築50年の実家をDIYリフォーム中です。
2階の10cm程下がっている床を修正中です。
なるべくシンプルかつ早く施工したいと思っていますが素人には中々上手くいきません。
今回は2部屋有ある内の狭い方(4畳半)の床を施工します。
お部屋紹介
元々部屋はこんな感じでした。
ここは昔、父が壁をプチリフォームした部屋で私が一定の少年期を過ごしました。
畳敷きでしたが、上からカーペットを敷き、ベッドを置いていました。
その後住まなくなってこのような状態になりました。
ちなみにエアコンはだいぶ前に何の知識もなく自分で取り外るかやってみたところ無理そうだったので止めてこんな状態になってます。
で、今回エアコンも撤去して、内装も剥がしてこんな感じになりました。
畳を撤去したらこんな感じです。
荒床とかいうそうです。
利点は通気がいい事らしい。
床の下地どうしよう
さて、床の高低差が10cmもあるし下地を一から造り直すのがいいのは明白な所ですがコストもかかるしこの部屋の真下には既にプロに仕上げてもらった部屋があります。
下手に荒床を剥がして下地から組み直そうものなら天井を踏み抜く自信があります!
それは何としても避けたい!!
というわけで、最終的に床が水平になっていればいいので既存根太と直交する方向に荒床の上から高さ調整用のパッキンをかまして根太を置けば解決ではないか?
比較的シンプルだし一番のスタンダードだろう!
しかし、水平を取るのにパッキンをかましまくって精度が出せるだろうか?
荒床の上からチマチマとボンド塗ってパッキンで調整して・・・ビスを打ったら思った以上に下がったり・・・何本あるんだよ・・・
うーん・・・
両端は根太掛けで行くか
私の中で荒床の上からパッキンで調整する精度と手間と根太掛けで一気に水平を出す手間を量りにかけると。
天井踏み抜きリスクをどう回避するか
とはいっても既に出来上がった天井を踏み抜くなんて絶対にイヤです。
ちゃんと足場があれば踏み抜きリスクは低減できるのですが・・・
荒床の切断を最小限にすれば足場は残る
というわけで荒床切っちゃいました。
1階の天井が見えました。
踏んだらアカンやつです。
もう片方も切断、踏み抜き怖い怖い
でも、足場があるので大丈夫そう。
根太掛けを架ける
桧材105mm x 30mmを加工、根太掛けを架けていきます。
この通りの床は一番沈んでいないので根太掛けの梁を跨ぐ部分はけっこう薄くなります。
4畳半部屋両方に根太掛けが架かりました。
部屋の両端に水平が出たので何だか万能感?無敵感?みたいなのが湧いてきました!!
どうする?続き
根太掛けが架かったので根太を置いてみるとこんな感じです。
一番高い場所は荒床面から-9mmで根太掛け天端にしています。
※荒床厚は12mm程
この上から根太を置こうと思ったのですが30mm x 80mmの既存根太はフワフワ感が否めません、この上から直交する形で根太を組みますが果たしてこのフワフワ感は解消されるのでしょうか?
【たわみ】フワフワな根太はずっとフワフワでは?
根太掛けはしっかり付きました。
しかし、既存根太の上に根太を架けようが荷重が分散するだけでフワフワはどこまでいってもフワフワではないか?
いや、荷重が分散したら床にフアフアを感じるまでの重量が増えたのでは?
「たわみ」というヤツですね。
私の体重に対して既存の根太が「たわみ」を発生しているという事です。
既存根太を補強すべし!
既存の根太へ荒床の上から新い根太を組むと「たわみやすい下地上に組む事になる」ので補強が必要だと判断しました。
荒床は徐々に撤去していけば足場に困る事は無さそうなので出来そうです。
根太の根太 水平に補強
既存根太を補強しつつ水平に設置します。
根太の為の根太ですね。
荒床を切る!!
既存根太の片面を露出させるため荒床を切断します。
根太掛けを架けたので足場を削っても大丈夫、少しやり方が確立してきたのでスムーズです。
欲をいえば梁を掘って新しい根太を落とし込むのが最善でしょうが流石に手間だし、踏み抜きリスクが高くなるので既存根太に添えて補強する事にしました。
根太を抱かせる
念のためベニヤで養生をして90mm x 45mm 米松材で既存根太へ水平を出しつつ補強していきます。
ちなみに写真の補強は2本入っていますが向かって右がメインの補強材で、左のもう1本は以前梁の加工をした時に出た端材です。
勿体ないので入れておきました。
転んだ根太に抱かせても転んだまま
傾いた(転んだ)既存根太に抱かせているので転び影響を受けています。よって水平部分は概ね面ではなく点になります。
小細工出来るでしょうが本質的には抱かせる以上どうやっても避けられないのではと思っています。
色々考えましたが私の頭ではこれが最善かつ限界でした。
最終的には材料どうしが馴染んでくれるのではないでしょうか。
というか、そう願っている。
危険エリアを脱する
そんな感じで進んでいき踏み抜き注意なエリアを脱して
続いて(下が)廊下エリアに突入
ここは落ちても天井を踏み抜かない代わりに怪我します。
少しでも強くする努力を欠かさないぞ!!
