ダイニングキッチン7 腐った柱を切る!! #アップグレード編

土台がない状態から土台を付けて柱を効かせた状態にしたビフォー・アフター ダイニングキッチン

建築当初ここは勝手口でした。
1988年のリフォームで外からはモルタル・内からは壁と床に隠されていた箇所です。

解体直後の勝手口土間
解体して出てきた昔の勝手口土間
勝手口ドア
埋められていた勝手口ドア


そして勝手口のドア枠だった2本の柱は地中に直接立てられており挿さっている部分は経年で朽ちていました。

根元が朽ちた柱


この上は部屋があり随分前から何故か足音が響いていたのでおそらく朽ちた事で柱が効かなくなっていたんだと考えられます。
この事実上構造体が欠損している部分に土台を継いで柱を効かせ基礎を打つ事で建物の強度を上げ、2階からの響きも無くしたいと思います。

柱下をコンクリートで固める

前回で柱の朽ちた部分を切断し、継ぐ土台を切り出し仮付けしました。
このおよそ1000mm程の継いだ土台を下から4本の鋼製束で支え鉄筋を配筋し基礎コンクリートを打ちます。
両方の柱下にも鋼製束を立てるため平らにする必要がありますのでコンクリートで固め
可能な限り土を撤去して基礎コンクリートを露出させました。
この深さが限界なようです。

状況

柱直挿し跡 左

左の柱下です。
水道管が埋設されており切るのが良いか現状では判断できなかったので水道管を避けてコンクリートを打ちます。

柱直挿し跡 右

右の柱下です。
こちらはガス管が傍に通っており注意して作業する必要がありそうです。

その他段取り

外モルタル床

内側に流れていたモルタルをハツっておきます。

基礎へ穴空け

配筋時、あと施工アンカーを施工しますので予め穴を空けておきます。

カットした柱の切り口がややザラザラですので念のためサンディングしておきます。
あまりやりすぎて面が丸くなってもいけませんので適度にしておきます。

切断した柱面のサンディング
ランダムアクションサンダー

目荒らし



打設部分は、ディスクグラインダー・ワイヤーブラシ等でコンクリートの表面を荒らし、集塵機や手ホウキを使って不要物を極力除去しました。
なお、右側の穴は狭い事・ガス管が通っており、色々と怖いのでディスクグラインダーの使用は控えました。

既存基礎土除去

土を除去。

既存基礎ワイヤーブラシで目荒らし

ワイヤーブラシで削る

乾燥しない古いコンクリート

古い基礎コンクリートは随分劣化していました。
特に左側の土に埋まっていた基礎部分ですが水分を含んでいてなかなか乾きません。
おそらく理由は外の薄いモルタル床に工事上の欠損が複数あり水が浸入している事ではないかと推測しています。
ディスクグラインダーで削っても乾いた面があまり露出せずジョイントの強度に影響が出そうです。

水分が多い場所のコンクリート

いつまでも乾く気がしない古いコンクリート
高圧洗浄機+ドライヤーで乾かせば綺麗になったのかな・・・
ドライヤーは持参していない事と後に周囲を鉄筋コンクリートで包むのでジョイント強度が全体に及ぼす影響については軽微と判断しこのまま打設する事にします。

コンクリート打設

打ち継ぎボンドを塗布してコンクリートを打ちました。

右の柱の挿してあった既存基礎周辺へ打ち継ぎボンド
右の柱の挿してあった既存基礎周辺にコンクリート打設

左の柱の挿してあった既存基礎周辺へ打ち継ぎボンド
左の柱の挿してあった既存基礎周辺に型枠を置いてコンクリート打設

硬化後

少し早いですが、丸4日後脱型しました。

柱の挿してあった下にコンクリート

アンカーボルト

短いですがアンカーボルトを埋め込んでおきます。

アンカーボルト
ドリルでアンカーボルト穴空ける

柱下からも鋼製束で突き上げる

鋼製束を柱下に1本づつ、土台に2本の計4本で突き上げておきます。

打設したコンクリート上で土台に鋼製束を立ててモンキーレンチで締める
土台を鋼製束で支える

完成

この状態で鉄筋を組んで基礎を造ります。

土台を付けて鋼製束でジャッキアップし、柱を効かせている写真に説明と今後のイメージを重ねて説明

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