ダイニングの柱下が朽ちてました。
最早荷重がかかっていない当該柱をこのまま見過ごすわけにいきませんので何らかの対策を考えていきたいと思います。
今回は建築素人である当方が包括的なリフォームプランを設計できないことに起因して潜在的な問題の確認ができなかった事で起こりました。
まぁつまり、最初から全部解体してたら気づいてたけど「チビチビ解体してるんで分からなかった」です。
ダイニング床を剥がして現れたとき
床下地を作り直そうと考え床を剥がしました。
すると、とても雑なコンクリートブロックと土間が出てきました。
ボロボロのブロックとモルタル土間。
何これ?気持ち悪い・・・
出てきた場所はここです。
そういえばここは勝手口
建築当時の間取りではここは勝手口でした。
土間があり扉があった場所です。
1988年リフォームのとき勝手口が消滅し壁になり扉は外からモルタルで埋められていました。
不要物を撤去
汚いので要らない物は撤去します。
壁を剥がす
リフォームされていた壁を剥がしました。
勝手口と白い上塗りがされている土壁が現れました。
あぁ~そういえばこんなだったわ。
勝手口の土間を壊す
この汚い土間跡は開口された基礎周辺にブロックを積んで作られた模様です。
気持ち悪いしリフォームの役にも立たないので不要な部分を撤去することにしました。
積まれたブロックを叩いて壊します。
くっついた部分はタガネで剥離させます。
旧勝手口の下を塞いていたブロックが撤去できました。
続いて左サイドのブロックも撤去
コンクリートハンマーで切れ目を入れます。
薄い薄いモルタルで留めてありました。
がっかりな工事です
セットハンマーで殴ったら簡単に取れました。
緊急事態発生!!
左サイドのブロックを撤去すると柱下の状態があらわになりました。
え?
地中に埋まってたらそりゃ腐るか・・・
マジかよ・・・下には何もない。
向かって左の地中に直接挿してあった柱の下部は地中埋没箇所が経年で腐っています。
ここの柱の仕様は外からも確認済みでしたが地中を確認できたのは今回が初めてです。
ここまでひどかったとは・・・
土台が分離しているぞ?
左の柱と土台は辛うじて釘でくっついていますが木材同士は元々くっついていません。
ヒドい。
左の柱は「×」
地中に刺さっていないこの柱は家屋の荷重を支えておらず殆ど意味がないと思われます。
荷重は周辺の柱に移っている事でしょう。
気を取り直して進めていく
ショックでしたが嘆いても現実は変わりませんので進めていくことにします。
続けてブロック撤去します。
あ・・・
なんてこったい・・・両方ダメっぽいです。
状態を確認するため補強を外してみる
向かって右の柱下は構造物が多くてダメージレベルが把握できませんので当方が取り付けた補強土台・金物と寸切りの大引きモドキとを外します。
元々この上は風呂場の壁でした。壁を立てるだけに作られたと思われる片方しか繋がっていない不安定な土台です。
風呂場を解体したときに補強していた金物を外します。
先は仕口になっているので切断します。
ホゾを抜きます。
たいぶ痛んでいます。
以前当方が補強で打ったコンクリートが見えました。
覗き込んでもまだ狭くてダメージレベルがはっきりしません。
まだ状態が分からない
腐っている箇所を(柱が落ちてきたら手がつぶれるかもしれないので怖い)恐る恐る手を入れてみたり、棒で突いたりしてみましたが入り組んでいるためよくわかりません。
やはり目視で確認できないと判断できないと考え、更に旧基礎(ブロックですけど)を切ることにしました。
ブロック基礎の一部を切断しました
何とか柱下の状態を確認できました。
写真では見えていませんが土に2割程度刺さっているいるように見えます。
ブロック基礎を切断しました。
元々あったブロック基礎をイラスト合成するとこうなります。
目視では2割程残っている??
ようにも見えますが50年も土に刺さり続けているのだろうか・・・
右の柱も「×」
この目視時点では贔屓目に見て2割残っている(土に刺さっている)ように見えました。
当方の判定ではこの柱も「×」としました。
結論:両方ダメ
通り柱ではないものの両方とも基礎も土台もない地中埋没型の柱でほぼ荷重を支えていません。
左の柱 | 右の柱 | |
---|---|---|
柱下仕様 | 地中埋没型 | 地中埋没型 |
柱下状態 | 完全に腐り | 8割以上腐り |
通り柱であるか否か | 否 | 否 |
土台 | なし | なし |
基礎 | なし | なし |
荷重は両端の通り柱が支えている状態なようです。
プロに相談
実は右の柱土台モドキ撤去後レーザーで測ると2mm下がってしまっていて焦りました。
慌てて補強を戻して木材を叩きこんだら2mm上がったのでホッとしましたが
ヤバイこれは手に負えないかもしれない・・・、思って大工さんに相談しました。
こうしたいんですが
土台をぴったりに突っ込んで、継ぎ手は金物。
鋼製束で下から上げ支えて基礎を打ちたいんですけど
どうでしょう?
あと、ジャッキアップの箇所は何処に幾つするのが妥当でしょうか?
補強したところが勿体ないです。
もしかしたらこの補強で持っている可能性もありますので
触らず残した方がいいです。
ジャッキアップする前に先ずは
関係する柱と梁を金物で留めて一体化します。
ジャッキアップポイントは1箇所でいいです。
壁から梁に沿って600~900mm辺りのブロック基礎から梁をジャッキアップしてつっかえを入れ柱に補強抱かせて留めると荷重が移動して柱下を安全に切れます。
正しくジャッキアップしないと最悪建物が倒壊するかもしれませんのでくれぐれも気を付けてください。
私が施工した補強は取らないといけないと覚悟していたんですが
取らない方がよさそうですね。
倒壊ですか・・・怖い。
先ずはジャッキは買わないと・・・
ジャッキはダルマジャッキ5tでいいです。
倒壊は大げさだったけも知れませんが建物が下がる事があります。
大変リスクのある作業です。
土台を入れる方法ですが私ならこうします。
この状況では柱に完全にノコが入らないから水平に絶対切れる自信がありませんので柱を保険で半分残します。
その点なら外壁もカットしますので柱は3面露出させる塩梅です。
ノコは完全に入りますので水平に切るのは私の手先の問題だけになるかと。
柱に留めてあるバラ板が外れるので外壁が落ちますよ?
あとマルノコが直角に入らないと水平に切るのは難しいです。
横にマルノコを使うのは危険を伴いますのでお勧めできません。
理由はキックバック発生したとき自分側に来るからです。
そうですか・・・
よく考えます。
私は多忙で作業できませんが
気をつけてがんばってください。
ありがとうございました。
あとがき
今までDIYリフォームでは青天の霹靂というか不測の事態に見舞われる事が度々ありました。
当初の計画通り順調にいく事なんて稀で「どこで折り合いをつけるか」が重要になってくるケースが少なくないです。
当方は折り合いと称した手抜き工事をするとモチベーションが下がる傾向にあります。
逆に良い工事・思い通りの工事ができるとモチベーションが上がるのでリフォームを継続できます。
ややこしい話ですが良い工事を続ける事によってDIYリフォームが続けられます。
次回へ