ダイニングキッチン1 床の解体を決意

ダイニングキッチンリフォーム前 ダイニングキッチン

ダイニングキッチンは1988年にリフォームしています。建築当初からリフォームをしていない箇所と比べると大分マシですが30年以上経過しており状態を見ながらどこまでリフォームするかを判断していきたいと思います。

現在のダイニングキッチンを差す平面図面

床の状態

ダイニングキッチンの床はあまり良い状態ではありません。
1988年のリフォームで床は一応フローリングになっているものの1枚貼り頻繁に人が通る導線に点検口(兼床下収納)があり、過度に踏まれ下地が割れたり外れたりして痛みが激しく崩れかけています。
床下を覗くと下地の立て付けがおかしい箇所が多々ありました。
木製束を雑にブロックに載せてたり、くさびや受けで調整してあります。
下地のビジュアルはよくありませんし、床鳴りもします。

ダイニングキッチンの床

ダイニングキッチンの床です。
随分痛んでいます。
右上の丸は倉庫として使っていた頃タイヤ跡です。

ダイニングキッチンの床下点検口

点検口の蓋も痛みが激しく開けると周辺の下地も外れたり傷んでいる事が分かります。
住んでいた当時ここは床下収納がありましたが箱が壊れてしまい今は何もありません。

ダイニングキッチンの床下

床下です。
DIYリフォームを経験するまでは「この床下は決して綺麗ではないがこんなもんだろう」くらいにしか思っておらず・・・いや何とも思っていなかったかもしれません。
DIYで床を1度造ってからの印象は「この床下サイテー」です。

やり替えは面倒くさい

上からフロアを重ね貼りすれば早く終わりそうです。わざわざ床を剥がさなくても・・・と、もう一人の私が囁きます。

ダイニングキッチン床の問題点を整理

そもそも何がどう悪いのか、問題なのかを整理します。

  1. 点検口と周辺が壊れている
  2. 床鳴りがする
  3. フローリングが傷んでいる
  4. 床下地の建てけが悪い・傷んでいる
  5. 床のレベルが水平ではない
  6. 冬、床が冷たい

と、まぁこんなものでしょうか。
相関関係にあるものもありますが概ね以下かと

ダイニングキッチンの問題点を分類

  • 1~3:経年劣化
  • 4・5:施工の問題
  • 6:仕様の問題

では、問題点を解消するために施工方法をレベル別で考えていきたいと思います。

ケース1:床は剥がさない

解体は基本なしで上からフローリングを貼ります。

解体しない選択を図面で示す
解体しない場合の床断面図

床を剥がさない場合は下地を補強しフローリングは上から貼りつける事になります。
レベル(水平)はスペーサーで多少マシにできる程度ではないでしょうか。
床の冷たさは解消されません。

問題点解決方法
点検口および周辺の破損下地補修・補強
※点検口は無くす
床鳴りダイニングキッチンの床下は潜るスペースがあるので
原因特定、裏から補強・ビス打ち等で対処
フローリングの痛み上からフローリングを(カバー工法で)貼る
床下の建てつけ補修・補強
床のレベルスペーサーで対応
床の冷たさ不可

ケース2:痛みが激しい点検口周りのみ貼り替える

半分だけ根太より上をやり替えます。
レベル(高さ)が暴れるでしょうが薄めのスペーサーで他の場所と高さを併せれば何とかなるのでは?・・・と

一部解体する選択を図面で示す
一部解体する場合の床断面図

痛みが最も激しいのは点検口の周りです。この周辺の根太とフローリングを剥がして貼り替え全体的な痛みレベルを低下させるというのはどうでしょう。

問題点解決方法
点検口および周辺の破損周辺を解体、捨て貼りを面積の半分行う
※根太受けは基本そのまま
※根太は乗せ換え
※点検口は無くす
床鳴り原因特定、補強・ビス打ち等で対処
フローリングの痛み半分は上からフローリングを(カバー工法で)貼る
もう半分は新規捨て貼りの上に貼る
床下の建てつけ補修・補強
床のレベルスペーサーで対応
床の冷たさ不可

