平行で垂直な廊下を作るため廊下の傾いた柱をくぐり抜け天井下地を組んでいきました。
今度は壁が垂直・平行になるよう下地を組んでいきますが、まだ傾いた柱が邪魔をしています。
場所はここです。
長い距離をレーザーで墨出しする難しさ
レーザー墨出し器で5m以上の長い直線(墨)を出す場合ってほんのちょっとズレただけで末端が数mmズレてたりする事を何度か体験しました。
いや・・・理論上は分かるんですよ、でも実際にやってみるとマジ何でこんなにズレんの?!っていうくらいズレます。
この墨出し器、直角と両方から直進レーザーを出せるちょっとエントリーモデルの中でも割と良い方のヤツだと思うんですよ。
レーザーをON・OFF・ONとかすると偶に位置が変わる事もありますし、設置環境でも微妙にズレてる事あります。
使った事無いですが高性能なレーザーには受光機に自動で合わせてくれるものがあるみたいで、やはり長距離でレーザーを扱う場合手で合わすのは大変という事なんでしょう。
あと、レーザーは測量道具ではなくあくまで目安という事ですのでこんなものかもしれません。
近接で当てると全然違っていたり横着して当てる角度が悪いとこれも又全然違う場所を挿したり・・・
当てる先は1m以上離さないといけないとか??でもどうしても離せない時も有るんですよね~
糸という古からのツール
その点、古からのスタンダードツールである下げ振りと水糸は位置さえ分かっていたら精度は素晴らしいですね。
レーザー光は実体として影響を及ぼさないですが、糸は物体なので障害物に当たって糸が曲がってるとか有りますがw
廊下の基準が出ている
先ず廊下の左右を傾いた柱をくぐり抜け平行かつ直角で合わせていきました。
この結果ようやく基準となる位置ができ、壁を平行に吹かすこともズラすこともし易くなりました。
廊下最後の床を作る
廊下の床が一部出来ていなくって墨を出すのに支障がありますので浴室配管の関係で合板をビス留めすることはできませんが最後の床を作ります。
ちなみにこれは着手当初です。
土台が途中で切れていて補強をするために初めて貫通ボルトというものを使った思い出のある場所です。
そしてこの土台がこうなりました。
基礎を打ち補強・追加された土台
更にパワーアップした最終形態
そして割り付けに頭を悩ませながら
これが
こうなりました。
周りの合板も加工したので
加工した合板を置くだけ置い足場を作り、玄関まで水糸を張ります。
末端にある玄関の柱です。
距離はおよそ7mです。
高精度は諸刃の剣?
我が家の傾いた柱から廊下の通りを出していて上述した様に、たやすく通り幅が1~3mm程ズレたりしました。
そして悟ります、距離が7mある本廊下においては厳密な平行は簡単に破錠する、少なくとも素人作業下では・・・と。
そこで思いました、これは逆にいうとこの位のフレキシブルさは許容されるのではないか?
精度を高めるのはいいけど拘りすぎると先で融通が効かない状態になる、時には数mmのズレを余裕分として持っておくのがいいと考えました。
平行な廊下幅を中心として左右3mmづつ最大5mm程まで振っても玄関ドアに干渉しない位置を廊下幅の基準にする事にしました。
柱を削る
未だこの柱が通りの邪魔をしています。
既に天井下地を組む際、吊木受けを通りに合わせるため上部を8mm削っています。
このまま下は削らずに吹かすかどうかの選択だったのですが
このまま通りを合わせる選択をしたので残りの下部を削る事にしました。
図解にするとこんな感じです。
墨を付けて
電気カンナで削る
もう1本も削る
ちょっと削っただけで物凄いカンナ屑が出ます。
元の寸法は102~104mmくらいだったと思います。
柱は傾いているので下へ行くほど元の寸法が残っていますが、柱上部2000mm辺りで幅93mmになりました。
柱表面をサンディング
電気カンナで通りに忠実な面が出来上がる訳でもなく干渉する部分を何とか除去した程度に過ぎません。
削り跡を少しでも滑らかにするためランダムアクションサンダーで表面をサンディング(磨く)します。
表面の凹凸やささくれが消え、ちょっと光沢も出て見た目は綺麗になりました。
こちらも同様にサンディング
通り面を出す
削った柱側から通り墨に沿って「まぐさ」を合わせます。
ここからスタート
こちらがゴール、玄関ドアの傍です。
壁下地&扉枠を作る
先ほど削った柱へまぐさの下から材料で垂直に支えて壁下地兼扉枠にします。
ここには引き戸を入れる予定です。
扉は未購入ですので予定寸法を切らないように気を付けます。
貫の穴を補修するため埋め木をする
採寸して端材から切り出してボンドを塗布、穴に入れて
叩き込んで余った部分を手ノコで切断
完了
下地を傾いた柱へ垂直に立てる
27x105mmのホワイトウッドをまぐさの下から挿入
上の下地は45x105mmとサイズが違いますが端材がありましたので使います。
削った柱分以上の強度を柱に与える
柱を93mmまで細くしてしまったので、裏側から45x105mmの補強材を抱かせて強度を維持向上させました。
個人的には補強しなくても大丈夫だとは思いましたが、それは素人の見解だという見方も有る訳で出来る事はやっておきます。
下地を垂直に立てる
下から303mmピッチで墨をしていき垂直に立てた下地材と既存の柱との間にある隙間の寸法を測りスペーサー(パッキンという?)を切り出しコンコンと叩き込んでいきます。
柱が捻じれているのでスペーサーは4方向寸法が違います。
こんな感じで入ります。
下地出来ました。
部屋内の事も考えておかなきゃ
こちらは廊下の裏側で脱衣所になります。
複数の胴縁が縦横に仮で付いていますがこれがここの壁下地構成になります。
一旦終了です。