本職の大工さんが助っ人に来てくれてコンクリート打設を手伝ってくれました。
事前に型枠・鉄筋のチェックもしてもらいOKをもらいました。本職とコンリート打設をやって大変勉強になりました。
朗報!助っ人参上
知り合いの大工さんが助っ人に来てくれました。
プロのチェック
当方が施工した設計・型枠・鉄筋をチェックしてもらいました。
土台のサイズ:△
入れようとしている120 x 120 の土台は周りの土台と比べて大きすぎるね。
柱を立てる際に面倒な事になるので(このままでもいいけど)周りと同じ105 x 105が望ましいですよ。
そうですか、では105 x 105 に変更します。
測ると入るので大は小を兼ねると思い、より(太いから)強い方を選択したんですがやりすぎだったようですね。
基礎の形:△→○
繋ぐ部分が違います。
土台が撤去される方へ繋がないといけない。
但し、以前は木製束だった箇所に基礎を作っているので強度は(○)
以前私が言った「L型に繋ぐ」はここに繋ぐって意味ですよ(笑)
木製束1本→900mm x 2 のT形のコンクリート基礎
ここは元々基礎はなく、角に木製束が1本あっただけでした。
その木製束1本をT型のコンクリートに打ち替えて補強した箇所です。
すみません、よく聞いていなかったようです。
L型よりH型が強いだろうと考えプラスアルファしたつもりが見当違いでした。
では、型枠をやり直します。
今から直すのはもったいないし、大変なのでこのまま行きましょう。
もし、追加するなら今のを打った後でも問題ないでしょう。
フーチングの型枠:◎
すばらしい!!
これをしない同業者が多いんです。
コンクリートに土が混ざると強度に影響します。
土が入らないようになっているのでGOODです。
そうなんですか、ありがとうございます。
理由は同じで土が入って欲しくなかったからです。
折角作ったのに汚くなりますし。
その他箇所:○
あとはOKです。
よかったです。
柱の追加について
柱の追加ですが1本は止めた方がいいですね。
補強を目的とした柱なのは分かりますがあまり意味がありませんし、スペースをむやみに圧迫します。
それなら壁を立てるときに耐力壁にすれば解決です。
残り2本はこの基礎が出来たら入れられますよ。
そうですか、了解です。
じゃあこうなりますね。
指摘箇所の修正およびアンカー取付
120mm x 120mmの土台は上位互換にならないということなので、105mm x 105mmの土台用に型枠を変更。変更方法としては厚さ16mmの胴縁を上部に打ちつけ天端の高さ(基礎天というようです)を高く(かさ増し)し、アンカーボルト・ホールダウン金物の取付を行いました。
ちょと失敗
ちなみにアンカーボルトもホールダウンも先に付けておくべきパーツでした。
イケると思っていたんですが未検証で120mmの立ち上がり幅の型枠に手が入りにくいため非常に手間取りました。
コンクリート打設
今回初めて2人以上で作業します。
しかもプロと。
「ハイフレックス」という未知なるもの
コンクリートのジョイントにはいつもコレを使っていました。
今回もこれでいいですか?
エポキシ系ですね。
こ…こんなに高いものを・・・
接着性は申し分ないですが、まんべんなく塗布するのが難しくなかったですか?
たしかに鉄筋があると大変でした。
刷毛のサイズを変えたりゴム手袋越しに塗ったり手が傷だらけになる事もありました。
ハイフレックスというものがありますのでこれを希釈して噴霧機で散布します。
これで十分です。
なるほど、これでいいんですね。
では、買ってきます。
と、いうわけで事前に既存コンクリートの表面に「ハイフレックス」を噴霧機で散布しました。
とても楽でした。
コンクリートの配合について
コンクリートの配合はどのくらいでやってますか?
大雑把にいうと
セメント:1袋(25kg/袋)
砂:2袋(22kg~23kg/袋)
採石:4袋(18kg/袋)
水:0.5(セメントの半分の重量)
です。
かなり強度のあるコンクリートですね。
おそらく強度24Nくらいはありますね。
ハンドミキサーで混ぜるの大変だったでしょう?
