【ダイニングキッチン】無筋基礎の割れを増し打ち補強#2 捨てコン打設

掘削から砕石投入、捨てコン打設までの遷移 コンクリート打設

ダイニングキッチンの床を剥がすと基礎が3箇所割れていました。
基礎の補強してから床を作成したいので既存基礎に新しい基礎を増し打ちで抱かせて補強します。
当方建築関係者ではない素人ですがDIY基礎補強は4度目です。
すこし慣れてはきましたが今までで規模が一番大きいので慎重に施工していきたいと思います。

砕石投入・転圧

掘削ができましたので砕石を投入します。
砕石を投入する箇所は以下の通りです。

砕石を入れ転圧して砕石層を100mm厚にします。

砕石投入

砕石の大と小を交互に投入しています。
縁にはベニヤを入れています。
捨てコンなので実質的な意味はあまり無いと思いますが真っすぐな方が綺麗で好きなので入れました。

転圧

ゆっくり横に動かして転圧しました。
機械を手であまり押えこむと手首を悪くするので注意。

砕石厚均一化

2本の材料を渡して高さ基準のガイドにして歪みや誤差を軽減させ砕石の厚みを均一化させます。

土がかぶった・・・

作業していると折角砕石を入れたのに土が被ってしまう事があります。

土を被った砕石


汚いし強度に影響するかもしれないので除去するためザルを買いました。
混ざった砕石をザルに移しふるいにかけます、これで土が被っても安心です。

土を除去した砕石を戻します。

前準備

必要な材料・道具を準備して、周りに打設するコンクリートの水分を吸われないように予め水をかけておきます。

セメントの粉が舞う可能性がありますのでマスクをする事をお勧めします。

コンクリートを練る

今回は打設する体積を測ったところ0.07立方メートル(リューベ)でおよそセメント1袋分で足りそうです。

プロ直伝のコンクリート手練り手順

ここで掲載する手練りの方法は本職の大工さんに教えてもらった「体が楽な手練り手順」です。

①セメントを袋から出す

セメントの封を切って逆さに向け(体に悪いので)粉が舞わないようゆっくりと開けます。

②水を入れて混ぜる

先ず、予定水量の8割程度を入れます。

③ノロセメントができる

ハンドミキサーでムラなく混ぜます。
この状態をノロセメントというようです。
トロトロして混ぜやすいです。

④砂を入れて混ぜる

砂を入れます。
水分を多く含んでいる事がありますので混ぜる手応えが砂によって変わったりします。
後で入れる水量に影響します。

⑤モルタルができる

ハンドミキサーでよく混ぜるとモルタルができます。

⑥砕石(大)を入れる

砕石(大)※20mm~40mm程度の大きさ
を投入します。

⑦砕石(大)を混ぜる

砕石をハンドミキサーで混ぜます。一気に入れると混ぜにくいので2~3回に分けて入れると混ぜやすいと思います。
この時ハンドミキサーが回りにくかったり、維持している腕があまりにもキツイ場合水が少ない可能性がありますので、シャバシャバにならないように残り2割の水を小出しに足して様子を見ます。

⑧砕石(小)を入れる

砕石(小)※~20mm程度の大きさ
を投入します。

⑨混ぜる

最後まで足す水量に気をつけながら左右・上下にハンドミキサーを動かし混ぜたり、下から上に突き上げるように混ぜたりしてとにかく砕石とモルタルを均一になるように混ぜます。
柔らかさはハンドミキサーを抜いてコンクリートが立つくらいだそうです。

⑩完成

コンクリートができました。

捨てコン打設

ではコンクリートが練れたので捨てコンを50mm厚で打設します。

捨てコンクリートを流し込みます。
バケツで小分けにして流し込みました。

規定長の木材を作って高さをチェックしながらコンクリートを均していきます。

バカ棒

金鏝で均しました。

他も均していきます

  1. コンクリート流し込み
  2. 木鏝で均す
  3. 高さを測る
  4. 金鏝で均す

木鏝で均した後です。
コンクリートの表面を動かしながら高さを均一にしていきました。

金鏝で均した後
ツルツルにする必要はないですが墨を打ちますのである程度均しています。

既存フーチングと捨てコンの高さです。
イメージ通りです。

一旦養生

今は2月です。タイミングの悪い事に寒波が来るらしく気温が低くなってきています。
予報では今夜最低気温が0度になる可能性が高く外気が流入する箇所を塞いでエアコンを付けて帰ります。

寒さが及ぼすコンクリート硬化への影響

硬化中のコンクリートは少し熱を持っているらしく、気温が0度でも内部の水分凍結はせず、-2度まで凍結しないらしいです。
但し、硬化のスピードはかなり遅延するようです。
高気温で硬化が早すぎるのも問題なようですが、低温状態でコンクリート硬化においての良影響というのは皆無らしく冬に打設する場合プロは硬化速度を速めるため硬化促進剤を積極的に使用したりもするようです。
当方は硬化促進剤を使った事はありません。
なお、当方在住地域の建築業界では2月のコンクリート打設は基本的にNGになっているようです。

打設翌日

夜中にベッドで何度も気温を確認していました。
0度の予報は覆りませんでしたので心配です。

心配で現場に来ました

エアコンは付けて帰ったものの工事中につき隙間だらけの家内で如何ほどの影響があるのか不明です。
硬化の状態も気になりますし、電気代も気になりますので朝に現場へ様子を見に来ました。

本日9:00の気温

昨日打設が完了したのが17:00で今が9:00で、打設後16時間経過しています。
家内のエアコン2基を付けっぱなしで帰りましたが翌朝温度計は6度を指していました。
定義によると4度以下の環境になると「寒中コンクリート」というようです。
室内ですがもしかしたら0度になったかもしれません・・・

9:00に温度計の針は6度を指しています。

いや、何だか表面おかしくね?

レイタンスを含む水分が引いて硬化し始めてはいるものの硬化が遅延していると思われます。
色が青っぽいですし、くすんで輝きがありません。美しくない・・・

季節温かいとき(15~20度)寒いとき(0~10度)
表面のツヤ出ている出ていない
硬化状態硬化していて動かない鏝で触って表面が若干動く

撮影環境・材料の配合・養生状態の差はありますが比較対象がありましたので比較してみます。

10月との比較

先ずは10月に打設したコンクリートとの比較です。

10月と2月のコンクリート効果の違いを比較

打設後の時間に4時間の差はありますが明らかに違いがあります。
10月のはちゃんと固まっていますし、ツヤもあります。
他方2月のは、まだ固まっていませんしツヤもありません。
やはりこれは寒中コンクリートか?

12月との比較

12月との比較です。

12月とは打設後4時間ですが質感が10月より比較的類似しています。
やはり気温差による硬化速度の遅延が関係している事を身をもって理解しました。

本日12:00の気温

打ってしまったものは、じたばたしてもしょうがないのでこのまま養生して様子を見る事にします。

昼12:00の気温は8度です。
おそらく本日の最高気温だと思われます。

水平はまぁまぁ良いようです。

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