ケース3:床をすべて解体、やり替える

床関係を全て解体・撤去。
束・大引き・根太受け・根太・捨て貼り・フロア全部やり直し。

全て解体する選択を図面で示す
全て解体する場合の床断面図

床を全て解体し、やり直すと全問題を解決できますが手間と費用が一番かかります。

不具合解決方法
点検口および周辺の破損やり替えで解決、点検口は導線外に移設
床鳴りやり替えで解決
フローリングの痛みやり替えで解決
床下の建てつけやり替えで解決
床のレベルやり替えで解決
床の冷たさ断熱材を入れて解決

3ケースまとめ

上記3つのケースをまとめてみます。

ケースサマリーメリットデメリット
ケース1表面のみ早い・楽あまり水平にならない
見た目だけ
ケース2半分やり替え最も痛みのある箇所は解消少し面倒、中途半端
ケース3全部やり替え最も綺麗になるとても面倒
手間と費用が最もかかる

当初の判断は「ケース1」

ここをやり替えるとなるととても大変になりそうです。
「わざわざ苦労をしたいとも思わないので出来る事ならさっさ全体を終わらせたい」と考えていたので当初は最も楽な「ケース1」で行こうと思っていました。

心境に変化が・・・

そうこう考えているうち着手中のエリアが徐々に出来てきました。
1階中央居室のやり替えが出来てきたのです。
ここはサッシは変わっていますが内装は建築当初からリフォームされておらずずっと同じままででしたが床の下地に大いに問題があったので全て撤去してやり替えました。

リフォーム前の寝室

50年リフォーム無しで来た1階の中央和室です。

根太工法で床組みをして防腐・防蟻処理、断熱材(防蟻コーキング有)で捨て貼りまでやりました。

寝室の根太から捨て貼りまでの3カット床ビフォー・アフター

そこで思ったのが

床メッチャしっかりしてるぅぅぅぅぅぅぅっ
水平で断熱材が入っていてしっかり建てつけた床の安心感は感動ものでした。
新しい床を歩いた後ダイニングを歩くと「フワフワで気持ち悪い・・・」でした。

目が肥えてしまった?

どうやら贅沢になってしまったようです。
今までさほど気にならなかった床の建てつけが気になってきてしまいました。
ダイニングキッチンの床はリフォームは一度されているものの床の明らかな違いに既存床に対する評価は下がることがあっても上がる事はありませんでした。

玄関・廊下に触手を伸ばす

こちらの玄関と廊下の床も1988年にダイニングキッチンと同時にリフォームがされ、一応フローリングになっていました。

しかし、部屋の床が出来た事で一連のオペレーションがある程度理解できた事で「この廊下の面積ならどのくらいで床が貼れるのか」が把握でき「総合的にこの程度の面積ならやった方がよい」と判断し、ダイニングキッチンの件は棚上げにしたままですが床貼り替えのため解体に踏み切りました。

  • しっかりした水平な床の心地よさ
  • 断熱材の快適さ
  • 床の作成に慣れてきた

上記が行動動機です。

廊下床解体の遷移3カット

結果・・・

残念なものを発見・・・

廊下の基礎割れ
床を剥がした廊下の平面図面
基礎補強打設と土台補強

それでも面倒だった

基礎を補強した後もダイニングキッチンの貼り替えは正直面倒に感じていました。
DIYリフォームではコストは安く済みます。
やりたいようにやれます。
でも時間がかかるんです・・・
こんなに沢山やってたら終わらないじゃん・・・」と思う瞬間が何度もありました。

こんなに時間がかかるとは思っていなかったので「早く終わらせたい自分」と「ちゃんとリフォームしたい自分」がせめぎ合います。

迷ってるならやってしまおう

迷って引いてしまうのは悔いが残りそうです。迷ったら前へ進もう、迷ってる時間が勿体ない

そう考えながらも随分迷いましたが「こんな事はもう二度とないだろう、やるだけやろう
また、中途半端にやり替えるのと一からやり直すのとは一からやり替えの方が技術的に容易だという理由もあります。

という訳で
ダイニングキッチンの床解体します!!

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