【ランドリールーム】間取り変更して風呂場跡を再生 内装編#1 傾いた柱に苦戦

困った傾いた柱 壁下地造作

旧浴室・洗面所・トイレの3部屋の壁をリセット、再構成してパントリー・ランドリールーム・トイレを作ります。
そのため、間取り施工を阻害している環境要因を一つひとつ潰していき新しい間取りにしていきたいと思います。

対象場所

場所はここです。

リフォーム前の風呂場、洗面所、トイレです。

風呂場解体から現在までの様子です。

風呂場跡は食品庫とランドリールームになる予定です。

部屋割りを体感シュミレーション

ランドリールームだけの方が広くて良さそう・・・でも食品庫を諦めたくない。

日頃,生活の中で小部屋の広さを意識する事はあまり無いのでどのくらいのスペースが使いやすいとか圧迫感が無いラインなのかさっぱり分かりません。
限りある面積の中で極力空間を広く確保したいですが自由に設定できるわけではありませんし出来る事といえば部屋割の配分です。

部屋の広さを体感するため合板を置いて確かめてみました。

奥が食品庫・手前がランドリールームです。
想定される広さは仕上がりの内法でおよそ

  • 食品庫:450mm x 760mm
  • ランドリールーム:1260mm x 760mm

扉のカタログ数値(+10mm)によると引き戸は左開きで青線辺りに収まり
70mm強のスペースができますのでリビングのスイッチを付けられればと思っています。
さて、どうなる事でしょう。

一応こんな感じで進めていきます。

「まぐさ」なるモノを付ける

もぐさ?

って初めて聞いた時は頭にコレが出てきましたが窓や扉の上に付く下地の事で
この「まぐさ」というモノを付けて隣接する壁と繋いでこの通りを確定させたいと思います。

高さは

  • 製品寸法2045mm
  • 透かしの高さ5〜10mm
  • 床材厚

を合計した値でレーザーを当てます。

ここな様です。

柱と食い違いがあるのは柱が傾いているからです。

換気ダクトの通り道

トイレ・ランドリールーム・食品庫には換気扇を付ける予定です。
通常なら排気口は隣が外壁ですので穴を空けて繋げばよいと思いますが、この壁には防音対策の観点から穴を開けたくありません。
何としてでもです!!


なので梁の隙間から配管を出し逆方向の外壁から空気を排出しようと考えていました。
しかし柱移動を目的とした補強工事でルートが塞がってしまいました。

これは当方のミスで、想定していた補強範囲を超えてしまい配管を出すスペースを潰してしまったからです。

【トイレ】面積拡張 はじめて柱を抜く#6 実施工編3 完結 失敗から学ぶ
トイレの扉が古いもので低くて今の規格に替えると階段が干渉するので不恰好だし危険だと思い、今の規格が入るように変更しました。加えて梁も補強しましたがミスして梁に亀裂を走らせてしまい、対応のため急遽ホームセンターに走り追加の材料を購入してきました。

で、どうすんの?

想定していた箇所は塞いでしまったので別途配管の通り道を作ってやる必要が出てきました。
この場所にします。

下地で補強後、吊木受けを切断して幅150mmのスペースを空けました。
これで100mm径の排気口を通せるはずです・・・多分。

ダクト配管の通り道はこうなります。

天井:吊り木受け

吊り木を受けるための木材を取り付けます。
この方法は真壁造りの壁を大壁にリフォームする際に有効だと大工さんから教わった方法です。

まず設定した天井高から算出した吊木受けの高さに水糸を張り

新しい柱は後付け故通りを合わせるのが困難で既存柱は傾きがあるので吊木受けを留める下地を別途取り付けます。
端材を利用して付けていきます。
材料は45mm厚を使用しています。

クランプで仮付けしてみます。
吊り木受けの下奥が壁の面になる予定です。

仮付けできました。

ちゃんとコレが付けば天井下地の半分は出来たようなものだと思います。

床:根太掛け

根太を置くための根太掛けを取り付けます。

先に壁になる場所に下地として強度を高く?できればと105角の端材を土台に重ねておきます。


ボンドを塗布して

ビスで留めました。

根太掛け1枚目

続いて27×105の根太掛けを2枚重ねて取り付けていきます。
土台の転びの影響を受けづらいからか、はたまたコスト問題なのか、以前大工さんには27×90を指定されましたが既存土台と高さが大幅に違うと接地面が減るのでより接地面積を稼げる27×105を選択しました。

