事前調査では割れていなかった筈なのに見落としたのか床を解体したら基礎が割れていました。
基礎は今までにも何箇所か割れていてその度補強を繰り返して現在に至ります。
何度か同様の作業をやって以前よりは早く出来て来ているのでこれが最後の基礎補強という事で引き続きやっていきたい思います。
基礎割れを起こした原因は?
我が家は「梁勝ち」という建て方らしく一部通し柱はありますが基本的に柱の上に梁が載っています。
ここも中央は通し柱ですが外壁に面する両端が梁勝ちになっており、以下の簡略図のように1階と2階の間に大きな梁があり、それに繋がっている柱下に割れが集中しいます。
地盤沈下も割れ位置、損傷度に影響していると考えられますが基礎割れの主な原因は、地震による揺れで起こる2階からの荷重だと思います。
現在の状態
既存の布基礎へ新しい基礎を抱かせる形で「あと施工アンカー」を挿し込んで鉄筋を組み型枠もセット出来ています。
ちなみに壁面の筋交は未だ留め付けていません。
残りの鉄筋を消費
僅かに残った鉄筋を勿体無いから角に入れておきます。
最終的に残った鉄筋はこれだけです。
ほぼ無駄なく使えて満足です。
隙間をコーキング
コンクリートが流れ出てしまうと基礎天端の高さが変わってしまう可能性があるので隙間にコーキングをして想定外の場所へコンクリートが流れ出ないようにします。
プロのやり方は知りませんよ?、あくまで経験から施した方法です。
でもこの方法で今まで上手くいってます。
アンカーボルトを出して留める
土台とほぼ同じだけアンカーボルトが基礎から突出しますのでその位置にアンカーボルトを固定します。
アンカーボルトを基礎天端から突出させる高さは150mm(土台高さ)+20mm(基礎パッキン)です。
養生
コンクリートが飛び散っても大丈夫なように養生しておきます。
コンクリートの材料を搬入
コンクリートの材料を買って混ぜやすい位置に置いていきます。
当方オリジナルの材料入れ台
材料をコンクリートミキサーへ入れる際に少し楽になります。
ヤバイ!!床に1トン分の材料載せてる
家に帰ってから「材料載せ過ぎじゃね?」と気が付きました。
普通に組んだら床の耐荷重は180kg/㎡らしく、計算するとおよそ倍の重量を床へ載せてしまっていました。
品名 | 1袋当たりの重さ(約) | 個数 | 重さ合計 |
---|---|---|---|
セメント | 25kg | 6 | 150kg |
砂 | 23kg | 17 | 391kg |
砕石 | 18kg | 26 | 468kg |
合計 | – | – | 1,009kg(約1t) |
軽くて250kg/㎡、多分300kg/㎡程載せてしまったと。
だが、ここの床は少し耐荷重高めで作ってある
一応ここは耐荷重を高めにした床で、105角の大引きと高さ90mmの根太を303mmピッチ
おまけに周囲は根太掛けではなく新規で打った基礎と土台へ直接載せていますので通常の床より耐荷重は高いと思います。
ですが、帰ってから計算したらとんでもない重量を載せてしまっていていました。
ここの床耐荷重が1.5倍くらいと勝手に想定すると270kg/㎡で何とか持つのかなぁ・・・
ヤバイヤバイ明日早々に打設します。
コンクリート打設当日
翌日、コンクリート打設なので作業時間はいつも3時間くらいですが今日は早朝から来ました。
室内気温およそ30度。
エアコンでもう少し下げられると思います。
ちなみに、床に1tの材料を置いてから今で16時間程経過。
早く床を軽くせねば・・・
打ち継ぎボンド塗布
コールドジョイントへは2液エポキシ樹脂打ち継ぎボンドを手と刷毛が入る限り塗っていきます。
そして結束線で手が血だらけに・・・
ジョイントの接着を少しでも高めるためには出血しても仕方ありません。
ハイフレックス噴射
ボンドがどうしても塗れなかった箇所をサポートするため希釈したハイフレックスを内側全体に噴霧していきます。
コンクリート打設開始
では、コンクリート打設開始です。
配合はコンクリート1に対して、砂2.5、採石3.5(普通3・小0.5)です。
コンクリートシューターでスピードアップと体力温存
コンクリート流し込み完了。
定期的に天端を均していき
打設から2時間弱でコンクリートが締まってきました。
基礎天へセルフレベリング材
セルフレベリング材を混ぜて
今回は半袋です。
基礎天端へ10mm厚くらいで高さを厳守して流します。
掃除して帰る
道具を片付けてゴミを掃除して帰ります。
今日はみっちり8時間程かかりました。
コンクリート打設から7日後
打設から1週間、十分に養生したので型枠を外していきたいと思います。
基礎立ち上がり型枠脱型
先ず、ホームタイを外して
バールで型枠を外していきます。
内側は釘留めなので楽に外せます。
ジャンカは無いようです、よかった。
セパレーターを折って
立ち上がりの型枠取り外し完了。
フーチングへセルフレベリング材を流す
セルフレベリング材が1袋の半分余っていたのでもう使わないだろうと打ち継ぎボンドを塗布してフーチング面に流しておきました。
セパレーターの穴に無収縮モルタルも詰めてます。
フーチング面にレベリング材を流してから4日後
表面だけだし、そろそろ型枠を取り外してもいいでしょう。
基礎フーチング部分脱型
ではフーチング部分の型枠外します。
こちらも特段ジャンカが無く悪くない感じです。
ホールダウンもちゃんと付けられそうです。
基礎の補強はコレでいいでしょう。
基礎天の高さと水平チェック
出来上がった基礎が設定した高さになっているかチェックします。
水平レーザー光を当ててみると、高さの精度は今までで一番良いです。
1トンの材料を17時間程乗せていた床も床下へ潜って目視でチェックしましたが、今のところ曲がってたり破損してたりしておらず大丈夫そうです。
基礎補強をDIYでやったビフォーアフター
コレが既存の古い無筋(鉄筋が入ってない)布基礎へ新しく鉄筋入りの基礎を増し打ちで内側へ抱かせへツイン基礎を形成し基礎補強したビフォーアフターです。
次回は補強で打った基礎の上へ土台を載せていきます。