【トイレ】ワイヤーメッシュで基礎を作る#1 壁を作りたかっただけなのに…

大量の土を撤去した床下 基礎補強

トイレの床下にあるブロック基礎を撤去するだけの筈が色々と大変なことになりました。

  1. 今回の作業場所
    1. リフォーム前のトイレ周辺
    2. リフォーム前のトイレ内部
    3. 現在のトイレ
  2. 防音重視で壁を作り直したい
    1. 何かいい方法考えるわ…そのうち
  3. トイレだけ未施工なのは何故?
  4. ブロック基礎を撤去しよう
    1. 基礎抜いて大丈夫なのかよ?
  5. ブロック基礎撤去開始
    1. 状況確認
    2. 【なんじゃこりゃ?!】ブロック微動だにせず
    3. 作業が増える
    4. 合板だけを切らないと便器が落ちる
    5. 想像を越える土の量
  6. 土の掻き出しを強いられる事に
    1. 面積拡張
    2. 巨大な花壇くらいの土
    3. 更に土には大量のゴミが混入
    4. 土属性のパワーを思い知る
  7. 土を搔き出し終えブロック基礎撤去へ戻る
    1. ブロック基礎たやすく撃破
    2. ミッションクリア
  8. ムチャクチャ土が出た
  9. 基礎の開口部が酷かった
  10. 何でこんなにガラが捨ててあったのか
  11. ガラは床下へという建築業界の常識
  12. 2つの部屋でガラの種類に違いあり
    1. 基礎へのダメージ度合い
    2. 土の精霊の加護があった下水管
  13. 【推測】当時どんな感じで工事されたのか?
  14. 方針を検討
    1. トイレの床下をどうしたいのか
  15. 【渋々】補強するか…
    1. 基礎を洗う
    2. 基礎の表面を目荒らし
  16. ワイヤーメッシュで基礎をつくってみる
    1. 立ち上がりを曲げられるのか?
    2. ワイヤーメッシュ意外と簡単に立ち上がる
    3. ワイヤーメッシュの加工精度を高めていく
    4. カスタムパーツ出来上がる
  17. 事件が発生
    1. ブロックが欠ける
    2. 緊急事態に対処せねば
    3. 木製束の寿命が迫っているかも
  18. 半分コンクリート打つ
    1. 砕石敷く
    2. コンクリート流す
  19. レベルバンド装着
  20. 木製束を抜く
  21. 土台下へコンクリートを打つ

今回の作業場所

今回の場所はこちら。
ちょっとわかりにくい写真しか無くて恐縮ですがトイレです。

リフォーム前のトイレ周辺

リフォーム前の写真ではこちら。

リフォーム前のトイレ内部

リフォーム前のトイレはこうなってました。

現在のトイレ

トイレは内壁を剥がし何ともみすぼらしい姿に。
しかしながら防音のため窓を埋め、ドアサイズ変更に伴い入口を移動させた事で副次的に若干面積が広くなったりして見た目は未だアレですが良くなってはきています。
また、現在トイレは従来のプライバシーを重視するクローズ型から常識を覆すオープン型になっています。

【ランドリールーム】【トイレ】防音対策 埋めた窓の太鼓現象を抑止 遮音シートでデッドニング 吸音にシージングボード
以前窓をモルタル壁で埋めて無くしました。今度は内側から防音措置をしていきたいと思います。

防音重視で壁を作り直したい

以前のリフォームで壁材を随分土壁を削って壁が張られていた事から、土壁が触ると落下しそうなくらい脆弱になっていたので、「上から塗り直す」か「撤去」かで迷いましたが下地(子舞竹)も切られて修復が厳しそうだったので撤去しました。

で、土壁を撤去してしまったので、この壁にも防音を考慮した施工をしないとならないんですが…
「壁勝ち」で納めたいのですが既存の床材が若干邪魔になっています。

なお、窓で使ったシージングボードは使い切ってしまってて再注文しようとしたら通販で以前は無料だった送料が現在では絶対に注文したくないくらい送料が高額になってました。
送料5,000円って…やりすぎじゃね?

こんなのばっかだな…
うんざりだわ。

何かいい方法考えるわ…そのうち

外壁側へ断熱材を入れた後、再び土壁を組み直してもいいんですがどうするかは現在未定です。

周囲の壁を撤去中のトイレ

トイレだけ未施工なのは何故?

