廊下の壁下地を作る3 〜周りを壊さず下地を造る〜 #中編

土壁を撤去して新しい扉枠を付けたビフォー・アフター画像 下地

築50年軸組工法一戸建ての我が家をDIYでリフォーム中です。
諸々補強を済ませ廊下の天井下地を作って今、傾いた柱にスペースが極力無駄にならないように壁下地を作っています。

壁の端と端を結んで通りを決めようと考えて一方を決め、現在もう一方の位置に下地を組もうとしている状態です。
裏にある部屋内の壁を壊さずに廊下の壁を作り部屋内はこのまま活かしたいと考えていてその後、部屋内の壁は上から新しい壁材を貼る予定にしています。

ちょっと面倒くさい

上述しましたが今回のミッションは「出来てしまっている天井と床、及び部屋内の下地を壊さずに傾いた柱へ間柱を組んで扉枠も作る」といものです。

なので土台から梁まで1本で通すことが厳しい状況で

床と天井下地を組んでしまっているので梁と土台間の通し間柱を入れる事が難しいという立面イラスト

よって、まぐさを境に上限で間柱を割り最後にまぐさを入れるという方法を取ろうかと考えました。

床と天井下地を組んでしまっているので梁と土台間の通し間柱を入れる事が難しいというので「まぐさ」で割って上限の間柱を入れるという案を示す立面イラスト

現況

なので前回ドアや古い下地を撤去して、新しい高さに扉の上下地枠に該当するまぐさというものを取り付ける場所を確保しました。

既存ドアを撤去して新しいまぐさを入れた
廊下の壁下地を作る2 〜周りを壊さず下地を造る〜 #前編
ようやく廊下の天井及び壁の通りを通せる時が来ました。今回は部屋内の内装を残したまま扉を枠から交換、併せて廊下側の壁下地も作りたいと思います。

左の間柱を撤去

扉の枠になってる間柱を撤去しようと根元の釘を抜きます。

既存間柱撤去のため根元の釘をバールで抜く

ハイ釘が抜けました。

既存間柱撤去のため根元の釘をバールで抜いた後

扉の下に見切が付いていましたので先に剥がしたらフローリング材がボンドごと剥がれてしまいました。
これはどうしようもないですね。
新しい見切を付けます。

扉下の見切りを撤去した跡

そして改めて間柱を下地から外して

既存扉の間柱上部釘外し

旧まぐさを切断

既存扉のまぐさ切断

間柱が根元の下地にガッチリ付いて離れないのでノコ切断に切り替え

既存扉の間柱下部切断

ビスを引っこ抜いて・・・土台に欠き込みがあった。

既存扉の間柱撤去完了

左の間柱撤去完了。

既存扉の間柱撤去完了全体

右の扉枠撤去

右にある柱にむき出しで付いていた胴縁を剥がして

既存扉枠の胴縁撤去

まぐさも切断

既存扉枠のまぐさ切断

部屋内の下地を残して既存扉枠と間柱全撤去完了。

部屋内の下地を残して既存扉枠および間柱全撤去完了

扉枠を立てるスペースを空ける

壁のベニヤを切って間柱を入れるスペースを空けます。
ここに入れる間柱は廊下から見ると壁の一部、部屋から見ると壁の角になります。

廊下側の下地収まり位置から105mm部屋へバック

部屋内のベニヤ切断位置にレーザー照射

上、大体合ってます。

部屋内へ廊下側壁の通り合わせてレーザー照射

下げ振りで垂直も確認して

下げ振り

ベニヤだけ切る

部屋内化粧ベニヤ一部切断

剥がす

部屋内化粧ベニヤ一部剥がし

下地が現れる。

右の間柱を入れる

これは扉枠と補強を兼ねた間柱になります。
間柱の根元を土台と繋いで取り付けたいのでフローリングを一部切断します。

切る部分に墨を付け

既存フローリング一部切断のため墨

丸ノコでサッと切り込み入れて
切ると、あーそりゃあるよね・・根太

既存フローリング一部切断

引き回しでゴリゴリ

既存フローリング一部切断後の根太不要部分切断

ハイ取れました。

既存フローリング一部切断・根太切断

めでたく入りました。

扉の付く間柱右 垂直確認 上部

垂直もOK

扉の付く間柱右 垂直確認 下部

部屋側からも垂直OKです。

扉の付く間柱右 垂直確認 別角度

まぐさを入れてみる

間柱を入れてみたのでまぐさも入れてみます。

まぐさの転びは・・・ちょっと廊下側に傾いてるけど概ねOK

まぐさ水平チェック

全体はこんな感じです。

まぐさ全体

埋め木

土壁下地の貫の穴をざっと埋めておきます。
精度はアレですが無いよりいいかと。

既存柱へ埋め木1
既存柱へ埋め木2

既存下地を取るか残すか

この下地、恐らく建築当初からもので厚みが20mmくらいあったと思います。
柱を切り欠いて入っていて結構強く下地としては悪くないと思うんですが新しい間柱も切り欠くのか取ってしまうのか。
部屋内的には取ってしまって新しい押えを入れても良さそうですがさて、どうしたものでしょう。

