トイレ他 間取り変更4 はじめて柱を抜く 施工編1 ~ジャッキアップして梁と柱が入る~

柱を抜いて新しい柱を入れたビフォー・アフター トイレ

トイレのドアが低くて狭い昔の仕様で今の仕様に替えると階段と干渉します。
この際だから干渉しない位置に今の規格のドアが入るようにしたいと考え、ついでに建物の補強もしようと欲を出して解体・墨出し・材料調達を終えました。
今回は柱を抜いて補強梁と一緒に別の位置に柱を立てるという事をやってみたいと思います。

トイレ新規間取りとドアイメージ立面図

場所の紹介

場所はここです。

施工対象場所を平面図で示す

リフォーム前の写真ですトイレと洗面所が対処になります。

リフォーム前廊下

解体した現在の状態です。

解体後のトイレ付近

既存の梁をジャッキアップ

柱を抜くため既存の梁に木材ジャッキアップで荷重移動します。

対象部位を図にすると現在はこうなっています。

現状3Dイラスト

ジャッキアップ1本目

ダルマジャッキから45mm角の木材をレーザーで垂直に立てて
僅かにジャッキアップします。
木材が効いたら梁が小さくキュッとか鳴ります。

ジャッキアップ

上はこの辺り

ジャッキアップ2

図にするとこんな感じです。

ジャッキアップした状態の3Dイラスト

ジャッキアップで上がった高さ

同じ位置でチェックすると8mmあったズレが7mmに、1mmだけ上がりました。
これは目論見どおりです。

ジャッキアップされた高さをチェック

ジャッキアップ2本目

ダルマジャッキを2つ持っていますのでフル活用します。
抜く柱の両側から支えます。

ジャッキアップ2

図にするとこんな感じです。

2本でジャッキアップした状態を示した3Dイラスト

梁・落ちる

2本目をジャッキアップすると上がった高さがもう1mm増えて合計2mm程になりました。
1・2mmだけ乗っていた梁が音もなくあっけなく落ちてました。
ホゾは無かったようです。
いや、はじめから無いと思ってましたよ。

ジャッキアップにより柱から落ちた既存梁

落ちる気がしていましたこれも想定内です。

これが抜く柱

ジャッキアップできているのでもうこの柱は切れるはず。
この柱を抜くんですが

抜く対象の柱

どうやって切るのがいいんだろ?

ここは回想になります。
これ、プロが柱を抜いた時の切り跡です。
こんな感じで切るのが良いんだろうか?切り口から何らかの意図を探ってみますが

職人が切断した柱

つっかえずに抜きやすくする措置である事が何となく理解できますがそれ以上は何も発見できませんでした。
しいて言えば、スピード重視の切り方なのですかね。

意味も分からずやるのはいくない

柱を取る際、この切り口が重要な役目を果たす訳ではないようです。
素人が意味も分からずプロの真似をするのは危険だと思いますがこの切り方は一応念頭に置いておきます。

柱を切る

この状態に対峙した時に考えました。
本質は「切った柱がつっかえずに抜ければいいだけ」なので普通に切ればよいのでは?
ネットでもそのような方法で切られている方もいらっしゃいましたし。
この柱の場合、切り欠かれた細い所で切れば直ぐに切れそうです。

切る柱

ノコギリで簡単に切れました。

のこぎりを入れた柱

うわっ動く・・・

切れた柱1

完全に切れたこと確認致しました!!

切れた柱2

下の釘を抜きます。

切れた柱の根元をバールで釘抜き

柱の撤去スムーズに完了。
しっかり準備をしないとメチャクチャ危険ですがやってみるとスンナリ行きました。

柱が抜けたトイレ周辺

今の状態はこんな感じです。

柱が抜けた状態を3Dイラストで説明

短手受け梁

まず、ここに短い受け梁を入れて長い受け梁と連結させます。

柱が抜けた状態を3Dと梁を入れる位置を示した3Dイラスト

幅を調整

幅105の受け梁を入れるとかなり段差が出来ます。
これでは金物にギャップができてよろしくないと思うんですよね。

既存梁と新規梁の幅違い

なので幅が合うように加工しました。

新規梁の幅調整

受け梁を入れます。

幅調整した新規梁を受け梁として入れる

落ちた既存梁をビスで上げておきました。

既存梁と新規受け梁
受け梁を入れた状態を示す3Dイラスト

長手受け梁

梁を入れる為に恐る恐るジャッキアップを1本外しました。
大丈夫でした。
いや、このくらい大丈夫だと思ってはいたんですが、やっている事が素人がやってる事にしてはヤバすぎる自覚がありますので慎重に慎重を重ねなければと・・・