隣の部屋から見たトイレです。
トイレとの間仕切りは間取り面積を優先して45mm角を使って組みました。
ここは洗面所だったのを土間を打ち基礎も補強してランドリールームとして作り直しました。

トイレだけ置いてけぼりな理由は、「取り合いに階段がある」事と「用を足す重要な機関である」事、あと、「ブロック基礎の撤去が未だ」だからです。

ブロック基礎を撤去しよう

これは上述したトイレの隣にあった洗面所をランドリールームにした床下の基礎を補強した施工した当初の写真です。
補強前は配管を通す穴を空けたではなく基礎ごと破壊されていたのを見るに見かねて内部のブロック基礎も含めて添え抱かせて基礎を補修・補強しました。

水洗化で壊された基礎#5 基礎補修を決意 1日3時間、最速3日でやってみる(3日目)コンクリート打設
現在は使われていない汲み取り式便所跡の基礎が別工事で穴だらけにされていました。基礎を作るのは面倒くさくって無視していましたが気持を切り替えて1日3時間3日で終わらせる事を目標に着手して鉄筋・型枠まで組みました。

施工前もの施工後の今も此処は四方を基礎に囲まれていてこのままでは床下から出入りが不可能なエリアのままでメンテナンスが不可のままになってしまいます。
なので、写真奥のブロック基礎を撤去してメンテナンス可能にします。
此処の基礎を補強する段階でこのブロック基礎は床下からのアクセスと通気を確保するため撤去する予定でしたので今から撤去しようと思います。

基礎抜いて大丈夫なのかよ?

「今ある物は理由があってそこにある」のではないかとは思いますが

  • 柱を抜いて軸が幾分か移動、壁の位置も変わる※抜いた柱の上は重ね梁で補強済み
  • このブロック基礎は(隙間あって)土台に効いてない
  • 隣接の基礎を補強した
  • そもそもブロック基礎だ
  • 水場なのにメンテナンス不可は余計にダメだろ
【トイレ】面積拡張 はじめて柱を抜く#4 実施工編1 ジャッキアップして梁と柱が入る
トイレのドアが低くて替えると階段と干渉しまので干渉しない位置にして建物の補強もしようと欲を出して解体・墨出し・材料調達を終えました。今回は柱を抜いて補強梁と一緒に別の位置に柱を立てるという事をやってみたいと思います。

というわけでこのブロック基礎取ります。

ブロック基礎撤去開始

このブロックに切り込みを入れて外してやろうと考えています。

状況確認

撤去するブロック基礎の裏側にある床下点検口から確認のため、覗くと土がすごくて先がイマイチ見えません。

【なんじゃこりゃ?!】ブロック微動だにせず

ブロックへ切り込みを入れて大型ハンマーで殴っても足で蹴ってもびくともしませんでした。

オイオイ…ブロック如きへこんなに歯が立たないとはどういう事ですか?

作業が増える

ちきしょう!!面倒な事になった…
土は多いの分かってたけどここまで動かないとは。
床を切って確認しないと…まったく…用を足しずらくなるじゃないか…

合板だけを切らないと便器が落ちる

根太を切ったら便器が落ちてしまいますので切らずに無事床合板だけが切れました。

想像を越える土の量

文字通り蓋を開けてみると
お…おふぅ…マンタン…

こりゃ動かないか…

土の掻き出しを強いられる事に

このままではブロック抜けないどころかアクセスもままなりません。
この大量の土を撤去しないとかぁ…

面積拡張

狭くてチンタラしか掘れないので
もう気軽に用を足せなくなるレベルになってしまうけど仕方ありません。
更に床を切る。

巨大な花壇くらいの土

公共施設の入り口なんかに置いてある大き目の花壇くらいの土がある。

更に土には大量のゴミが混入

土と一緒にわんさか出てくるタイル付きモルタル・コンクリート片や木片。

こりゃ、水洗化工事の時に出たガラと土を全部ここに集めたな…

土属性のパワーを思い知る

掘っては運んでの繰り返しでようやくブロックが出てきました。
ブロックは5面が土でふさがっていて、微動だにしなかった事には驚きと納得です。

土の力恐るべし。

土を搔き出し終えブロック基礎撤去へ戻る

これでブロック基礎を撤去できます。
ハンマーで軽く叩いてバールで引っ掛けるだけで簡単に動きました。

ブロック基礎たやすく撃破

ゴロン!!
そう!!、こうなる予定だった(笑)