墨も付けていますがレーザーでも2重に確認しつつ取り付けていきます。

もう片方も

1枚目取付完了

根太掛け2枚目

2枚目の根太受けは1枚目を接着してから翌日以降だという大工さんからの教えを守り1日待ってから付けていきます。

途中で我慢出来なくなって基礎を打ちました。

水洗化で壊された基礎#3 基礎補修を決意 1日3時間、最速3日でやってみる(1日目)計画・ベースコン
現在は使われていない汲み取り式便所跡周辺の後付け工事で穴だらけにされていた箇所を見たくなかったので記憶から消していた箇所に工事が進んでいくにつれ直視せざるを得なくなりました。もう基礎は面倒くさくってやりたくなかったんですが気持を切り替えて1日3時間3日で終わらせる事を目標に着手する事にしました。

根太掛け完了

床の準備は出来たので後は付けていくだけになります。
此処以外の場所はこうなっています。

はみ出たボンドはカットしておきます。

壁:仮想的な柱を造る

プロの方法はよくわかりませんが柱のない箇所が角になりますので柱的なモノを立ててやる必要があるかと考え、強度が取れかつ現在のスペースに滑り込ませられる方法はどんなだろうと考えたところこうなりました。

間仕切りの壁厚はスペース節約のため45mmの下地を組み9mmボードで仕上げようと考えています。27×105の材料を柱とみなし中心と左右に22.5mm振って墨を打っています。

これが今回施工するエリアの端になります。
この柱的なモノは地墨によると根太掛けに半分しか乗らないようです。

それではマズいということで廃材で寸法が適切なのがありましたのでボンドとビスを使って取り付けました。
これで安心。

既存の窓枠が少々垂直の邪魔をしていましたので削って仮想的柱を垂直に立てました。

これで裏に打ち付けつつ足りないなら裏に下地を入れる予定です。
最低910mmピッチ以内に打ち付ける下地があればOKだという認識です。

こんな感じで天井の吊木受けと組み合わせています。

壁:もう片方にも下地

もう1本エリア端に垂直に下地を立てる事で水平垂直に四角形ができますので後はそれに沿って下地を組んでいけばいいのではと考えています。


こちらの柱は新規で立てたので垂直も出ていますから簡単に取り付ける事ができます。

元々真壁で柱サイズが違う

しかし面倒な事があります。
取付自体は簡単なのですが既存の柱は場所によってサイズが違います。
我が家はそもそも真壁造りの土壁仕様でしたので柱が出っ張っていても多少狂っていても大した問題にならなかったですが今回のリフォームで間取りは変わりますし壁は大壁になります。

本エリアは120角の柱が内側に出っ張っていて平面を出すには、削るか・出っ張りを活かすか・出っ張りに合わせるかの選択になります。
ここでは120角柱の出っ張りに合わせて大壁を作る事を選択しました。

この面は防音を重視したいのと柱を削る事での強度低下を避けたい事でおよそ20mm狭くなるのを涙を飲んで許容します。

三重苦

120角の柱が混じっているだけでなく既存柱は外壁側と左側に倒れています。
これに真っすぐの下地を組まないといけません。

新しい柱に地墨からレーザーで上げて柱に抱かせて下地を付けます。

これで四方が確定しましたので中に下地を組んでいける筈です。

既存の柱へ垂直に添え木を付ける

ボードの割り付けを考えて単体で立てるか中の柱に抱かせるかして間柱を立てていきます。
下地はこれ以上幅を狭くしたくないので横胴縁ではなく胴つなぎで対応する予定です。
技術的にダメだったら横胴縁します。

間柱単体で立てるにはある程度太さが要るのではと思いますが、全て太くすると高額になるので既存柱へ抱かせるのは余っている27×90の3mを使用したいと思います。
また柱が倒れているので一部下地を切らないと面が出せないのが面倒くさいです。

垂直に入りました。
1本入れるにも加工が大変です。

またまた面倒な加工です。
プロはもっと早くて簡単な方法をご存じかもしれませんが当方は窓枠分を切り欠くしか思いつきませんでした。

もっと詳細に切り欠く事も可能でしたが柱のサイドに打ち付けますし切り欠き後に35mm以上残りますし
もう面倒なのでこれでイイやって切ってしまいました。

素人が勝手に組んで大丈夫かよ?

