以前一部の天井下地を組みましたが続いて壁下地を組んでみたいと思います。
これはテストケースで、試してみたい方法が2つあります。
一つ目は当方が考えている壁下地の構成。
これは壁面によっては土壁に下地を沈めつつ303mm間隔で格子状にLVLを組んでいくというもので格子状にする事で下地のスペースを節約する狙いがあります。
二つ目は経年での天井が垂れてきにくいという施工方法です。
此処は不陸を起こしたり良くない施工になっても隠れる場所なのでテストに適しているという事でこちらで試してみます。
ユニットバス設置場所について
ユニットバスの設置場所を作ります。
場所はここです。
前回初めて小規模ですが天井下地を作りました。
今回は一面だけですが壁下地を作ってみたいと思います。
やりたい施工方法
下から見上げた図にすると以下の場所です。
今、天井下地に仮に石膏ボードを挟んでいます。
こんなイメージです。
上下から石膏ボードを挟みます。
これはプロに教えてもらった方法です。
こうするとボードが経年で垂れてこないということです。
下地でボードを挟まないと
コレをせずに施工すると以下のようになります。
ボードのドン付けでは野縁に打ち付けてボード9mmと周り縁が天井の縁を支える頼みの綱で
経年でズレてくる事があるようです。
実際我が家もズレていました。
下地でボードを挟むと
これがやりたい方法です。
まぁ此処ではズレてもいいんですが折角頂いたよい方法だし強いに越したことはないのでここで自分にできるかテストしてみます。
とにかく直方体
水平垂直、真四角にする、兎に角直方体!!
敵がいる
強敵は建物の傾きです。
柱が傾いているので柱が直方体にするのに全く役に立ちません。
完全に無視して壁を立てていかなければなりません。
傾きより弱い敵ですが土壁もやっかいです。
壁厚は最小限でで挑みます。
やり方は?
柱が最も傾いているポイントを壁下地の面にします。
そこから1点直角を出して設定寸法で点と点結んでスペースを作ります。
多分会っているはずです。
ランナー
壁の通りを出すため壁面に沿って上下に木材を走らせます。
軽天下地では「ランナー」といいますが木造では何ていう名前なんでしょう?
もう面倒くさいのでランナーと呼びます。
垂直が狂ってない壁には不要なパーツだと思いますが我が家には必要です。
下部ランナー
土台に90mmx27mmまたは、105mmx27mm厚の木材を打ち付けてこれを受け材にします。
ですが、この角度は当然ズレていますので受け材の上にランナーを正しい位置で留め付けます。
なお、あまり意味はありませんが水平も出しています。
上部ランナー
石膏ボードを挟んで上にもランナーを留め付けます。
垂直ライン
レーザーで垂直位置にランナーを設置します。
このエリアは柱が手前に傾いているので最も傾いている上から下を合わせます。
左端:ここが一番手前に傾いていますのでここが基準
右端:ここは左端ほそ手前には傾いていませんが左には傾いています。
真ん中も調整します。
仮留め
石膏ボードを外して縦の下地を留め付けていきます。
不陸が少しでも出にくいように面に木材を挟んでみました。
垂直チェックOK
縦の下地完了。
下にもランナー走らせています。
横下地
縦下地の間に横の下地を入れていきます。
寸法ギリギリで加工しましたのでコンコン叩いて下地を入れていっています。
下穴
ビス
横下地完了
できました。
不陸はあまり出ませんでしたが完ぺきではありません。
ずれた箇所も少しあります。
柱の傾き状況
ここの傾き加減はかなり酷い方です。
左端の柱ですが手前にも傾いていますが、左に30mm程も傾いているんです。
同じ通りの柱も似たような傾きなので、この通りの壁厚は140mmくらいになると思います。
完了
テスト終了です。
結果は「イケる」です。
当方にもできる。
ちなみに、アンカーボルトが留っていなかったので気合で留めておきました。