何も効いてないじゃんよw

ミッションクリア

で、ようやく開通。
ここは床下点検口から2m程の位置で何とかメンテナンスは可能かと。
但し、あまり大きな方は厳しいかと存じます。

随分用が足しにくくなってしまいましたがブロック基礎の撤去という目的は達成

ムチャクチャ土が出た

これが上から見た全体のビフォーアフターで

これが土の高さを表したビフォーアフターです。

尋常じゃない量の土が出ました。
なお、コンクリート片は別の箇所も含んでいますが土嚢袋は全て今回の土です。

基礎の開口部が酷かった

外の配管と繋げるために基礎へ空けた開口部が「開口」というより「ぶっ壊し」です。
ちなみに、隣の洗面所はもっと酷かったです。

なので「こっちもか」という印象です。
こうなってるのは少し考えれば分かる事だったでしょうに。

水洗化工事で壊された基礎#2 現実と向き合う
床を剥がすと平成初期に水洗化され使われなくなった汲み取り式便所の跡が出現しました。水洗のインフラに変更するため基礎は壊されデコボコで穴だらけになっていました。

何でこんなにガラが捨ててあったのか

「ガラ」というのはコンクリート片や土などの不要物(ゴミ)、主に産業廃棄物を指します。
このガラ多き状況は1980年代の水洗化に伴う工事によるものです。
我が家への工事方法としては「隣り合う洗面所とトイレを入れ替える」という手法が採られました。
つまり、「トイレを洗面所・洗面所をトイレ」にしたという事です。
当時は「なるほど!!」と思ったもので、今振り返ると工事状況なんかは当たり前のように綺麗にしてくれていると勝手に思い込んでいてこんな状態だとは思っていませんでした。

ガラは床下へという建築業界の常識

このガラという不要物、建築業界では「あっても邪魔にならないなら置いておけばよい」という考えらしいです。
処分費用もバカになりませんし、費用節約で施主も業者もWin-Win?という事なのかと。
少なくとも5年程前にも聞きましたので今も大きくは覆ってはいないのではと思います。
意味は分かりますよ、ハイ。

2つの部屋でガラの種類に違いあり

開けてみるとそういう素人の希望的観測とはかけ離れた状況でしたが、2部屋では施工跡にそれぞれ違いが見受けられました。

現洗面所【A】には大き目のガラ、現トイレ【B】には大量の土と細かいガラ。
※以下「現」略

基礎へのダメージ度合い

配管開口部については、洗面所【A】には大きい基礎破壊跡、トイレ【B】には比較的小さめの基礎破壊跡。
元々外のGL高は写真の倍はあったと思われ、洗面所【A】には人が通れるくらいの高さが確保されたものと思われます。
他方、トイレ【B】「これ以上はヤバい」と思ったのか「必要なかった」のかは不明ですが
基礎は壊されてはいるものの比較的小さ目です。

土の精霊の加護があった下水管

いやぁもう水洗化の為とはいえ、基礎をボロボロにされてますね。
耐力なんかあったもんじゃないです。
今じゃ普通にアウトだろ。
当時の常識を現代に当てはめるのはナンセンスですが私には正気の沙汰とは思えないレベルです。
これでOKにしてたのかと…
ただ1点、トイレの下水管は土に固められ非常に強固だったのは素晴らしいと思います。

床下のメンテナンスルートを変更が今からでは難しいので残せませんが、基礎の強度の件は置いておいて、可能なら残したかった配管保護の仕組みです。
今更ですが、やはりリフォームは全体を解体してから行わないとですね。

【推測】当時どんな感じで工事されたのか?

大まかに以下のような手順なのかと推測しました。

  1. 市の配管へ繋ぐ配管のため外回り掘削、下水管埋設
  2. 既存洗面所の床を剥がし【B】へ配管を組みトイレにする
  3. 既存トイレ【A】を解体、配管を組み薄く土間コン流す
  4. 掘削した土とトイレ解体で出た細かいガラをトイレになる【B】へ換気口から流し入れて配管の固定に使用
  5. 土間コン固まったら大きなガラは戻して既存トイレを洗面所【A】にする

