弱った木製束を取り替える (Chapter5) -型枠・ケミカルアンカー・鉄筋 #後編 –

木製束を鋼製束に入れ替え基礎を打つため鉄筋を配筋 基礎補強

前編に続いてケミカルアンカーを複数打ちこんで鉄筋を組んでいきます。
これで鉄筋を組むのは人生で2度目になりました。
結束線の結び方はYoutube先生に教えてもらいました。
結ぶのに失敗したり切れたりしてやり直したり、巻きが緩くて1か所に複数本巻いている箇所もあります。

D10の異型鉄筋をケミカルアンカーで打ちこんでD13の異型鉄筋を600mm程度重ねて延長し格子状に組んでいきました。
下にはコンクリートサイコロ(通称ピンコロ)を置いて既存基礎と高さを合わせました。

ケミカルアンカーで既存基礎に接続した鉄筋

55mm x 150mmピッチで鉄筋を格子状に組んでいきます。鉄筋の重ねは600mm以上取ってあります。

鉄筋の水平を確認

ベース筋はある程度水平に組めました。

基礎打ち継ぎのため差し込んでいるケミカルアンカーと鉄筋の断面図

横から見た概略図です。既存基礎のフーチングとベースコン(捨てコン?)の差をピンコロで吸収して水平にしています。

ケミカルアンカー打ちこみ

基礎立ち上がりの部分に12.5mm径のドリル深さ90mmの穴を墨付けした場所に空けていきます。

コンクリートドリルで基礎へ穴あけ

ドリルでなるべく水平に穴を空けていきます。

ケミカルアンカー専用ブラシ

これは専用ブラシです。
中を目荒らしする効果があるようです。

穴にケミカルアンカーセット

十分に中の粉を取り除いてからケミカルアンカーを挿入します。

ケミカルアンカー施工直後

後ろからハンマーで叩くと製品の外装ガラスが割れて中の薬剤が混ざります。

ケミカルアンカー施工

季節にもよりますが2~3時間で硬化するようです。当方は素人ですし、万全を期すため時には6時間以上置いたり丸1日置いたりします。

ケミカルアンカー施工

立ち上がりの部分も2本づつ刺して行きました。
上の墨は上すぎると判断してずらしました。

鉄筋を組む

鉄筋曲げ加工
鉄筋曲板D10用
曲げ加工した鉄筋

ケミカルアンカーを寸法通りの箇所へ付けていくと結構楽に鉄筋が組めていきました。

基礎鉄筋組み

フック状にしてみたりしました。
強そうです。

基礎鉄筋組み

ここの立ち上がりの幅は200mm取って既存大引き(土台)にもう1本土台90mm角を抱かす予定です。

基礎鉄筋組み

奥に先に打ってしまった土間コンクリートが見えます。

配管用に開口部を設ける

このとき基礎貫通スリーブの存在は知っていたのですが現段階で仕様・設計が高度に決まっておらず勾配の角度固定が仇になってしまう事を懸念して四角い開口が空いた基礎にします。

鉄筋に通っている配管

上から見た風呂の上下水配管です。

鉄筋に通っている配管

水平に見た風呂の上下水配管です。

鉄筋に通っている配管

横から見た風呂の上下水配管です。

塗装済み合板加工

開口部を開けます。

塗装済み合板で型枠組み

この型枠は配管を入れる箱のようになりました。

塗装済み合板で型枠組み

はめ込みました。

計算ミス

設計に際して材料の幅を考慮し忘れることがたまにあります。
今回は、鉄筋のかぶりに型枠の厚みを考慮するのを忘れていて上下24mm余裕がなくなってしまいました。
そこでかぶりを稼ぐのに試行錯誤し、結果配管を囲っている箱を加工して下げる事で何とか40mmほど稼ぐ事ができました。

鉄筋のかぶりを差し金で測定

かぶり34mmくらいです。
これではダメです。

鉄筋のかぶりが浅くなった状態をイラストで説明

図のように型枠上下の厚みがある事を計算に入れておらず鉄筋との間が狭くなってしまいました。

鉄筋のかぶりを差し金で測定

何とか39mm(およそ40mm)・・・空けることができました・・・

立ち上がりの型枠一部を2段階の組み立て式に

上からコンクリートを落とす事が出来ない箇所があるためフーチングにコンクリートを打設した後、立ち上がり用の型枠をはめ込めるように作ります。

コンクリートを流し込む場所をイラストで説明

はめ込める型枠

フーチング部のコンクリートを流し込んだ後ではめ込めるように作っておきます。

取り外し可能な加工を施した型枠
取り外し可能な加工を施した型枠

コンクリート打設時の型枠装着プロセス

ややこしいですが、周りを先に作ってしまったのでこうするより他の方法が見出せませんでした。

コンクリート打設手順1を示す3Dイラスト

はじめはフーチングが大きく見える状態でコンクリートを打設します。

コンクリート打設手順2を示す3Dイラスト

フーチングにコンクリートが行きわたったら立ち上がりの型枠を取り付けます。

コンクリート打設手順3を示す3Dイラスト

取り付けて立ち上がりの上面までコンクリートを流し込みます。右端が最も行きわたりにくい場所です。

流れにくい場所にコンクリートを流す

上述したように右側が最もコンクリートが行きわたりにくい事は明白ですので
右端から手でコンクリートを流し込んでレベルが上がってくるにつれて積み木のように積んでいき、端までコンクリートがいきわたるようにする。
怪しい構造ですがこれで何とか・・・なってくれ・・・と、祈るばかりです。

コンクリートが回りにくい場所に打設するため木材を一つひとつ積む仕組み

補強土台を仕込む

強度を高めるため短い方の土台になる大引きに90mm角のヒノキを抱かせる計画ですがコンクリートを密着させる方法は何か無いものかと思案していました。

土台補強の予定図面

コンクリートを上から押えればいいのでは?

コンクリートを多めに流し込んで土台パッキンを上下逆にしてビス止めすれば密着するかも??

基礎コンクリート打設時土台とコンクリートを密着させるための構想イラスト

上からビス留めしてコンクリートを押さえます。

基礎コンクリート打設時土台とコンクリートを密着させるための構想イラスト

下に養生テープを貼ってコンクリートにくっつきにくくして基礎パッキンを上にして止めておけば高さも合うはず。

ドリルで穴を開ける

ドリルでアンカーの穴を開けます。

コンクリートと密着する箇所に養生テープを貼る

本当は上になる方向を下にして留めてみます。

基礎パッキンと周囲に留めるための木材が突いた補強用90mm角ヒノキ

上に基礎パッキンを乗せて(これで高さは同じ)45mm角の木材で周囲に留めます。

これでコンクリートが硬化してから逆にすれば天版に墨どおりの水平がでるのではないか・・・?
と、思うのです。
誰にも相談してないけど。

次回、コンクリート打設します。

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