こいつ…動くぞ?

外から見たとき気になっていたんですよ。
このコンクリートの塊はなんで動くのかと…

ボソボソして明らかに周りと剥離していて気持ち悪かったのでハンマーで叩いたら簡単に取れました。
この謎の物体の正体は?
昭和の終わりごろ地域の水洗化が始まりインフラが変わりました。
それに際してねじ込んだ下水管の隙間を塞ぐための対処だと思います。
そして、奥に控える謎の物体…これは手が届きませんし、届いても外へ出せる大きさではなさそうです。
問題点あり
家内のGL>外のGLでないと雨が浸入してしまいます。
構造に問題点ありと判断しました。
設計士の方に聞いた情報だと最低でも50mm(5cm)・通常80mm(8cm)以上だったと思います(間違っていたらすいません)以上のGLより上に差が求められるということでした。
幸い雨がほとんどかからない箇所ではありますので緊急性はありませんが
後で何とか対処してやる!!といったん引いておきました。

日数をまたいで廊下の床を剥がすことに
廊下を再作成する事にし、床を剥がしてみると謎の物体が姿を現しました。

こいつです
なるほど…
ウォールローゼを塞いだ石みたいです。

あ…簡単に取れた・・・

穴、空いちゃいました…
謎の物体の正体は
謎の物体は長期的な環境の変化により発生した高低差を埋めるため簡易的に対処されたコンクリートの塊でした。
塞がれた通気口の経緯を考察
上述したように昭和の終わりごろ下水の水洗化に伴う工事で行われた施工でしょう。
当時をイメージしてみると…
- 水洗化に伴い外にモルタルが打たれる
- 当初より外が高くなり、通気口を塞いでしまった
- えぇいモルタルで埋めてしまえ!!
これだ。
いや、まぁ通気はしてるのは大変良い事で、雨も入らない場所なようなので水の浸入跡は無いし、現実に家の中の土は乾燥しています。
昔の木片なども腐らずに落ちていますので床下の湿度が低いのがよく分かります。
なので、このままでもよかったの???
いやいや…こんなヤだよ、綺麗にします。
この通気は今後も欲しい。
現在の通気を維持したまま空間を塞ぎ、開口部の高さを上げ、できるだけ正しい仕様にしたいと思います。
どうにか簡単に出来る方法はないものか
コンクリートを打ちたい病とかにはかかってないので率先して打ちたいとは思っておらず発想で素晴らしい工事でも出来ればそれに越したことはないのですが…
何とか楽が出来ないか試行錯誤してみたのですが型枠を組んでコンクリートを打つ以外で納得できる方法は見つかりませんでしたので致し方ありません、型枠を組んでみます。

こんな場所には普通、格子みたいな器具…付いてるよね?
検索してみたところ、あの格子みたいなヤツは

ガラリ
というらしい。


こういつヤツですね。
今の通気を維持しダクトの開け閉めができるタイプを入れたいと思います。
寸法が合わない
ネットで検索、ホームセンターで物色を繰り返しましたがどれも欲しいサイズではなく、あっても仕様が合わず唯一合致したのがこれ。ポチりました。


これをできるだけ上に設置して下はコンクリートを打ちたいと思います。
布基礎に増打ちをする

周辺の土を掻きだし基礎を露出させます。
ちなみに写っている配管は設備屋さんに別件でここを通してもらいました。
目荒らし、墨付け、型枠

特にルールは知りませんが汎用性・拡張性を考慮するのはユーザーとしても作成者としても当然。
もし新しく配管が必要でもいざというときは通せるような形でコンクリートを打とうと思います。
なお、新規で打つコンクリートと既存基礎のジョイント(接触する)箇所表面をディスクグラインダーで削って着きをよくします。
そして、ここまでコンクリートを打つという場所に墨を付けておきます。
今後の事も視野に
今後の工事でこのトンネルを通る配管があるかは現時点では未定ですが、地中にFEP菅を事前に通しておくことも悪くないかもしれません。

https://www.furukawa.co.jp/eflex/product/eflex/e_fp.htm
型枠セット

ガラリをマスキングして付けたい位置に固定します。
これで固めれば完全に寸法の合う箇所にガラリをセットできるはず。

外から見た写真です

コンクリート打ち継ぎ用樹脂ボンドを塗ります。

コンクリートを流し込みます。
ちなみに下のトンネルが直角ではありません、ちゃんと測らなかったからこうなりました。失敗です…あと、表の型枠の固定が甘くてコンクリートが漏れてしまいました。
あと、コンクリートが非常に入れにくかったです。何とかなりましたがコンクリートを入れるときのイメージ不足でした。
横着するとダメですね。悔しいですが後戻りできませんのでこれでいきます。
次回「廊下 布基礎 通気口 コンクリート増打ち ガラリ取付(後編)」に続く
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