一応大工さんに手ほどきはしてもらっていますし我が家に施工事例もあります。
ちなみに昔バイトで「貼り屋」を1年ほどやってました。
貼り屋というのはボード屋とも言い、主に石膏ボードなどの内装材を貼る仕事でスピードとパワーでどんどん貼っていくような仕事です。

大規模な現場ばかりで下地は軽天で木材は殆ど触ったことがありませんでした。
かなり昔の事でITの仕事をしていますので今は無縁ですが基本は多少理解している・・・はず。

今はネットで沢山の施工事例と論理的な文章やマニュアルが閲覧できますのでかなりの事ができるようになって沢山情報が入手できます。
ネットがなかったら絶対こんなに出来ませんでした。
現場のプロの方が執筆しているブログでも「大工が100人いれば100通りの組み方がある」という投稿を拝見しました。
この意味は、原則を間違えていなければ組み方の正解は1つではないということだと思います。
つまり、基本を守って結果的にきちんと持っていればよいという事だと理解しています。

困った

予定どおり既存柱の両側に下地を抱かせたのですが問題があります。
ちょっとだけ気づいていたんですが何とかなるだろうと思って無視していたのが現実となりました。
何かというと

こういう事です。

空いてたらどうなのか?

ここに食品庫とランドリールームの間仕切りが入ります。
壁厚はスペース確保のため
下地45mm + (石膏ボード9.5 x 両面)19mm = 64mm
を予定しています。

ダイニングキッチンからアクセスできる食品庫の下には床下点検口を設け、上部には分電盤を設置する予定です。
上述しましたが食品庫とランドリールームへの適切な面積配分に苦慮していました。
主な理由は2つ

  • ランドリールームの使いやすい面積が分からない
  • ランドリールームは引き戸予定だが未購入のため収まりが今一つ分からない

床は最終的に点検口が収まるサイズ+両端100mm程確保すれば妥当だろうという結果に落ち着いたんですが先が見えているようで見えていない当方としては何か間違えがあっても逃げられるようにしておきたいです。

間仕切りの下地どうすんの?

作る前に向かって前への傾き(外壁側への傾き)は問題にならない事は理解していたのですが上述したように間仕切りの位置で最適解が出せず何となく柱に添えた下地から壁を起こすのだけでは怪しい気はしていたんですが、エーイやっちまえって進めていました。

何が怪しいかというと

入り隅が弱くなる

建築用語で「入り隅」というはずです。
ここに下地が無いと裏がスカスカでボードも貼れません。


柱は2方向に傾いており2方向に垂直を出すと柱に添えるにはスペーサー付きになります。
それだけならいいですが下地の入り隅に空きがでてしまいます。
じゃぁ1方向だけ考慮し完全に柱へ添えて打ち付けてもこれもまた入り隅に空きがあるのは変わりませんパッキンを当てて等間隔で柱面に下地を入れても空きは解消できません。

これに気付いたとき疲れがドッと出ました。

同じ面のダイニングキッチンは防音のため石膏ボードの2枚貼りを予定していますのでここは下地に合板と石膏ボードの2枚貼り(つまり下地が合板)で対応すると入り隅の強化が出来できますのでコレで行こうとも考えました。

これでは下地の機能と目的を逸脱している

しかしこれも100%コレで行くのかというと未定です。
防音のため何としても2枚貼りは実装したいですが、そもそも脆弱な下地を庇うために2枚貼りをするのでは無いと思うのです。
合板が下地だという考え方もできますが、それなら下地を(出来るなら)ちゃんとしろと。

仕様が決まっていない事も問題

経験や技術が足りないのもさる事ながら最終的仕様が決まっていないのが問題です。
寸法や収まりは測っていますが器具や扉の収まり位置など全てがきっちり決まっている訳ではなく(決められない)、ある程度出来ると想定していた設計に不備がある事に気づく事もあり確信が持てない事案が多々あります。

出隅・入隅に下地は全面必要

基本的に「出隅・入隅」に空きがあってはならない(多分)筈なので(そんなの見たことないから)空きが無い下地環境を作る方向で検討していく事にします。
素人が横着するって致命的なのであまり手間を掛けたくありませんが手間を掛ける必要がありそうです。
今日はもう帰りますチキショ~・・・・・

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