少しでも良い造りになるよう出来る事はしていきます。
既存釘を締め直して
※複数の丸いハンマー跡は元々です
落とし込みされている既存根太の隙間に少しでも食いつかせるためこんな感じで加工して
根太ボンドをドロドロに塗りたくって
こっちもボンド塗りたくり
これで根太を付けていきます。
根太の根太 水平が出て補強も完了!!
随分と荒床を切ってしまいましたが。
1階の天井を踏み抜く事も無く2階の4畳半部屋、既存根太の補強をしつつ水平に設置できました。
根太を置いてみる
未だ留め付けませんが根太を303mmピッチで置いてみます。
いい感じです。
合板を買いにいく
ウッドショック前に買っていた12mmの構造用合板のストックが無くなってしまったので買いに行きます。
ホームセンターに謎の構造用合板が現れた!!
ホームセンターに到着、久しぶりに合板コーナーへ行ったんですよ。
合板コーナーには綺麗な合板があって「わぁ♫綺麗なヤツある♬これにしよう!!♪」と台車に載せようとしたら…
「オール杉合板」なるもの
「軽っ!?」何で???ってなりました。
思ったより軽いんですよ・・・そしてよく見ると「オール杉」と書いてあるじゃありませんか・・・
記憶を頼りにイラストにするとこんな感じでした、
訳が分からなくなりました
ラーチではなく杉??オール杉??オールじゃない杉の合板もあるってこと?
ラーチは松(欧州唐松)のはず。
オール杉とオールじゃない杉どっちがいいの??
いや、杉ってあの柔らかいアイツだよね?
こんな心境でした。
いや・・・ダメだろ?
嫌だ!!杉は買わない…と、ホームセンターを後にしました。
原因は材料不足
後でググったら、ロシアが材料を売ってくれなくなってました。
最悪・・・
以下抜粋
日経 2022年4月13日の記事
ウクライナ侵攻に対する経済制裁への報復として、ロシア政府が2022年3月10日に発表した日本を含む「非友好国」に対する禁輸措置。単板(木材を剥いてつくった一枚板、ベニヤ)やチップなどの木材の輸出を22年内を期限に禁じた影響が、住宅の設計業務に波及してきた。
外装材大手のケイミュー(大阪市)は4月8日、戸建て住宅の屋根材として一般的な化粧スレートの野地板に、「全層スギ(国産)の構造用合板」を使用できるようにすると明らかにした。従来は、気乾状態の比重が低いため、くぎの保持力が低くなり、たわみ量も大きくなる恐れがあるとして、使用不可としていた。自社の設計施工基準を改定し、4月から運用を開始する。
背景には、ロシア政府が輸出禁止としたカラマツの単板を表板や裏板に使用する構造用合板の生産が、国内メーカーで困難になりつつある状況がある。このため、住宅会社の間ではロシア産カラマツを用いる構造用合板から、全層スギの構造用合板に仕様変更する動きが広がってきた。
ケイミューは、自社の設計施工基準通りに施工することを、製品保証の条件としている。そのため、全層スギの構造用合板に仕様変更したい住宅会社から同社に対して、基準の見直しを求める声が殺到していた。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00154/01428/
杉合板について工務店さんの投稿も
全層杉合板って何? 使っても大丈夫? 何が問題なの?
https://www.assetfor.co.jp/post-20957/
全然情勢を確認してなかった。
それでも合板が要る
それでも足場が要るし合板を買わないといけません。
でも杉はイヤだ。
そこで!!タラララッ♫桧(ヒノキ)合板~!!♪
硬さは、どうなんでしょう。杉より硬いのは間違いないと思いますがラーチ(欧州唐松)より硬いかどうかは不明ですが杉よりいいはず。
でも、コイツの欠点は高い事なんですよ。
なんと杉合板のおよそ1.7倍
いや、もう破産しちゃうよ。
価格の高さに涙しながらレジに向かいました。
桧の合板を敷く
泣く泣く買って来た桧合板を床に敷きたいと思います。
これで足場が出来ます。
なお、天井と壁の取り合いがありますので未だ留め付けず敷くだけです。
要するに「壁と床を分離しておきたい」という事です。
床合板 貼り出し
廊下から取ってきた通りの線を基に左辺と直角を出し右の壁側をカット。
千鳥貼りにして敷いていく
直角どうしを2mm透かして千鳥貼りで合わせていくだけ。
これは楽勝。
おっと、最後のクローゼットになるところ土壁が引っ掛かったぜ。
削って
ハイ入った!!
床が綺麗だと気持ちがいいです。
完了!!
4畳半部屋千鳥貼りで捨て貼り(未留め付け)の
足場ができました。