事前調査で安心していたリビングの基礎は蓋を開けてみれば割れてました。
もう放置しようかとも思ったんですが補強する事にしました。
何度もこのパターンやって慣れてしまいチョロくはないですが大体作業は見えてます。
基礎補強で重要だと分かった3点
何度か基礎の増し打ち補強を行なって当方が考えるこの作業で最も大切な点は以下の3点です。
- 既存基礎への穴あけは慎重に
- 基礎天端の高さだけは正確に
- 鉄筋かぶりは守る
これさえ守れば後は大丈夫ではないかと思ってます。
んで、大体要りそうな分の鉄筋買ってきました。
重要事項1:既存基礎へ穴空け
ケミカルアンカーで鉄筋を挿し込みますのでハンマードリルで穴を空けます。
横の主筋用の穴の径は16mm深さ110mmで、縦のあばら筋用の穴の径は12.5mm深さ90mmで空けていきます。
貫通させないように気をつけて作業です。
ハイ穴空きましたよっと。
この既存の布基礎は無筋(鉄筋なし)で立ち上がり高さ400mm弱、厚み100mm、フーチング厚30〜60mm。
フーチング切って新しい基礎の根入れを深くしてもいいんですが、ちょい危険なのとそこまでやる必要あるかと思ったので、もうこの上から直接コンクリート打ちます。
鉄筋仮組み
切って曲げて一旦仮で組んでみます。
主筋(横)はD13、あばら筋(縦)はD10で概ね300mmピッチ(間隔)以内です。
鉄筋は一旦バラすのでパーツにナンバリングしておきます。
あと施工アンカー
これが既存基礎と新基礎を繋ぐケミカルアンカーPG10Nと13Nです。
ケミカルアンカーは製品名、作業名称は「あと施工アンカー」です。
この製品、ガラスのスティックに2種類の薬剤が分けて封入されており、穴の中でガラスが割れ薬剤が混ざる事で化学反応を起こして硬化します。
PGシリーズは穴を空けたらハンマーだけで打てる素人にも優しいヤツです。
でも数を多く使うので地味にお財布に響きますし更にこのご時世で値上がったのでパンチ力増してます。
高くてもうヤダ。
穴にケミカルアンカーを挿し込んで
後ろから鉄筋をハンマーで叩いて結束線で留めてしまいます。
鉄筋を組む
あばら筋もフック付きで組んでいきます。
もう外せない。
ハイ出来ました。
型枠は廃材を利用
もうね、材料高いんですよ。
ホント最低限にしたいわ。
って事でコレ捨てないで置いておいた以前のトイレドアです。
切り刻んでフーチング部分に使います。
立ち上がりは渋々購入した塗装合板ですが下地はオール廃材です。
型枠を組むのにビスも使っていますが、内側から塗装合板→下地と打つ場合は釘を使って後でバラし易いようにしていきました。
重要事項2:基礎天端の高さ
基礎天端、この高さだけは正確に合わせます。
私的には最重要。
ちなみに天端はコンクリート打設後僅かに縮む事を想定して規定の高さに1mmプラスしてます。
此処さえ正確に仕上がればこの後の作業が楽です。
基礎スペーサー要らないし土台も安定して面で載せる事ができます。
何より気持ちいい。
重要事項3:鉄筋かぶり厚
鉄筋を立ち上がりは40mm、フーチングは60mm以上型枠から離してかぶり厚を確保。
コンクリート中の鉄筋が水分に触れ錆びて爆発したのを実際に見た事ありますので、かぶり厚は重要だと思います。
新しい試み1:基礎にセパレーター挿す
今回初めて立ち上がりをセパレーターで引っ張って固定して見ました。
セパレーターは片方のカップを除去、基礎へ穴を空け2液エポキシ打ち継ぎボンドで固定しました。
これで余計なつっかえ棒とか要らないので足で引っ掛けたりする危険も無くコンクリートも打ちやすいかと。
新しい試み2:既存柱へホールダウンアンカー
今回もうひとつM16フックタイプのホールダウンアンカーと金物が残ってた事もあって藪蛇な点が否めませんが「くるぴた」という軸をずらす事の出来る製品と組み合わせ初めて既存の柱へ繋ぐ形で入れて見ました。
これは仮留めで、ホールダウン金物はもう少し奥まで入ると思います。
アンカーと金物は残り物なんで「くるぴた」の900円で組み上がったと思えば安いかなと。
先に筋交を入れよう
これで増し打つ基礎から既存の柱へ届く事は分かったのですが壁内及び床下地内に収まるのか確信が持てません。
また筋交金物との取り合いも考慮しないといけません。
もし色々干渉して取り付けが無理な場合、買いたての「くるぴた」今なら返品できる!
あと、このようなホールダウンアンカーを他の場所にも入れる事が可能か、もし可能なら入れた時の収まりは?そもそもの必要性は?
それを知り理解するには先に土壁を落とし実際に筋交を入れて収まりを確認しないと私には分からない。
で、「これは先に新しい筋交を入れて確認するのがいいと」考えました。
型枠完成
別に要らないけど、一応フーチングも水平取っておきました。
換気口を新しくしますので堰き止めを
概ね完成です。
作業スピードは要領が少し分かってきたので以前の方が丁寧ってのもありますが今回ほ方が3倍は早くなっていると思います。
次回、基礎作成を一旦休止して筋交の取り付けに移ります。