【リビング】高さ150mmの添え土台を敷く#3 おかえりインパクトドライバー

既存無筋布基礎へ内側に増し打ち補強した鉄筋入り基礎と上に載せ添え抱かせた150mm高土台をコーチボルトで留め一体化 土台補強

補強土台2本中1本目を入れた直後インパクトドライバーが壊れてしまい修理に出しました。
修理から戻って来るまで出来る事をやって戻ってきたら残りの土台を入れていきます。

以前のインパクトが壊れた投稿はこちら

【リビング】高さ150mmの添え土台を敷く#2 インパクトドライバーが壊れた
既存の無筋布基礎は割れていて鉄筋をあと施工アンカーで挿し込み接着、コンクリートを増し打ちして内側へ添え抱かせたツイン基礎を形成しました。今回はこの形成したツイン基礎の上へ既存の土台と新規土台を繋げ一体化させて補強します。

現状

現在入れた1本目の補強添え土台です。

入れた土台上の筋交と間柱。
※間柱は傾い壁へ垂直に立て直しました

暫くインパクトドライバー無しの生活です。
※以下インパクトと記載
インパクトが戻って来るまで出来る事をしておきたいと思います。

インパクトが無いので その①:柱へ埋木

柱に空けられた穴を塞いで僅かながらでも強度をアップさせておきます。

これは土壁の竹子舞の穴へボンド塗布後、同寸の円筒形木材を叩き込んで塞ぎます。

これは土壁の貫の穴。
こちらも切り出した木材をボンド塗布後叩き込みます。

このような箇所を複数塞いでいきました。

インパクトが無いので その②:土台2本目の事前調整

アンカーボルトは締められませんが修理から戻ってきたら直ぐに付けられるように基礎高の調整をしておきます。

0.5mm程高かった基礎削って高さを調整しました。

インパクトが無いので その③:ホールダウン金物

補強で増し打ちしたツイン基礎から既存柱へ延したホールダウンアンカーです。
ちゃんと付くのか分からなかったんですがどうやら無事付きそうです。
この面は柱が内側へ30mm程傾いているのでホールダウンは壁内に埋まる塩梅です。

そういう訳でホールダウンアンカーは既存基礎から20mm程は空けて設置しました。
極力距離を空けました、多分コレで壁の収まりはギリギリだと思います。

インパクトが無いので その④:窓枠を付けてみる

建築用語的にいうと、リビングの掃き出し窓の木枠仕様は、三方枠に額縁付きと言うんだと(違ってたらすみません)思います。
三方枠というのは横と上(合計3方向)に付く枠で、額縁というのは絵画や賞状を入れるアレじゃなくって、床に敷く枠を指すようです。
で、この床に敷く窓枠の額縁なるものを付けていく必要がありまして実際に取り付けるのは後になりますが先に状態を確認しておこうと考えました。

リフォーム前の掃き出し窓廻り

リビング・・・というか畳敷きの居間ですがコレがリフォーム前の状態です。
この掃き出し窓の下に付いている木がありまして

厚みは畳の高さとほぼ同じ約50mm程。

床解体と同時に撤去すると

額縁本体の高さは合板に載せ合わせられていましたが土台との間の下地は楔(クサビ)も使って敷かれていました。

コレが旧額縁を撤去した後の状態です。
掃き出し窓と土台との間に隙間が出来ています。

そして増し打ち補強した基礎上へ土台を付けるとこうなります。
といっても変わらず隙間はあります。

コレ、どうすんだ?

そういえば格安で落札した造作枠があった

コレです。
製品的にいうと20mm厚105mm幅しゃくりありの木枠(白)MDF製です。
土台上に調整下地は必要ですがサッシの下へ滑り込ませビス留めすれば何かそれらしい感じになりそうです。
現状は補強土台と高さが5mm程合わずちょっと斜めになりますがこのタイミングで土台に溝を切れば水平になりそうです。

何故こんなモノがあるのか?

何故このような建材を素人が持っていたかというと
ウッドショック以前に某ヤ⚪︎オクで建材を幾つか落札しておいたのです。
建材はダイケン製4mモノの造作枠2本入り4セットで落札金額は500円程だったと記憶しています。
今では考えられない金額ですね。

元々建築会社からの引き上げ品だったのでしょうか?会社名と施主名が明記されていました。
引き取り手が無く処分費用が嵩むため出品されたのだろうと推察します。

落札後、出品者の方の倉庫へ引き取りにお伺いしてSUVでは長すぎて積めなかったので仕方なく3mと1mに切り分けて持ち帰りました。
他にもたくさん建材がありましたが当時はニーズが少なくゴミ寸前のような扱いで
今となっては全部引き取ってもよかった位お買い得な品の数々でした。

土台に5mm厚の溝を切る

木枠のしゃくり部分をサッシ下へ滑り込ませ正確に水平を取って合わせるには測ったところ傾きとサッシの歪みもあり片方端部5mm、もう片方端部は6mm、中央が4mm厚で溝を切る必要があるということが分かりました。
ですが、土台の加工で失敗するとか目も当てられないので全部5mmの溝を切る事で手を打ちます。

溝を切った土台を再び入れ直しました。

必要とあらば微調整はヤスリかノミで行います。

残り三方枠の収まりはどうする?

