ダイニングキッチン13 基礎補強編 弱点克服 基礎の無い場所に基礎を(後編)

何もない場所へ基礎を作るため鉄筋を配筋したビフォー・アフター ダイニングキッチン

前回で基礎がなく、上物がオーバーハングしている箇所に基礎を打つ計画を立て、基礎天のコンクリートを鋼製束で突っ張って密着させようと考え市販の平板加工で対応しようと試みましたが失敗。
結局自作でパーツを作りました。

完成イメージ

新規基礎部分の完成イメージをスケッチしてみました。

完成イメージの手書き立体図面

既存基礎に穴あけ

あと施工アンカー(ケミカルアンカー)のための穴あけを既存基礎へ行います。

レーザーでケミカルアンカーの穴を空る場所を特定

レーザーで墨出しします。

水平に穴あけできるようハンマードリルに水平器取付

なるべく水平になるよう水平器を貼りつけてドリルで穴を空けます。

既存基礎へケミカルアンカー用穴を複数空けた

基礎の状況を考慮して穴を空けていきました。
※基礎のクラックはVカットしてあります

打設時コンクリートが流れないようにする

理由は不明ですが、このセメントで固められたゴミのようなコンクリートで出来ている配管下に空洞がありました。
空洞はあまりよろしくないし、横穴があると基礎を打つときコンクリートが流れてしまうので予め塞いでおきたいと思います。

排水管下に空洞

第1段階:塞き止めコンクリート

空洞にコンクリートを押し込みつつ端材とブロック等で押さえて硬化させます。

排水管の穴をコンクリートで埋める

硬化後

完全に上辺までコンクリートはいきませんでしたが先ずはこれで良さそうです。

排水管下の穴がコンクリートで埋まった

第2段階:積み木式コンクリート型枠

更に壁を作ります。
コンクリートの壁を排水溝の下まで作りますが狭くて流しにくいので型枠を2段構造にして確実に流していきます。

型枠を積み木のように積んでコンクリートを流して埋めていく下地1

一応垂直にしておきます。

型枠を積み木のように積んでコンクリートを流して埋めていく下地2

横にも合板を取り付けて

型枠を積み木のように積んでコンクリートを流して埋めていく3

こんな感じかな

コンクリート打設:積み木式コンクリート打設

1段目にしっかりコンクリートが流れた事を確認しつつ2段目の型枠を設置、上までコンクリートを流して硬化まで待ちます。

コンクリート打設1段目

先ずは1段目。
コンクリートが行き渡った事を目で確認して

コンクリート打設2段目

2段目の型枠をビス止めして残りのコンクリートを流します。

硬化後

打設から5日後型枠を取り外しました。

積み木式コンクリート脱型、完成

これで打設時不用意にコンクリートが流れてしまう事を防げそうです。

アンカー取付

アンカーボルト穴を下から土台に空ける
アンカーボルト穴を下から土台に空けてアンカーボルトを通した

鋼製束取付

何もないよりマシだと思い、上下にコンクリートボンドを塗布して取り付けます。

鋼製束加工

余分な部分をカットします。

鋼製束接着剤

ボンドを塗ります。
付けすぎた・・・

鋼製束取付

所定の位置から土台に突き上げます。

鋼製束完了

自作のL型コンクリートパーツに3本の束が立ちました。

土台に自作コンクリート板と鋼製束立て完了

もう1本

配管を挟んでもう1本立てます。

ユニエポ塗布

Kモルタルで接着するため下地剤のユニエポを塗布

ユニエポ塗布

基礎側にもユニエポ塗布

Kモルタルで基礎へ接着

Kモルタルをサンドして接着しつつ突き上げました。

あと施工アンカー & 配筋

基礎へケミカルアンカー挿入

あと施工アンカー(ケミカルアンカーPG10)を施工していきます。

ケミカルアンカーを叩き込んで鉄筋を結ぶ

鉄筋を留めていきます。

鉄筋配筋完了

ひとまず配筋完了です。

土台が上がった

束で突っ張った周辺の土台が上がってしまったようで、土台と基礎の間に隙間が発生しました。

ジャッキアップで僅かに上がった土台

鋼製束を突っ張った新規基礎に隣接する箇所です。

アルミライナー

アルミライナーという材料です。
1mm~3mm厚のアルミ製板です。
既存基礎のレベル調整に使うものらしいですのでこの材料がマッチしています。

アルミライナーを叩き込む

隙間に出来るだけ広範囲に沢山叩き込んでおきました。

上がった土台の隙間にアルミライナーを叩き込む1
上がった土台の隙間にアルミライナーを叩き込む2

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