建築当初ここは勝手口でした。
1988年のリフォームで外からはモルタル・内からは壁と床に隠されていた箇所です。
そして勝手口のドア枠だった2本の柱は地中に直接立てられており挿さっている部分は経年で朽ちていました。

この上は部屋があり随分前から何故か足音が響いていたのでおそらく朽ちた事で柱が効かなくなっていたんだと考えられます。
この事実上構造体が欠損している部分に土台を継いで柱を効かせ基礎を打つ事で建物の強度を上げ、2階からの響きも無くしたいと思います。
柱下をコンクリートで固める
前回で柱の朽ちた部分を切断し、継ぐ土台を切り出し仮付けしました。
このおよそ1000mm程の継いだ土台を下から4本の鋼製束で支え鉄筋を配筋し基礎コンクリートを打ちます。
両方の柱下にも鋼製束を立てるため平らにする必要がありますのでコンクリートで固め
可能な限り土を撤去して基礎コンクリートを露出させました。
この深さが限界なようです。
状況
その他段取り
カットした柱の切り口がややザラザラですので念のためサンディングしておきます。
あまりやりすぎて面が丸くなってもいけませんので適度にしておきます。
目荒らし
打設部分は、ディスクグラインダー・ワイヤーブラシ等でコンクリートの表面を荒らし、集塵機や手ホウキを使って不要物を極力除去しました。
なお、右側の穴は狭い事・ガス管が通っており、色々と怖いのでディスクグラインダーの使用は控えました。
乾燥しない古いコンクリート
古い基礎コンクリートは随分劣化していました。
特に左側の土に埋まっていた基礎部分ですが水分を含んでいてなかなか乾きません。
おそらく理由は外の薄いモルタル床に工事上の欠損が複数あり水が浸入している事ではないかと推測しています。
ディスクグラインダーで削っても乾いた面があまり露出せずジョイントの強度に影響が出そうです。

いつまでも乾く気がしない古いコンクリート
高圧洗浄機+ドライヤーで乾かせば綺麗になったのかな・・・
ドライヤーは持参していない事と後に周囲を鉄筋コンクリートで包むのでジョイント強度が全体に及ぼす影響については軽微と判断しこのまま打設する事にします。
コンクリート打設
打ち継ぎボンドを塗布してコンクリートを打ちました。
右
左
硬化後
少し早いですが、丸4日後脱型しました。

アンカーボルト
短いですがアンカーボルトを埋め込んでおきます。


柱下からも鋼製束で突き上げる
鋼製束を柱下に1本づつ、土台に2本の計4本で突き上げておきます。
完成
この状態で鉄筋を組んで基礎を造ります。

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