下部サッシ飲み込みから切った溝まで105幅、上部はサッシ面から107mmとなっています。
※写真の既存三方枠下部は土台入れるため切り欠きました

このように既存の三方枠については垂直は取れてはいないものの、幸い新しい壁下地面より引っ込んでいないので垂直に切断する事で壁下地として利用できそうです。

なお、新しい三方枠は今の木枠は残念ながら使えませんが
木枠の散り(チリ)を含めて幅120mm〜140mmのしゃくり無しを内側からサッシ枠へドン付けすれば解決するのではないかと今のところ(素人は)考えています。
※土台を入れるために切り欠いた既存の木枠下部は別途下地を当てます

額縁を飲み込ませてみる

土台に溝を切って木枠をサッシへ飲み込ませるといい感じになりました。
床面の収まりは額縁の現在天端より計算上、約54mm上になり、床材の小口には同木枠を被せるか床面と高さを合わせるなら55mm厚くらいで増し貼りするかで対応するしかないのではと思っています。
サッシの取り替えをしないのでこれが最良と判断しました。

水平器を置いたところ現状では水平っぽいですがそんなに正確に切れていないし、留め付けると変わる疑いがありますが、まぁでも概ね合っているのでヨシとします。

インパクトが無いので その⑤:大引金物を仮留め

大引を切断加工して105mm角大引受け金物を仮留めします。
この金物には仮留め用なのか2つ余分に穴が設けられており、そこへビスを打つ事で仮留めして大引の位置調整をします。

水平は良さそうです。

インパクトが修理から戻って来た

インパクトが修理されて戻って来ました。
本故障のステータスは「回転異常」というようです。

あと、先端にあるゴムが取れてしまっていたのでついでに付けて貰っておきました。
部品は「バンパ」というようです。

1本目の補強土台をコーチボルトで留める

やっとこさ返ってきたので早速使っていきます。

先ず、土台1本目の側面に10mm径の下穴を(本当は9.5mm径がいいかも)空けて

12mmのコーチボルトを入れて既存土台と一体化していきます。

何故かインパクトで締めると故障前より材料にあまり入っていかず、理由はさっぱり分かりませんが故障以前からモーターが過電流起こしてた??過電流による過負荷でモーターはブーストアップするのだろうか??もしそうだったとしても代償が大き過ぎ。

もうインパクトへ負荷を掛けるのも懲りたのでラチェットレンチで手締めしていきます。
コレ、少しだけ手間ですが手締めのがインパクトよりよく締まってる?
かなりガッチガチになりました。

ボンド硬化後にコーチボルトを打った事で土台の位置に変化があるかもと、少し心配でしたが全く影響はなく(硬化してるから逆に動かない?)補強土台1本目の側面へ無事コーチボルトで既存土台と一体化完了です。

2本目の補強土台を留める

続いて2本目の補強土台を添え付けていきます。

清掃

綺麗は正義!!という事で先ずゴミを除去、土台を拭いてキレイキレイします。

ボンド塗布

鳴き防止と隙間埋めのため根太ボンド塗布です。

既存土台上に補強材載せる

  • 端材が余っていた
  • 土台に痛みがあるので補強
  • 痛みで空いた隙間を埋める
  • 間柱へ補助的な留め

という理由で45〜50mm厚の補強材を土台上に付けていきます。

【こうじゃないか?】基礎パッキンの付け方を閃く

基礎パッキンへ予め釘を敷いておいて上から土台を落として付ける

以前は基礎パッキンを土台へ先に付けていたんですが実はこうやって使うんじゃないかと(合ってるかどうか知りませんが)今更ながら思い(付き)ました。

アンカーボルト締め

インパクトをぶっ壊したアンカーボルト締めです。
アンカーボルトへ専用ビットを装着させこのスクリュー座金を取り付け土台を掘り進めていくと締まっていきます。
もうアチアチにならないように休みやすみ締めていきます。

アンカーボルトちゃんと絞まってるのかよ?

座堀りナットで土台を掘り何度か逆転させ木クズを除去しつつ土台面に埋まるくらいまで掘り進め、硬く動かなくなってから後で再び1/4〜1/2更に締めてます。

本当はインパクトレンチで正しい強度設定をして締めるモノだと思いますが一応インパクトドライバーで代用は出来るようなのでコレでヨシとします。
ていうか他もコレでいきましたしw
メーカー推奨とかは知らん、コレだけ為に工具買えん。
なお、インパクトドライバーはインパクトレンチに比べて非力なのでパワーでネジ山を切ってしまう事は無いと思いますのでその点は安心かとw

水平チェック

という訳で、アンカーボルトを締めた状態で一旦水平を確認します。

転びもほぼ無し。

クリア!!

既存土台とコーチボルトで一体化

続いて側面へ下穴を空けてコーチボルトを打っていきます。
なお、横に打っている墨が既存土台の概ね中心位置になります。

こちらも同様に手締め

コーチボルト締めOK

再び水平チェック

アンカーボルトで抑えているので無いと思いますが、コーチボルトを締めた事で水平が狂ったかも知れませんがので再び水平チェックです。

いや、バッチリじゃね?

転びも同じでほぼゼロ。
コーチボルトでの影響はありませんでした。

添え土台の設置完了

インパクトドライバーの故障という余計な出費が発生しましたが
ようやく補強土台を添え載せる事が出来ました。

精度も良好です。

ビフォーアフター

左が解体当初のリビング基礎と土台、右が現在の基礎土台の状態です。

次回は大引を支える独立基礎を作っていきます。

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