続・捨てコン 墨出し 基礎増し打ち補強 ダイニングキッチン編#10

基礎補強のための捨てコン・養生した画像 ダイニングキッチン

築50年在来工法の戸建てをDIYリフォームでダイニングキッチンの床を剥がすと基礎が3箇所割れていて基礎の補強を始めました。先ずは捨てコンクリートの打設を行いレーザーで水平・垂直を出し、時には計画変更をしてより良い施工を目指します。
2月という最も寒い時期に素人がコンクリートを扱うのは硬化においてリスキーだと思ってはいますが、施工を遅らせるのも時間の無駄なので打設に踏み切りました。

捨てコン打設から5日後

捨てコン打設から5日後、気温の関係で一時はどうなるかと思いましたが2日目以降は気温が高く順調に硬化した(と、願いたい)ようです。


面に色の黒い傷のようなものが出来ており原因を考えたところ、打設14時間後に金鏝で擦った箇所だと判明しました。


金鏝で擦った箇所は黒くツヤがありますので白いのはレイタンスだと思われます。全面擦る事が出来ていれば表面が黒くツヤのあるコンクリートになっていたようです。

問題ない

硬化不良のコンクリートを見た事がないので比較ができませんが正しく硬化したコンクリートと同じ特徴を持っているようなので「捨てコンは問題なく打設出来た」と判断しました。
「捨てコンは強度計算に入れない」らしいですが強度が高いに越したことはないと思いますので良かったです。

目荒らし

既存基礎の面をディスクグラインダーで削って新しいコンクリートがくっつきやすいようにします。
物凄く粉が出ますので「防塵マスク必須」です。
可能なら部屋の換気もお忘れなく。

防御アイテム一覧

ディスクグラインダーは非常に危険な工具であり扱うものがコンクリートと危険だらけです。
体を守るアイテムを十分に装備して作業に挑むことにします。

アイテム効果備考
防塵マスク呼吸器の保護
及び有害物質吸入の阻止
簡易なマスクではなく本格的な
マスクをお勧めします。
もし、無い場合は濡れタオルを口に巻くのもいいかも
しれません。
ゴーグル飛んできた破片を目に受けないため
長袖シャツ腕を怪我しないため
革手袋
OR
軍手
手指を怪我しないため逆に危険要素になる事もあると素手のが安全と仰る方
と手袋着用のが安全と仰る方がおられ賛否あるようです。
私は手袋着用派でかつ革手派です。

目荒らし開始

古いコンクリートの表面を削って新しいコンクリートを露出させます。

立ち上がりの表面をダイヤモンドカッターで削っていきます。

デコボコしたフーチング部分も可能な限り表面を削っていきます。

表面を削る前と削った後です。

もっと最適な工具があるかもしれませんのでご参考までにですが、当方はU字型ダイヤモンドカッターを使用しました。

亀裂をVカット

亀裂に沿ってコンクリートを削っておきます。
もっと深く削った方がよさそうですが実は微妙なバランスで保っていて要らない事をして均衡を破壊して基礎が沈んだりしてしまったら怖いので浅めにしておきます。

新しい亀裂を発見

目荒らしのためディスクグラインダーで表面を削っていると新しい亀裂が浮き出てきました。

これで大きな亀裂は4箇所となりました。
他の亀裂に比べて浅いように見えますがこんなに広範囲に割れているなんて
今更ながら床を剥がして良かったです。

墨出し

レーザーで墨を出していきます。
水平垂直は既存の構造物など当然信用できないので全て別途出していきます。

「あと施工アンカー」の穴を開けるため水平に墨を引いていきます。

補強基礎の幅を120mm幅で垂直に出していきます。

既存基礎から上下で30mm程の差異が場所によりありました。補強基礎の立ち上がり幅は120mmで予定していたので幅は最大で150mmになります。

補強範囲を拡張します

当初の計画に問題があると考え、下図の①②の部分に捨てコンを追加で打設する事にしました。

①の理由

上図の黄色部分に点検口(人通口)があります。このまま補強しても当該箇所が強度不足となり地震などの災害発生時割れる可能性を危惧したたため。
また、以前に補強した基礎部分と重ねる事により、より強度向上に寄与させる事にしました。

②の理由

ハンマーで叩くと崩れてしまう表面がとてもコンクリートとはいえない弱い物体で構成されていました。
叩くと簡単に崩れる土とセメントが混ざった中途半端な脆弱層が表面を覆っていただけでした。
当方の確認不足でした。

①に捨てコン打設

木材のガイドを付けて掘削位置を特定します。

掘削しました。

掘削深さは土台天から800mmで設定しています。
もっと根入り深く掘りたいですが当該基礎にはこれが適正と総合的に判断しました。

ランマーで転圧します。

捨てコン打設しました。

ベニヤを被せて養生しました。

「冬のコンクリート養生は保温するのが望ましい」との情報から今回は(気休めかもですが)ベニヤの上から毛布を被せておきます。

②に捨てコン打設

捨てコンを打設するために掘削します。

コンクリートと土の間のような物体でした。叩くと崩れました。

狭いですが掘削しました。

狭いですがハンマーで叩いて何とか転圧します。

捨てコンの厚さ50mm確保です。

捨てコン打設

毛布はもう無いので代わりに衣服を着せておいてあげました。
少し寒いかもしれないけど勘弁してね。

打設から2日後

今回は少し暖かくて
朝9:00で気温は10度です。

追加部分①です。

追加部分②です。

ひとまず施工に問題はなさそうです。
では、続いて鉄筋を組んでいきます。

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