当方のミスなのか自然発生的だったのか原因は不明ですが既存の梁に亀裂が入っていました。
このままではダメだろという事で補強を決意しました。
![亀裂の入ったダイニングキッチンの梁](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01a-01-300x225.jpg)
壁材を解体
土壁を落としてタイル等も撤去します。
![ダイニングキッチンの土壁](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-07-300x225.jpg)
叩いてガンガン落とします。
勿体ない・・・解体するつもり無かったのに・・・
![ダイニングキッチン土壁解体中](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-08-300x225.jpg)
子舞竹状態になりました。
![ダイニングキッチン土壁の土を落とし子舞竹のみの状態となる](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-09-300x225.jpg)
撤去完了
下地が露わになりました。
![ダイニングキッチンの土壁撤去完了](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01-10-2-225x300.jpg)
子舞竹と落とした土壁は使う予定なので保管しておきます。
![土壁を解体して出た丸竹・割竹を束ねて保管](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-10-300x225.jpg)
壁材を落とした後の状態は図にするとこんな感じです。
左の筋交いと貫が換気扇を取り付けるため切られていました。
![ダイニングキッチン土壁撤去後の下地状態立面イラスト](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01-00a-225x300.jpg)
土壁を支えていた貫を取りました。
![ダイニングキッチン土壁下地の貫撤去後写真](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-12-225x300.jpg)
するとこんな感じ
![ダイニングキッチン貫撤去後立面イラスト](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01-12-2-225x300.jpg)
梁の亀裂を確認
既に確認していますが解体後に梁のクラックをチェックします。
対象はここ。
![ダイニングキッチン梁の位置を示す立面イラスト](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01-12-3-225x300.jpg)
向かって右側サッシのあるエリアの上です。
クラックは縦に細く走っています。
ここは軽度ではないかと思われます。
![ダイニングキッチン上にある亀裂の走った梁右端](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-13-300x225.jpg)
中央辺りです。
クラックは縦と横にも廻り込んで走っています。
ここはヤバいと思います。
![ダイニングキッチン上亀裂の走った梁中央](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-13-02-300x225.jpg)
左側です。
ここは中央クラックの延長で、長さは右の柱から左にかけて300mm程まででしょうか。
延長ですがクラック幅は狭いです。
![ダイニングキッチンの梁左側に亀裂の走った部分](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-13-03-300x225.jpg)
図にするとこんな感じです。
太いクラックは中央の柱へ地震等の大きな力が加わり入ったように思います。
![ダイニングキッチン桁亀裂状況立面イラスト](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01-15-03-1-300x225.jpg)
少なくとも太い方のクラックは中途半端に基礎を打った当方の責ではないかと思います。
傾き確認
傾きは当方の責ではなく沈下と構造上の問題です。
大げさに表現すると我が家はこうなっています。
![家の傾きと方向を立面イラストで表現](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/07/dk26_insidearea01a-03-300x225.jpg)
見づらいですが土台から窓台周辺までで約14mm傾いています。
![家の傾き垂直レーザー墨出し器で測る](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-14-01-225x300.jpg)
こちらは窓台までで約4mm傾き
![家の傾きをレーザー墨出し器の垂直レーザーで測る](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-14-02-225x300.jpg)
補強開始
補強開始
まず、メインになる向かって右側の長手から補強していきます。
抜いた柱の出番です。
こういう時の為に保管しておいたんです。
元々ここにありました。
![抜いた(撤去した)柱の元々あった場所](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01-38-225x300.jpg)
穴は少し空いているけど寸法も類似しているし経年で乾燥して強いはず
コスパ高い!!
![抜いた(撤去した)柱を丸ノコで加工](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-15-01-300x225.jpg)
下地の部分を切り欠いて
![抜いた(撤去した)柱を切り欠く](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-15-02-300x225.jpg)
付けてみた。
![抜いた(撤去した)柱桁補強材としてで桁受けに使う](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-15-03-300x225.jpg)
・・・ん?隙間が?