部屋内サイズの違う既存下地

中央の間柱:98mm 切り欠くなら7mm

部屋内サイズの違う既存下地空間寸法測定A

ここです中央の間柱

部屋内サイズの違う既存下地空間寸法測定A 位置立面イラスト

左の間柱:98mm 同じく切り欠き7mm

部屋内サイズの違う既存下地空間寸法測定B

ここです左の間柱

部屋内サイズの違う既存下地空間寸法測定B 位置立面イラスト

大体同じですね。
間柱を切り欠くか撤去するか。

新規枠からハミ出る部分を切り取る

墨付け1

右間柱から内法790mmの地点でレーザーを当てます。

下は微妙にかするくらいです。

間柱位置縦にレーザー下部

上は右に切断部分が結構あります。
建物の傾きと同じように右に傾いています。
ですが扉も斜めに付いていた訳ではなく被せる下地を斜めに加工して垂直を出していました。

間柱位置縦にレーザー上部

家の傾きは地盤沈下か?

ということは、傾きが1988年以前に起こっていたという事が分かります。
傾斜の寸法から察するに少なくとも1988年以降は大きく傾く事はなかったようでこの様に一定期間で沈下が落ち着いたのであれば建物の傾きは地盤沈下が原因であるというのが有力です。

墨付け2

ベニヤ裏には切り取る墨を付けたので

新規扉に合わせた部屋内化粧ベニヤおよび壁下地切断のための墨

カッターで貫通させて

新規扉に合わせた部屋内化粧ベニヤおよび壁下地切断のためカッターで切り込み

出来た穴と穴を結んで部屋内に墨を出します。

これが切り取る所。
何か写真映りで斜めになっているように見えますが水平です。

新規扉に合わせた部屋内化粧ベニヤおよび壁下地切断のための部屋内墨

丸ノコを置く受けを用意してビス留め
サッと滑らせて切断

新規扉に合わせた部屋内化粧ベニヤおよび壁下地切断

これは非推奨で危険な方法、素人はやってはいけないヤツです。
だから私も本当はやってはいけないのですが背に腹は代えられないというか
なので受けも容易したし、注意して使いました。

丸ノコが入らない場所は手ノコでギコギコ

新規扉に合わせた部屋内化粧ベニヤおよび壁下地切断残り

切り取れました。
割と綺麗にいきました。

新規扉に合わせた部屋内化粧ベニヤおよび壁下地切断完了 部屋内からのカット

廊下側です。

新規扉に合わせた部屋内化粧ベニヤおよび壁下地切断完了 廊下側からのカット

この枠に間柱が収まります。

床の合板をちょっとだけ切る

合板が僅かに邪魔で間柱が入らないので

壁の通りに合わせて床合板を一部カットしたビフォー・アフター画像

サァーッと切って

壁の通りに合わせて床合板をカット際に断熱材が見える

間柱が入るサイズにしました。

左の間柱を入れる

根元は切り欠く事にしました。

新規間柱切り欠き作業1
新規間柱切り欠き作業2

測定通りなら切り欠きは7mmでしたが12mmくらい切り欠きました。
部屋内で下地が出っ張って斜めになっていたからです。

ここは中程の切り欠き3mmくらいだったかな。

新規間柱切り欠き
新規間柱下部切り欠き後

こんな感じです。

廊下側

新規まぐさ・両間柱取付 廊下側視点

部屋側

新規まぐさ・両間柱取付 部屋内側視点

中央の間柱を入れる

部屋側の下地がちょっと膨らんでいますが押さえる大体105mmくらいになります。

既存下地のため切り欠いた間柱

こんな感じです。

新規扉用間柱・まぐさ 上部

下です。

新規扉用間柱・まぐさ 下部

順調です。

間柱とまぐさの収まりを確認

未だ仮付けですがちゃんと綺麗に収まっているかどうか確認します。
部屋内の起伏で少し切り欠いた箇所はありますがこっちが水平垂直出てて正しいんだからね!!

間柱 左

中央

間柱 中央

間柱 右

扉サイズが出ているかチェック

仮止めの状態で開口寸法790mm出ているかチェックです。

下:OK

扉サイズ枠外幅780mmのプラス10mmで開口部(下部)

上:OK

扉サイズ枠外幅780mmのプラス10mmで開口部(上部)

未だ仮組みですがいい感じです。

まぐさ水平チェック

間柱の寸法がおかしかったりしたら狂っているかも知れないのでチェックしておきます。
こんなもんでしょうか。
0.5mmくらい廊下側に倒れているのは最初から変わってないようです。

まぐさ転びを水平器でチェック

既存の下地をばっちり受けております。

部屋内の化粧ベニヤを残して既存間柱を新しいまぐさで受ける

未だ留め付けていませんが全体的にいい感じです。

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