階段・トイレ周辺

図にするとこうなりました。

現在のジャッキアップ状態の3Dイラスト

短手と長手を突き合わせ

短手と長手の受け梁をT字に突き合わせます。

短手と長手の梁を付ける3Dイメージイラスト

バッチ来い!!

短手受け梁
長手受け梁

合わせました。


ボッチで誰も端を持ってくれないので廃材に持ってもらいます。

受け梁を支える廃材

ここがホゾを掘る位置

短手と長手の梁が交差する位置

墨を付けます。

短手と長手の梁が交差する位置に墨付け

付けた位置を25mm掘ります。

短手と長手の梁が交差する位置の長手にホゾを掘るため切り込み

ここからもう少し掘りました。
掘り上がった写真はピンボケでしたのでこちらをどうぞ。

短手と長手の梁が交差する位置の長手にホゾを掘る

ホゾに入れます。
しまった1・2mm広かったです、何回も修正するのが面倒だったのが仕上がりに反映してしまいました。1回で入りましたが口が大き過ぎます。
でももう替えはありませんし買う気もありません、今よりはマシなはず。

短手と長手の梁が交差する位置の長手にホゾを掘って挿し込み

廊下側から見るとこんな感じです。

長手梁取付状態

受け梁ごとジャッキアップ

適度なジャッキアップで受け梁は上手く入りましたが
密着している箇所としていない箇所があります。

短手と長手の梁が付いた3Dイメージイラスト

密着していない箇所は梁が下がっている方で湾曲しているようです。

既存梁が湾曲して新規梁と密着していない場所
こっちは既存梁と受け梁が密着せず
既存梁が新規梁と密着しいる場所
こっちは既存梁と受け梁が密着している

既存梁は向かって左側が下がっていて湾曲していますが新規受け梁は湾曲の孤が異なるため右から順に密着

既存梁沈下・反りによる変形と新規梁との関係を記した立面イメージイラスト

孤が違う故密着しない部分ができた・・・という様な所でしょうか。

ここで更にジャッキアップして梁と梁を一体化できるように密着させます。

既存と新規梁との密着を目指した3Dイメージイラスト

あわよくば梁の下がりが解消しされればと目論んでいます。

ジャッキアップ
ジャッキアップ

柱を入れる

ジャッキアップした状態で木材を立てて立てる柱の寸法を測ります。
スケールとかで測るとダメダメの寸法になります。

木材出実寸を測る

ここの写真が無いので画像でどうぞ。

中央に実寸より2mm程長く切った柱を入れる

梁と柱を入れる3Dイメージイラスト

右サイドに補強半材入れました。
※これはボケてて最終的に少し短かくなってしまいました。

梁と柱をと半材も入れる3Dイメージイラスト

左サイド終端部にも柱を入れます。
これも2mm程長く切ったものを入れました。

梁と柱2本と半材を入れる3Dイメージイラスト

ヤバいことになっていた

そうやって入れていいるうちに怖い事に気づきました。
ジャッキアップしていた木材がひん曲がってきています・・・
ヤバい・・・欲張って荷重掛け過ぎた・・・・

ジャッキアップで曲がって来たつっかえ棒

ジャッキを早々に解除して事無きを得ましたがこの木材の反発の力が襲ってきたらと思うとビビります。

無事柱の挿入を終え

短手梁と長手梁と新規柱

垂直のチェックもOKです。

柱をレーザーで垂直チェック

出来ました!!
まだ留め付けてませんが決めた位置に正しく入りました。

新しい梁・柱入る

画像にするとこんな感じです。

入った梁・柱の3Dイメージイラスト

一旦完了

無事入りましたが細かい位置決め・金物等が未だです。

梁と柱が入った今回の施工完了状態写真

今日はタイムアップなので帰ります。

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