![抜いた柱(撤去した)で梁を受けると隙間が出来た](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-15-04-300x225.jpg)
古い柱は反っていました
![抜いた古い柱を受け梁にしようとしたら材料が反っていた事を説明する立面イラスト](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01-15-03-2-225x300.jpg)
この状態で下から突き上げたら最悪梁が割れるのでは?・・・
古い柱がリサイクルで役に立つって事にウキウキして未チェックで加工してしまいました。
リサイクルするつもりで逆に無駄な事をしてしまいました。
これが文字通り「反りが合わない」ってヤツかなるほど!!言葉の意味がしみじみ分かる・・・何てこった・・・
![そりが合わない部材をつけると割れてしまう懸念を示す立面イラスト](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/05/dk26_insidearea01a-02-225x300.jpg)
向かって左側の短手も撤去したダイニングの撤去した大引きを使います。
極力欠損の少ない箇所を選んで加工していきます。
こちらは反りは無しです。
![古い大引き材を受け梁にするため切り欠き加工](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-16-02-300x225.jpg)
コイツです。
![元々大引が設置してあった場所を示す写真と矢印](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01-37-300x225.jpg)
入りました。
![大引だった材料を加工して受け梁にして補強位置へセット](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-16-03-300x225.jpg)
こちらはOK
![受け梁補強の進捗状況を示した立面図イラスト](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01-15-03-3-225x300.jpg)
観念して材料を買ってくる
今ある材料で解決できなかったので遺憾ながら105角ヒノキ材を購入です。
チキショー
検証してみる
新しく買って来た材料と比較してみると反っているのが分かります。
![新しい受け梁補強材と古い大引材を比較して反っている事を写真とテキストで示す](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01-27-225x300.jpg)
使いどころを間違えました。
加工
再度既存下地の部分を切り欠いて加工します。
![桁補強受け梁の既存下地をかわす切り欠き加工](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-28-225x300.jpg)
できました。
![桁補強受け梁の既存間柱下地分の切り欠き完了](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-29-225x300.jpg)
取付
一人での取付なので下に一時的に受け材を付けて取り付けてみます。
右側OK
![補強受け梁取付 右側](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-30-300x225.jpg)
左側OK
![補強受け梁取付 左側](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-31-300x225.jpg)
コーチボルトで一体化
後でプレート金物も付けます。
![補強用受け梁取付 全体](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01-34-300x225.jpg)
受け材はこうなりました。
![受け梁取付状態 立面図](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01-35-225x300.jpg)
そもそも補強って?
今回は梁に亀裂が入っていましたので亀裂に対応する補強という事になりますが
そもそも割れた(割れてはいないけど)木材の補強ってどうするの?っていう事を再考してみました。
100mm角とかではなくて何らかのトラブルで折れた木材は割れた木材は横に新しい材料を抱かせてビス留めして強度を取り戻させます。
これは一般人の当方でも日常的に触れる光景です。
![割れた木材の受け梁補強概要(断面図)](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01-15-03-5-300x225.jpg)
で、割れた木材は「新しい木材を抱かせて割れた箇所を補う事で強度を取り戻す事が出来る」という考え方で良いだろうという考えに至った訳です。
何か当たり前な事を書いているようですが素人が施工するので振り返って原理原則は確認しておいた方が良いだろうという事で再考しました。
勿体ないので土台補強に使う
梁の補強に使えなかった材料を加工して土台補強に使う事にします。
![反っていて使えななった旧柱を土台補強で使うという立面イラスト](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01-36-225x300.jpg)
左側短手
向かって左側の補強する土台です。
![補強土台取り付け対象位置](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-16-04-300x225.jpg)
先ほど使った元ダイニングの材料の残りです。
![撤去済み大引を土台補強用に加工](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-17-300x225.jpg)
中は綺麗。
![撤去済み大引きの表面を電気カンナで磨く](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-18-300x225.jpg)
座掘りして
![電気カンナで磨いた撤去済み大引きにコーチボルト用の座掘りする](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-20-300x225.jpg)
フィッティングOK
![撤去済み大引を土台の上へ補強のため乗せる](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-19-300x225.jpg)
ちょっと綺麗に削ってみました
![撤去済み大引を土台補強に使うため表面を電気カンナで磨く](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-22-300x225.jpg)
既存土台を綺麗に拭いて
![既存土台の汚れを拭いて清掃](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-23-300x225.jpg)
ボンドを塗布
![既存土台に添え土台するため上部へ根太ボンド塗布](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-24-300x225.jpg)
付ける
![既存土台に元大引きを加工した補強土台を付ける](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-25-300x225.jpg)
右側長手
反っていて梁の補強に使えなかった旧柱を今度こそリサイクルです。
![桁補強で使えなかった抜いた柱](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/02/dk26_insidearea01-16-05-300x225.jpg)
背割りの部分を避けてカット
![桁補強で使えなかった抜いた柱を半分に切断](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01-22-2-300x225.jpg)
こっちも綺麗に拭いて
![土台の汚れを拭き掃除](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01-25-2-225x300.jpg)
付ける
![既存土台上部へ補強土台を添える](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/04/dk26_insidearea01-25-3-225x300.jpg)
ひとまず補強材を抱かせたので今回はここまで。