築50年の一戸建てをDIYリフォームしています。
浴室の引っ越しに伴い間取りが変更、壁が必要になり単なる壁だけでは心許無いという事で新規で基礎を打ち土台と梁を渡し柱を立て、どうせなら耐震補強をと壁は耐力壁にしようと思い立ち施工を開始しました。
筋交いを加工し横に下地を走らせ間柱も加工したので、今回は金物・ビス・釘などを用意し部材を留め付ける最終フェーズです。
筋交いを取付
筋交いは反りを壁の内部に向け、金物の取付時に壁面から突き出ないよう筋交いを柱の面から内側に1mm透かす算段です。
これで筋交は壁からせり出す事は無いはず、、、です。
こんな感じで内側に1mm程入れます。
筋交い金物
金物を筋交いに取り付けていきます。
ちょっと分かってきた?
DIYで金物を付けていくのも少し慣れてきて何かおかしいとき「何でそうなっているのか」というのが少しだけ理解できるようになってきました。
筋交いをミリ単位で調整していると「え?何で?」っていう状態になる事があり、状況を見ると「あ~そういうことか」と例えばこういうケース。
捻じれケース1
え、何で空いてるの?
ってなりました。
この場所は柱が曲がっているでもなく筋交いが外に出ているでもなく狂いがない場所でした。
直角じゃない?・・・
よく見るとどうやら材料が少し捻じれているようなんですね。
そこで金物の折れ付近で引き寄せるためビスを打つ順番を以下のようにすると
捻じれていた箇所がグッと引き寄ってきて隙間は無くなりました。
ふーーーよかった。
状況をよく見てビスを打つ順番を考えて変える事も有効だなと感じました。
捻じれケース2
この筋交いは右側が奥(外側)に捻じれていました。
捻じれにより柱に筋交いの面が完全に密着していません。
ビスで引き寄せようかとも考えましたが金物の端部で引き寄せるのは金物の方が負けたら引き寄せられないなということでクランプで押えてビスを打ちました。
無事捻じれ解消
ちょっとだけ寄せる
上部は梁の関係で空いてしまっているのは仕方ないとしても柱に密着している部分が僅かに空いてるような空いてないような・・・
そこで故意に穴の左端へビスをセット
これを繰り返していきビスを締めていくと筋交いも僅かに右へ寄っていきました。
筋交いの収まり位置を確認
無事1mm内側に入りました。
ビス打ち
ビスは一か所にコーススレッドを(片面:75mm x 2本) x 2面 + 90mm x 1本の合計5本以下のような仕様にしました。
あってる、、、はず、、、
下穴を少しだけ空けます。
ビスを両面に斜め打ち
胴つなぎを取付
軽天下地の壁には横に「振れ止め」というものが入っています。
この要領で横に下地を入れました。
「胴つなぎ」というようです。
たすき掛け筋交で横にこのような横に走らせた見事な下地を見かけたことがあるのですが、もう検索しても見つけられませんでした。
胴つなぎの留め付け方で悩む
45mm厚の材料をインパクトドライバーを使用して斜め打ちでビス留めするとほんの僅かな事でズレたりするんです。
以前別の場所で経験した結果では下穴を空けても
1mm以内:10箇所中1箇所ズレ
1mm以上:20箇所中1箇所ズレ
ビスが途中で節に当たったり最後ビス頭を埋める時に発生しやすかったです。
何かいい方法は無いかと思案していて「やはり高圧釘打ち機」が要るのか・・・
あったら便利そうだけど高いし、怖いし困ったなぁ・・・
と、そんな時知り合いの職人さんと話していたら
高圧釘打ち機あったらズレなく打てるんですかねぇ・・・
釘打ち機でもズレるよ
金物で留めたらいいんじゃない?
釘打ち器最強伝説は幻想なのか?