こんな感じではないかと。

方針を検討

当初は単にブロック撤去のみだったのがまたこんな事態か…

土を撤去して土間コンクリートを打つのか否か、更に基礎を補強するか否か…

トイレの床下をどうしたいのか

配管通した基礎開口部これだし…

下水管を保護する土が無くなったので、何らかの方法でしっかり支持したいし
水場は綺麗であって欲しい。

【渋々】補強するか…

ポイントは外壁側の壊された基礎を修復・補強してちょっとした土間があれば良いかという基準でコンクリートを打つ事にしました。

基礎を洗う

先ず、水属性の力を借りよう。
下水管が通っている基礎周りに高圧洗浄機で少量の水を噴射して土や汚れを除去しました。

木材への水濡れ注意、土への水も極力回収

基礎の表面を目荒らし

基礎の表面を削ってコンクリートの付きを良くします。

ワイヤーメッシュで基礎をつくってみる

普通に鉄筋で組めればその方がいいんですが割られた基礎とブロック基礎で構成された当該は

  • 【基礎が既にズタボロ】ケミカルアンカーを打つと割れそう・打つ場所ない
  • 【狭い】鉄筋の被り厚確保と人が通れる幅の両立が難しそう
  • 【藪蛇】根入れのため深く掘るとブロック基礎が転がるのではないか

無筋ではちょっとアレなので、強度落ちるけど中に入れる骨組みをワイヤーメッシュにすれば、人が通れる幅を確保しつつ多少の強度を持たせられるのではと考えました。

狭い箇所だからいいだろこれで。
こんなの見たことないけどw

立ち上がりを曲げられるのか?

ワイヤーメッシュは縦横が溶接され一体化されています。
これを上手に曲げてフーチング(土間)と立ち上がりを作れば良さそうと考えたのですが果たしてそんなこと出来るのか?
一抹の不安がありましたが、鉄筋曲げるハンドルで案外簡単にできました。

全体を少しづつ曲げて

ワイヤーメッシュ意外と簡単に立ち上がる

結構綺麗にいきました。

ワイヤーメッシュの加工精度を高めていく

被り厚や障害物を考慮して置いては切ってを繰り返し

カスタムパーツ出来上がる

順調に良さそうなパーツになっていきました。

事件が発生

ワイヤーメッシュがそろそろ完全に決まりそうだったとき事件が…

ブロックが欠ける

ふとした瞬間…

上に柱が載っている木製束のブロックが欠けでしまいました。
ちょっとワイヤーメッシュがブロックに触れたかもしれないけど何にもしてないんですよ。
つか、ブロックの穴んとこで中身空洞じゃんかよ(知ってた)。

緊急事態に対処せねば

これは見ないフリできないと急遽床を剥がして

ブロック敷いて鋼製束2本立てて応急処置

木製束の寿命が迫っているかも

そんなこんなしてたら、またもや何にもしてないのに木製束の表面がめくれてひとまわり細くなりました。
風属性の力が弱まってますね。

ちょっと均衡が破れたらこの有様ってここも基礎打ち確定か?

半分コンクリート打つ

床下を動けるようにスペースは確保したい、土を掘り過ぎるとブロックが動く可能性あり。
で、木製束を抜けるようにジャッキアップできる位置を確保する必要ができました。

砕石敷く

砕石100~80mm厚敷いてガンガン転圧

コンクリート流す

土間は80mm厚ならギリギリ人が通れるかという判断でワイヤーメッシュを挟むので今回は半分の40mm打ちました。

これで鋼製束を立てつつ立ち上がりを追加できるかと。

レベルバンド装着

既に、基礎と配管の間に破損防止のゴムを巻いていますが更にレベルバンドを付けて排水管を支えておこうと思います。

この上から40mmコンクリートを流せばバンドは強固に固定されかつ、レベル調整もできる筈。

木製束を抜く

コンクリートが固まったので木製束を抜くため
有り合わせを含めた鋼製束3本で確実に土台を支えます。

抜いた木製束は大きさの割に軽く、そこそこ劣化してました。
まぁ家を50年支えていたのでこんなもんでしょうか。

この先10年以上持たせるには厳しい状態ではないかと。
まぁ今替えるのが賢明ですね。

土台下へコンクリートを打つ

抜いた木製束の跡には破損したブロックが残っていて

このブロックを撤去

掘削後、砕石を敷いて

コンクリートを流し込んで

固まるまで待つ

今回はこれにて終了。

タイトルとURLをコピーしました