【2階】天井を断熱するゾ#7 桁上断熱と桁中断熱を併用しよう

桁上断熱をするためと補強のために造った羽子板ボルト締めの梁と小屋裏床下地 断熱工事

DIYで築50年の一戸建てをリフォーム中です。
2階が夏場暑過ぎるので天井より上にある桁上で断熱しようと施工中です。
現在必要な箇所へ梁を架け既存桁・梁を補強がてら水平を出して大引と根太を架け合板を加工して小屋裏に床が出来ました。
次は断熱材(スタイロエース2)を小屋裏床に入れていくんですが当初の計画に至らない点や必要だと考え直した点を考慮し内容を更新して施工していきたいと思います。

断熱層の仕様変更

現在の施工状態です。
ここに断熱材としてスタイロエース45mm厚を2層合計90mm厚の断熱層を作成、その下に防湿シート貼り胴縁で抑えて終わりの予定を更に12mm合板を貼って収めようと考えています。
何故変更したかというと

防湿シートかなり大事な模様

開始当初は室内側には断熱材のの下へ防湿シートを貼って終わりと考えていたんですが。

防湿シートは念のための飾りどころではなく思いのほか重要なパーツだと分かってきて

【2階】天井を断熱するゾ#4 桁上断熱 小屋裏床の下地 大引き & 根太
2階に梁を新規追加して補強と共に小屋裏に床を造りつつ、この領域を桁上~桁中断熱、天井下地と別に設置するものとし、またオールシーズン結露の無いように換気にも配慮し途中で手直し・変更が容易な仕上がりになるよう施工します。

こんなんじゃダメだ」です。
そして、上記のような方法で天井に施工する防湿シートは難易度が高く、脆弱だと判断しました。
また、イメージしていた完成形にも未熟な点が判明し室内側に12mm厚の構造用合板を貼る事にしました。

そうるすと吊木が吊れない

合板を貼ってしまうと平面になります。
当初は断熱材に刺さってる感じで吊木を出す計画だったんです
何なら防湿シートは無しでもいい勢いで・・・

吊木のために防湿シートに穴を空けてテープやタッカーで塞ぐってのは普通にアウトだなぁと。
防湿シートの押えは合板が適していて、しっかり防湿するにはセットで考えるのが良いようです。

吊木受けを先行して作る

ですので別途吊木受けを用意してやらないといけないようですので合板に先行して加工しました。
では吊木受けがちゃんと付くか実際に確認してみます。
吊木受けの木材は90x45mmホワイトウッドです。

吊木受けの位置は貼り出しの石膏ボード(PB)のジョイントが吊木の中心なるようにしています。

実際にはここから合板の厚み(12mm)分下がりますがそこから下に付く天井材の野縁受けまで理論上28mmのマージンがあり吊木の長さは140mmくらいになる、大丈夫。

小屋裏床の合板について

現在貼れている(敷けている)のは黄色の四角い範囲です。
図面上では左右なっている建物の終端部分に合板が敷けていません。
ここは小屋裏の隅で、屋根の斜辺と桁が交わる箇所です。

実際の写真ではこのような状態になっています。

何故空いている箇所には合板を敷かないのか

ここは屋根の斜辺と桁の底辺が交わる所なので敷かないというより敷けない。
色々細工すれば敷けるけど無理矢理敷くと屋根材に干渉して地震で揺れたとき屋根材を破壊する可能性もあるのでは?

んで、そもそも此処は合板を敷く意味は無いんですよね。
小屋裏床は

  • 屋根の容易なメンテナンス
  • ちょっとした倉庫代わり
  • 耐震補強
  • もし断熱効果が足りない場合の断熱材追加を可能に

という事を目的として施工しました。
あくまで2階天井を断熱する事が優先でそれ以外は副次的役割です。

小屋裏をそんなに強くして大丈夫か?

建物の水平荷重への耐力を高くする順番は

  1. 1階床(基礎・土台・根太)
  2. 2階床(梁・桁・根太)
  3. 小屋裏

だそうで
副次的といっても桁・梁が補強され、大引・根太・合板が小屋裏に付く事から建物の強度が明らかに上がります。
1階は基礎補強と土台補強を(全てではないけど)広範囲やり、更に2階の梁・根太補強をやっていますこの補強は小屋裏より強い補強となっているので補強の偏りはしていない
つまり、この順番になっている(筈)(震え)。

合板はそこには要らない

施工が困難な箇所へ手間暇掛けて合板を敷き剛性を向上させて面積がすこし増えたところで入れない床、その代わり屋根が損傷するリスクをアップ。
小屋裏床の合板は断熱にある程度寄与すると思いますが断熱の役割はこれから入れる断熱材です。

施工困難箇所・屋根材損傷リスク > 少し強度アップ・床面積アップ(但し人は入れない)

という訳で小屋裏の隅には合板敷かない事にします。
もし、合板が何としても必要になれば最悪敷く事は可能です。

この終端部の断熱方法を検討

施工開始時から気にはなっていたんですが上述のとおり屋根の斜辺と桁が交わる箇所は合板もそうですが断熱材も入りません。
これは桁上断熱の弱点らしいです。

もっと桁上に余裕がある物件なら発生しない問題ないのでしょうが
我が家はこのままでは断熱材を入れても薄くなるまたは欠損になります。


ダメ過ぎです。
まぁそんな事は最初から分かってたんですが

ここへ来て本格的に考えていきます。

案1:三角にして入れる?

屋根の角度に合わせて断熱材を加工して突っ込みますか。

施工当初に思った方法。
一部は薄くなるがしっかり加工して詰め込めばある程度性能が出せそう。

でも、加工の精度で断熱性能が大幅に変わりそう。
一部が薄いのはやっぱりどうかと。


それに断熱材の外側へ壁の通気を気流を止めるのは未知数。
考え方として断熱材の上は外となる筈だし、悪戯に自然吸気を遮る行為は後でフォローが効かない。
手間暇かけても良い結果が得られない可能性、却下。

案2:断熱材を斜めにして入れれば?

今までの施工中(うっすら)考えていた方法。
加工せず分厚いまま桁に合わせて斜めに突っ込んだらどうだろうか。

考え方は悪くない気がしますが斜めにするという事は隣接する断熱材とのジョイントも斜め加工にしないと断熱欠損に繋がる。

また、桁側で取り付ける受材との間にも斜め隙間ができてしまう。
下にも合板を貼る事になったので解消するにはこれも加工が必要。
仮に合板との間にできた隙間を空気層と捉えても役に立つとは言い難いし、寧ろ結露のリスクが高まるだけではないかと。

隙間に発泡ウレタン吹けば埋まりそうだけどそう上手くいくか?
徹底的に壁からの気流止めができるとは到底思えないし施工に無駄に時間がかかったにも関わらずよい効果が得られないと思われる、厳しい。

案3:下がり天井にして桁中で断熱すれば?

いっそのことココだけ桁上ではなく桁中〜桁下まで断熱材を下げてしまえばいいのでは?

これならジョイントで断熱欠損しない、斜辺に合わせた加工不要。
但し、新たに下地が必要。
断熱材が下がった分、天井とのマージンが他より少なくなり天井断熱に近い構造になる。

断熱材の隣接するジョイントは上下被せる事で断熱欠損を防止。
下がり天井が面倒ですが断熱欠損を防止するにはこれが確実かと。
またもし、最悪断熱性能が足りなかった場合、上から断熱材を足す事が可能。

下地が面倒だけどこれでいきます。

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