強度が出るのはいい事ですが撹拌(かくはん)がちゃんとできなかったりすると本末転倒ですし
コンクリートの流れが悪いのでジャンカが出来やすくなります。
ちなみに砂は1袋25kg計算でいいです。
確かに混ぜるのは大変でした。
今回のコンクリート配合
今回の配合はおよそ
- セメント:1袋
- 砂:2.5袋
- 採石(~20mmサイズ):3~3.5袋
水:15Lプラスα
※プロに言わせるとこれでも結構「セメントが効いている」配合らしいです。
意味は「強い」と置き換えてよさそうです。
打設開始
打設開始です。
コンクリートの手練りは交代で行います。
共同作業で忙しく写真はあまり撮れていません。
大工さんがやっていた作業を観察すると
端からスタート、コンクリートを練って流し込んだらバイブレーターで動かしつつフーチングまで行き渡らせてくれていました。
フーチングからはみ出そうになったとき「一旦止めて!」となり小休止。
フーチングが硬くなってきたら再び作業開始で天端までセルフレベリング材の厚み5mm程を残してコンクリートを流し込んで
鏝で均していきました。
効率的に練る方法や冶具・コンクリートバイブレーターの使い方、コンクリートの流し方など大変勉強になりました。
プロ帰る
では、帰ります。
本工事は通常なら30万~40万する工事だと思います。
とても価値があったと思います。
セルフレベリング材頑張ってください。
分量は守ってくださいね。
ありがとうございました。
明日は物件に来たくないのでセルフレベリング材を本日4時間後に(初めて)打ちます。
あとがき
コンクリートの量は約0.5㎥(リューベ)打設時間はおよそ3時間程でした。
疲れも当方比べで三分の一くらいで、さすが本職といった感想です。
事前に想定していた材料の計算はほぼ合っていました。
材料が無駄にならずに済んで満足です。
次使える見込みが本職の方のように有ればいいんですがDIYでは少ないので材料はなるべく余らせず使いたいので。
今回大きめのコンクリート打設は3度目です。
体積を測って必要量を計算すれば余る事を概ね避けられるなぁと思います。
ちなみにプロは余ったときのため埋める穴を用意しておくそうです。
コンクリート手練り覚書
効率的な手練りについては写真がありませんがここにメモも兼ねて一旦残しておきます。
前準備
- 可能な限りゴミ土を取り除き掃除をする。また木くずは強度低下を招く故、必ず除去
- コンクリートのジョイント部分に希釈したハイフレックスを噴霧器で噴霧捨てコン部分も可能なら噴霧
- 型枠は水でぬらす、このときハイフレックスが混入している噴霧器のタンクへ水を入れ噴霧器の洗浄も兼ねて型枠を濡らせば一石二鳥
手練り開始
- 封を空けたセメントを逆さにしてバケツに置く
- ゆっくりと外の紙をゆすり粉が舞わないように中身を出す
- 定量の8割くらいの水を投入し、ハンドミキサーでセメンとよく撹拌(かくはん)して「ノロセメント」を作る。ここが大事
- 砂を1~2袋入れハンドミキサーの手ごたえを窺って水を投入するか否かを決める
※主観だが硬いと判断する基準は腕が重たくなりスムーズにミキサーが回らない状態
※つまりハンドミキサーが動きづらいという事は水が足りないという事
※砂の濡れ具合で水量も変わるので注意
※ハンドミキサーを下斜めに入れながら上斜めに掻きだす等の立体的動きで混ぜる - コンクリートと砂が良くスムーズに混ざったら残りの砂を投入しながら水も調整
※ここに来ると少しの水で大きく柔らかさが変わりだすので注意 - 採石を1~2袋投入、ここから少し抵抗が増えるがそれでもスムーズさが大きく失われるという事は水が足りないので注意しながら追加する量は推定だが1カップ(100~200ml)程度
採石が飛び散らないように注意しながらハンドミキサーで立体的に混ぜる - 最後に残りの採石を投入しまんべんなく混ぜる
- シューター(冶具)にショベルで載せて滑らす
- コンクリートバイブレーターを鉄筋および冶具に付けて震えさせコンクリートを落としていく
※緩やかに落ち・広がっていくので頃合いを見て適正な場所移動する