

3枚抜きます。

脱衣所になる予定の土壁を抜いた4カットを1枚にしたビフォー・アフター画像

床も解体です。

脱衣所になる予定の押入解体3カットを1枚にしたビフォー・アフター画像

メチャクチャ疲れました。

初めての産廃処分

ガラが大量に出ました。

建築廃材

使い道が無く置いていても意味がないので知り合いのトラックに載せて処分場に行きます。

トラックに積載

処分場に到着、廃棄しました。

業者へ持ち込み

処分費用5万弱・・・高い・・・
震災以降、費用が倍になったらしいです。
後で別の知り合いに聞くと少し相場より高めだったようです。
勉強になりました。
今度からもっとしっかり分別して計画的に廃棄します。

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