布基礎を打ち継ぎして新規追加 (Chapter5) -鉄筋 前編-

基礎を打ち継いで追加・補強するため型枠を組み鉄筋のベース筋を組む 基礎補強

図面を描いてみる

図面というかラフですがネットの情報を参考にして描いてみました。
とある設計事務所の方とお話する機会があり、お話を伺うと「ユニットバスは床下はメンテナンスできるようにしておくのが望ましいですよ」との事でしたので人通口(点検口)を設ける事にしました。

追加布基礎 鉄筋手書き図面(横から)

横から見た図です

追加布基礎 鉄筋手書き図面(上から)

上からみた図です

目荒らし

新しいコンクリートを付きやするためディスクグラインダーで表面を削って目を荒らしておきます。

既存布基礎を打ち継ぎ部分の目荒らし

ケミカルアンカーの下穴空け

挿しこむ異形鉄筋のサイズはD10を使用し、あと施工アンカーを施工します。
接着系アンカーはケミカルアンカーは日本デコラックス株式会社の「ケミカルアンカーPGタイプ」の「PG-10N」を使用します。
規定の穴さえ空けられれば特殊工具なしで施工できます。
他のシリーズは使った事ないんですが、気に入っています。

ケミカルアンカーPG-10N

ケミカルアンカーの場所

以下の図のように開ける予定です。
結構本数が要るので金額もばかになりません。

新旧基礎を打ち継ぎするための予定するケミカルアンカー穴の図

穴あけする図です。

打ち継ぎして追加する基礎とを繋げるミカルアンカー穴 予定図

追加した基礎イメージと合わせた図です。

墨出し

レーザー墨出し器で空ける下穴の位置を付けていきます。

旧布基礎へレーザーで墨出し
旧布基礎へケミカルアンカー用の穴を墨出し

ケミカルアンカーの施工要件について

ケミカルアンカーPG-10N施工のため、12.5mm径のドリルで深さ90mmの下穴を空けます。
本物件の布基礎厚はおよそ100~110mmなのでD10用のケミカルアンカーでギリギリです。

ケミカルアンカー接着の大敵はコンクリートの粉なようです。これが綺麗に除去できていないと接着力が低下してしまい本来の強度を発揮できないとの事ですので十分穴から掻きだしてから施工します。

あと施工アンカー協会の技術担当の方にもご相談しましたが特殊工具なしで100mm厚の布基礎に正しく施工できる製品は「PG-10Nのみ」だという結論になりました。

D13を使う主筋にはPG-13Nのケミカルアンカーは(110mmの下穴の深さが確保できないので)行わずアンカー側はD10で対応しD13と400mm以上鉄筋を重ね結合させて鉄筋を組み「もし、強度を上げたい場合は本数で対応するのが良いのではないか」というアドバイスもいただきました。
あと施工アンカー協会の方ありがとうございました。

旧基礎の厚みこ考慮してD10のケミカルアンカーを採用しD13鉄筋と繋ぐ図

穴あけ完了

旧布基礎へケミカルアンカー用の穴開け完了

緊急事態発生

貫通しました・・・
焦りました。これを最も恐れていたのですがやってしまえば開き直れます。
Kモルタルで補修します。
写真の箇所以外にも2か所貫通してしまいました。
これでフォローできたかな・・・

基礎への穴あけ貫通

基礎の薄い箇所で貫通してしまいました。

貫通した布基礎のコンクリート破片

薄くなった旧基礎の壁面がハンマードリルの振動で剥がれたようです。振動をオフにすれば剥がれなかったのかな・・・悔やまれますが何事も経験です。

貫通した布基礎の補修のためユニエポ(プライマー)塗布

目荒らしして、ユニエポを塗ります。

貫通した布基礎をKモルタルで補修

Kモルタルを充填しました。

フーチング部分の鉄筋をつくる

どうやって基準箇所から垂直にスミを付けようか考えたところ「下げ振りが有効」との考えに至りました。

300mm間隔でベース筋を(置いて)配置し、長手の芯(中央)に主筋になるD13とベース補助筋になるD10を両端に仕上がりから60mmあけて格子状に配置しサイコロと呼ばれるコンクリートのスペーサーで高さ60mm鉄筋を上げます。

ケミカルアンカー施工

規定の径・深さの穴を空けると製品が入るようにできています。
穴の中で鉄筋越しにハンマーで叩くとガラスで出来ている本製品が穴の中で割れ薬剤が混ざり合い「化学反応します!!」って感じな液体が出てきます。
叩き込む長さは途中でハンマーの音が変わるので分かるっちゃ分かりますが、あまり強く叩いてまた基礎が突き抜けてもアレなので空けた深さ分寸法を覚えたり印を付けたりして叩き過ぎないよう慎重に対応しました。

一旦帰ります。

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