外壁防音性能向上計画1 窓を埋めて壁にする1 窓を解体

窓を撤去して庇切断したビフォー・アフター 外壁

我が家には北面には窓が元々3つありました。
1つ目はリフォームで内側からフタをされ洗面所なり、2つ目は新しいアルミサッシが付きトイレになり、風呂場は昔のまま木枠の窓です。
これを全部潰して壁にしたいと思います。

窓が有る位置を解説する平面図面

何故壁にするのか?

窓が無くなったら不便じゃね?光も外気も取り込めないよね?
当方もそう思います。
窓は少しは有った方がいい、でもこの面はダメなんです。
通気と光を犠牲にしても塞ぐ必要があります。

窓を塞ぐ必要性

この面は諸事情で外の音が他の面より激しく快適な生活を営む上でちょっと大げさですがボトルネックなのです。
静かな環境というのは少々の不便さを凌駕する価値があると思うのです。
感想は「う~ん・・・このままではちょっとヤだな」というレベルですがそれでも通気と光を犠牲にする価値があります。
という訳でこの面の防音性能向上は譲れない項目です。

防音対策対象壁を解説する平面図面

初期状態

リフォーム前の写真です。
3つの窓が一緒になっていて鉄格子がついています。
古い!!

窓が付いた初期状態

それぞれの窓の状態です。
点線が今回塞ぐ箇所になります。

風呂場の窓はそもそも論外、洗面所の窓は既に潰されている、トイレの窓は開く事は殆どありませんでした。
この家で生活していた経験上ほぼ要らないという判断です。

解体中の浴室
風呂場の窓です。
これは解体当初の写真で、ここはもう風呂場としては使いません。
昔のままの木枠窓で上にある通気口と風呂釜の開口も一緒に埋めます。
洗面所
洗面所です。
ここはリフォームで窓を内側からコロしてあります。外から見ると窓はあるのに部屋にはないというちょっと気持ち悪い状態です。
トイレ
トイレの窓です。
リフォームでアルミサッシが付きました。
この窓が一番マトモでサイズもトイレとしてはいい感じです。トイレには窓があった方がいいのは重々承知ですがこの窓を存続させる事は最早不可能です。
大変勿体ないのですが苦渋の決断です。
通気は換気扇で対応します。

格子を外す

外側の格子を外します。

釘で固定されていましたがバールで比較的容易に外せました。

窓の格子

手前が既に塞がれている洗面所の窓、奥が風呂場の生きている窓です。

格子が外れた窓

後はトイレの格子だけです。

トイレの格子

格子全部外しなさいよ

写真は本作業着手前でトイレの格子を一度に外さなかったのは最後までトイレの窓を残すか残さないかを迷いに迷っていたからです。
今まで住んだマンションでは窓があった記憶がありません全て換気扇でした。
そんな経緯もあって換気設備があれば窓はどちらかというと不要派で音の問題のが何倍も重要です。
まぁ最悪窓が必要になったらまた付ければいいです。

洗面所の窓を外す

洗面台の上を外して当たりを付けた場所に切り込みを入れます。

洗面所内側切り込み

周辺を切っていくと木枠窓が顔を出しました。

洗面所内側窓出現

リフォームで貼られていた壁材を撤去。

洗面所内側壁材撤去

下地も撤去。

洗面所内側下地撤去

風呂場跡の窓を外す

風呂場跡は既に解体済みで窓を外すだけです。
しかし、ここは相対的に最も防音性能を向上させないといけない場所になります。

風呂場跡窓
風呂場風呂釜跡

はい、外れました。

風呂場窓取り外し

トイレの窓を外す

一番マトモなトイレの窓も外します。

トイレ窓

格子を取って窓を取って

トイレ窓取り外し

サッシ枠を外します。

トイレ窓枠取り外し

ケーシングも

トイレケーシング取り外し

庇(ひさし)について

この3連窓を雨から守ってくれていた庇を撤去します。

窓の庇

取る必要ある?

別にあっても困らないでしょ、と。
これも何度も考えたんですね。
では、庇は外からの音に対する防音性能において貢献するのか否か?

家の防音について

冒頭でこの面は防音性を重視したいという事を述べました。
家の防音についてはかなり調べました簡単に列挙すると以下。

  • 音の種類は個体伝播音・空気伝播音がある
  • 防音には遮音・吸音の両輪が必要
  • 素材の質量に比例する
  • 空気層を設けるのが有効
  • 隙間が全てを台無しにする

もう業者に依頼すれば?

依頼できる宛てがないのです。

防音は家全体で考えないといけない事案であるのでプロへのトータルリフォームとしての依頼が最善だと思われます。
でも、取っていませんが見積額は気絶モノでしょう。
そんな大金を払う気はない。

仮にリーズナブルな業者を見つけて依頼すると効果の確認が難しい事を前提に最善を尽くしたという名目にて終了となる事は何となく目に見えています。

業者の方に相談すると「防音を重視するなら壁厚を倍にしないといけない」とか言われます。
確かに第三者が問題解決を行う場合責任問題もあるので生半可な施工ではいけないでしょう。
でもね、壁厚を簡単に倍にできればそりゃいいよ・・・面積が余ってればな!!!wと。
広い家に住んでないから色々と苦慮してるんですよ。

そもそもそんな信頼できて実力があってリーズナブルな業者さんなど存在しないのではないかと思います。いたら世の中の原理原則に反しています。

当方にはアドバンテージがある

当方には業者さんには無いものがあります。
それは、この家の弱点を知っているという点です。
この点においては業者さんを上回っています。

方針は?

「面積を極力犠牲にせずに防音効果を最大限にしたい」です。
施主ならそう思うでしょう。
私もそう思います。

対策する音の種類は?

この壁において対策する音の種類は空気伝播音になります。

壁に質量がある方が防音性能は向上しますので
この点では庇撤去は理論上は悪手ということになります。

音は反射する

音は反射するのでイメージとしてはこう

音の反射について考えたイメージイラスト

庇ありの場合は跳ね返る音は概ね庇下へ伝わる事になり、庇なしの場合は音源方向へ跳ね返る事になると思われます。

プラスは多くマイナスは少ない

  • 家の屋根があるので雨は直接かからない
  • 庇から壁内に伝わる反射音は無くせる

実際は図のような風にはいかないと思いますが
庇を取ってしまっても防音性能の低下には繋がらないという考えに至り庇は撤去する事にしました。

庇(ひさし)を取る

庇はモルタルに巻き込まれて付けられています。
巻き込まれている部分を含めて切断します。

先ずは上に切り込み2本

庇に切り込み

屋根材とモルタルを分離

庇に切り込み2

屋根を外しました、これが庇の下地です。

庇上側撤去

続いて下にも切り込みを入れます。

庇モルタル部分切り込み1

庇が3m弱あり途中で落下する危険性が高いので半分づつ撤去していきます。

庇モルタル部分切り込み2

残り半分です。

庇モルタル部分撤去中

撤去完了。

庇撤去完了状態

次回は外壁下地を作っていきます。

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