廊下の基礎割れを増打ちで補強1 ~はじめての基礎補強~ 掘削編

基礎補強の為に横を掘削し砕石を投入したま2カットのビフォー・アフター写真 基礎・コンクリート

築50年の実家をDIYでリフォームしています。
床を貼り直そうと剥がしたら基礎が割れていて補強する事になりました。
場所はここです。

基礎割れを起こしている箇所を平面図面で解説

発端

床を剥がしたすぐ後に丁度、設計士の方とお話する機会がありまして

廊下解体中の写真
私

玄関框の下にあるブロックを補強がてらコンクリート基礎にしたいんですよ。

解体中の玄関框
設計士
設計士

玄関框は建物の強度に関係ないので基礎を打たなくてもいいですよ。
意味がありません。
それよりこっちのが重要です、補強しておいた方がいいです。

基礎割れ
私

(こっちか・・・)
まじですか
どういう方法ですか?

設計士
設計士

できるなら既存基礎へL型に抱かせる形でコンクリートを打っておいた方がいいです。
鉄筋は無くて(無筋)いいです。
あと、ついでに土台の継ぎ手に隙間が目立つので半材くらいでいいんで補強しておいた方がいいです。

私

わかりました…
(まいったな…想定外…)

計画を立てる

框下を基礎にしても「意味がない」というのは誇張だと思います。
しかし、構造体の耐力には大きな寄与しないようです。

設計士の方が言っていた補強の基本要件をまとめます

  • 既存基礎へL型に抱かせるようにコンクリートを打つ
  • 鉄筋は入れなくてよい
  • 土台(基礎の上にある太い木材)も補強

構想

こんな感じでしょうか?

玄関框も同時に施工しようと思います。

基礎補強3Dイメージイラスト

割れた部分を中心にL型に基礎を抱かせ、框の既存ブロックは撤去し新しくブロックで綺麗に造り直す構想です。


基礎も初めてですがブロック施工も初めてです。
ネットでは「ブロック施工は難しい」とよく散見されます。
どのくらい難しいのか興味があります。
初めからブロック塀などは無謀でしょうが1段であればやや難易度が低いのでは?
と、考えブロックで施工してみる事にしました。

掘削

先ずは掘削作業からです。

基礎が割れている箇所と周辺

以下の道具3点で掘削します。

  • 掘削機:土に切れ目を入れて柔らかくするために使います。
    1度だけコンクリートハンマーとして使用しました。付属品にショベルが付いていて差し替えると掘削に使えるようです。友人より譲り受けたました。
  • スコップ:細かく掘るのに使います。父親から借りた園芸用です。
  • ショベル:大きく掘るのに使います。本作業のために新品を購入。
コンクリートハンマー・スコップ・ショベルの写真

既存基礎

既存基礎に沿って掘ります。
フーチング(逆T字下の部分)は厚み・幅のムラが激しくテンション下がります。

基礎に沿って掘削

何か出てきた

土に埋まっていました「進々堂 おぐらぱん」と書いてあります。
ビニールは随分古いです。大工さんのおやつ?昼ごはん?

掘削中に出てきたゴミ

木は腐っていない

埋まっていた木は腐っておらず綺麗でした。
床下は適度に乾燥してたようです。

掘削中に出てきた木片

亀裂箇所

問題の亀裂箇所です。
フーチングにも及んでます。
ちなみに写真の基礎天が「逆への字」になってますが、これは形状の問題です。
割れて上がっているわけではありません。
土台の継ぎ手もそうですが、形状がこの場所への割れを引き起こした原因かもしれません。

基礎の亀裂箇所全容

汚いブロックを撤去して掘削しました。

玄関框ブロック撤去及び掘削

設計

掘削した結果を踏まえてネットで調つつ図面を書いてみると寸法を、既存基礎の制約はありますが概ねこんな感じで考えました。

Ver.1

増し打ち基礎の設計立面図Ver1

採石層は100mm(10cm)以上で設定する予定でしたが80mmにしました。

  • 掘ると既存基礎フーチング下の採石が出てくるので空洞ができてしまう恐れがある
  • 既存フーチングが上からの力を受け止める余地がある
  • そもそも補強である

よって、掘削寸法はこんな感じになりました。

掘削寸法と既存基礎寸法

目荒らし

コンクリートの着きを良くするため既存基礎の表面を削ります。

既存基礎目荒らし

砕石投入・転圧

砕石を投入して転圧しました。

既存基礎に沿って掘削後砕石投入

おまけ

あまり意味がないかもしれませんが亀裂をKモルタルを押し込んで補修しておきました。

エポキシ系補修材で基礎を補修

次回基礎を作っていきます。

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