ダイニングキッチン26 桁補強1

桁補強のビフォーアフター ダイニングキッチン

当方のミスなのか自然発生的だったのか原因は不明ですが既存の桁に亀裂が入っていました。
このままではダメだろという事で補強を決意しました。

亀裂の入った桁

壁材を解体

土壁を落としてタイル等も撤去します。

土壁解体

叩いてガンガン落とします。
勿体ない・・・解体するつもり無かったのに・・・

土壁解体2

子舞竹状態になりました。

子舞竹状態

撤去完了
下地が露わになりました。

土壁撤去

子舞竹と落とした土壁は使う予定なので保管しておきます。

竹保管

壁材を落とした後の状態は図にするとこんな感じです。
左の筋交いと貫が換気扇を取り付けるため切られていました。

土壁撤去後の下地状態立面イラスト

土壁を支えていた貫を取りました。

貫撤去後写真

するとこんな感じ

貫撤去後立面イラスト

桁の亀裂を確認

既に確認していますが解体後に桁のクラックをチェックします。

対象はここ。

桁の位置を示す立面イラスト

向かって右側サッシのあるエリアの上です。
クラックは縦に細く走っています。
ここは軽度ではないかと思われます。

亀裂の走った桁1

中央辺りです。
クラックは縦と横にも廻り込んで走っています。
ここはヤバいと思います。

亀裂の走った桁2

左側です。
ここは中央クラックの延長で、長さは右の柱から左にかけて300mm程まででしょうか。
延長ですがクラック幅は狭いです。

亀裂の走った桁3

図にするとこんな感じです。
太いクラックは中央の柱へ地震等の大きな力が加わり入ったように思います。

桁亀裂状況立面イラスト

少なくとも太い方のクラックは中途半端に基礎を打った当方の責ではないかと思います。

傾き確認

傾きは当方の責ではなく沈下と構造上の問題です。
大げさに表現すると我が家はこうなっています。

家の傾き方向

見づらいですが土台から窓台周辺までで約14mm傾いています。

家の傾き垂直レーザー1

こちらは窓台までで約4mm傾き

家の傾き垂直レーザー2

補強開始

補強開始

まず、メインになる向かって右側の長手から補強していきます。
抜いた柱の出番です。
こういう時の為に保管しておいたんです。

元々ここにありました。

抜いた柱も出所


穴は少し空いているけど寸法も類似しているし経年で乾燥して強いはず
コスパ高い!!

抜いた柱を加工

下地の部分を切り欠いて

抜いた柱を切り欠く

付けてみた。

抜いた柱で桁を受ける

・・・ん?隙間が?

抜いた柱で桁を受けると隙間が出来た

古い柱は反っていました

抜いた古い柱は反っている

この状態で下から突き上げたら最悪桁が割れるのでは?・・・
古い柱がリサイクルで役に立つって事にウキウキして未チェックで加工してしまいました。
リサイクルするつもりで逆に無駄な事をしてしまいました。
これが文字通り「反りが合わない」ってヤツかなるほど!!言葉の意味がしみじみ分かる・・・何てこった・・・

そりが合わない部材をつけると割れてしまう懸念を示す立面イラスト

向かって左側の短手も撤去したダイニングの撤去した大引きを使います。
極力欠損の少ない箇所を選んで加工していきます。
こちらは反りは無しです。

古い大引きを加工

コイツです。

設置してあった場所

入りました。

受け梁セット

こちらはOK

受け梁の進捗立面図

観念して材料を買ってくる

今ある材料で解決できなかったので遺憾ながら105角ヒノキ材を購入です。
チキショー

検証してみる

新しく買って来た材料と比較してみると反っているのが分かります。

新しい材料と反っている古い材料を比較

使いどころを間違えました。

加工

再度既存下地の部分を切り欠いて加工します。

受け梁の加工

できました。

受け梁の既存間柱分の切り欠き

取付

一人での取付なので下に一時的に受け材を付けて取り付けてみます。

右側OK

受け梁取付 右

左側OK

受け梁取付 左

コーチボルトで一体化
後でプレート金物も付けます。

受け梁取付 全体

受け材はこうなりました。

受け梁取付状態 立面図

そもそも補強って?

今回は桁に亀裂が入っていましたので亀裂に対応する補強という事になりますが
そもそも割れた(割れてはいないけど)木材の補強ってどうするの?っていう事を再考してみました。


100mm角とかではなくて何らかのトラブルで折れた木材は割れた木材は横に新しい材料を抱かせてビス留めして強度を取り戻させます。
これは一般人の当方でも日常的に触れる光景です。

割れた木材の補強概要

で、割れた木材は「新しい木材を抱かせて割れた箇所を補う事で強度を取り戻す事が出来る」という考え方で良いだろうという考えに至った訳です。
何か当たり前な事を書いているようですが素人が施工するので振り返って原理原則は確認しておいた方が良いだろうという事で再考しました。

勿体ないので土台補強に使う

桁の補強に使えなかった材料を加工して土台補強に使う事にします。

反っていて使えななった旧柱を土台補強で使うという立面イラスト

左側短手

向かって左側の補強する土台です。

土台対象位置

先ほど使った元ダイニングの材料の残りです。

撤去済み大引

中は綺麗。

撤去済み大引きの表面を磨く

座掘りして

磨いた撤去済み大引きに座掘りする

フィッティングOK

撤去済み大引を土台の上へ乗せる

ちょっと綺麗に削ってみました

撤去済み大引表面も磨く

既存土台を綺麗に拭いて

既存土台を清掃

ボンドを塗布

既存土台に根太ボンド塗布

付ける

既存土台に元大引きを加工した補強土台を付ける

右側長手

反っていて桁の補強に使えなかった旧柱を今度こそリサイクルです。

桁補強で使えなかった抜いた柱

背割りの部分を避けてカット

桁補強で使えなかった抜いた柱を半分に切断

こっちも綺麗に拭いて

土台清掃

付ける

土台補強

ひとまず補強材を抱かせたので今回はここまで。

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