金物を取付
丁度何枚か余りがあった同じものを買い足して使用しました。
使用個数は全部で16枚です。
価格は決して安くないんです。
役割が材料をずらさないためとして考えると無駄な出費である感が否めませんが腕がないので仕方ありません。
ビスの長さは
- 上:32mm
- 横:45mm
でいきました。
取り付け完了
ビスを打つ
金物で動かないようにしたのでビスを打っていきます。
金物があるといっても安心はせず注意を払ってビスを打っていきます。
根本から25mm辺りに墨付けをして
下穴を空けて
ゆっくり、バランスよく打つ
上下偏って打つとズレやすいのではと感じていました。
最近斜め打ちでズレさせたくない場合片方に偏った締め方をせずインパクトドライバーをゆっくり低回転で作動させ最後まで締めず一旦交互に全て打ち込んでから締めるようにしています。
まず下には金物があるので先に上からビスをゆっくり斜め打ち
最後まで締めずに
下も同じようにしました。
ここから上を締めて
下も締めて
完了
間柱を取付
こっちは材料が薄いので金物無しでいきます。
ズレ・割れ防止のため45mmの細ビスを使いました。
本数は1か所につき4本です。
念のため水糸を張っておきます。
この下穴ドリル先端は細いですが徐々に太くてなっています。
この細い先端で10mmほど浅く下穴を空けておきました。
ビスをゆっくり入れて
途中で止めて交互に
全て最後まで締めて完了
垂直チェックOK
筋交いと間柱に釘打ち
はじめて筋交いを留める釘を打ちます。
筋交いの裏表・筋交いと間柱をN75
釘打ち機は無いので手打ちです。
釘の手打ちは難しいし怖い・・・
でも頑張ります。
75mmのストレート釘が7本しか見当たらずスクリュー釘を使うことにしました。
筋交いの交点かつ中心に打ち込みました。
ポンチで締めていきました。
打ち込み完了、裏側も同様に。
間柱割れる
あああああああああああああああ割れたぁぁぁぁぁ・・・・
筋交い切り欠きの間柱が割れました。
間柱の終端部が近すぎて繊維が持たずに割れたように思われますがどうなんでしょうか・・・
こっちがヒドい
折角頑張って作ったのに・・・・
HEEEEYYYY!!!!
泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣
ふーースッキリした。
実はこっちが最初に間柱を割った箇所です。
こっちのは間柱と筋交いの隙間が最も空いていた場所でした。
壊れたモノを戻す能力を持ち合わせていないのでどうしようもありません。
ここはもう上から補強を添えておきます。
割れた理由
間柱自体をハンマーで打っていませんが叩いていくうちに釘が曲がっていき最終的に割れました。
曲がったからかな・・・??
75mmスクリュー釘がダメだったのかな・・・??
初めから嫌な予感はしてたんですがもっと慎重になるべきでした。
釘にも下穴が必要
75mm以上の釘を太い材料に打ち込むとけっこうな確率で割れるので苦手でした。
悪いのは自分の腕だと思っていたんですがどうやら割れる理由は「下穴を空けていないから」な様です。
75mmの釘には下穴は必要っぽいですね・・・
手打ちは特に。
さいごに
耐力壁は折角なので人生で一度だけやってみようと思いやってみましたが材料も沢山要るし大変でしたが一部のミスを除いてイメージ通りのものが出来ました。
一部のミスというのは最後の釘打ちで間柱を割ってしまった事です。
当方の勉強不足と不注意が原因です。
もっと慎重に段取りをして条件を満たさない場合は見送る事も必要だし、ヤバいと思ったら立ち止まって考えないといけませんね。
当方がやらかしてしまうパターンとして
- 早く終わらせたい
- 出来上がりを早く見たい
- まぁイケるだろう
というような気持ちが判断を誤まらせてちょっと考えれば・工夫すればよかった事を後で後悔することになったりします。
でも、フォローは出来る範囲ですのでヨシとします。
以下に今回の耐力壁についてのコストや感想をまとめました。