2階が夏、物凄く暑いので断熱をします。
桁上断熱をしつつ小屋裏の床として利用できるようにしようとDIYで施工中。
梁を新規追加して補強と共に小屋裏に床を造りつつ、この領域を桁上~桁中断熱、天井下地と別に設置するものとし、またオールシーズン結露の無いように換気にも配慮し、途中で手直し・変更が容易な仕上がりになるよう施工します。
前回で部屋内に補強がてら梁を架けましたので、今回はこの上へ大引き材・根太と設置します。
ヒノキの棒(大引き)を買いに ホームセンターへやって来た
小屋裏に大引きを通すため90mm角の桧材を数本買いにホームセンターへやって来ました。
たまに値札を見ては材料の高騰にテンションが下がり気味でしたが買わないと進まない。
しかし、高くなったなぁ〜
KD桧 90mm角 3mの価格推移
これが私が実際に買った90mm角3mの桧材の同一店舗・同一材料(等級に若干違いあり)価格です。
日付 | 桧 KD 90x90x3m (税抜き)/本 | 等級 | 2020年を基準とした 価格上昇比率(約) |
2020年5月 | ¥1,980 | 一等上 | 100% |
2020年6月 | ¥1,980 | 一等上 | 100% |
2021年7月 | ¥1,980 | 一等上 | 100% |
2023年11月 | ¥3,380 | 一等 | 170% |
2022年のウッドショックのピークには購入していないのでデータがありませんが、おそらく2023年より高額だったと思われます。
2023年11月現在は2020年に比べて等級が微妙に下がって価格170%アップで推移しています。
爆上がった ホワイトウッド集成材105角 3mの価格推移
ちなみにウッドショック時、ホワイトウッド集成材の爆上がりはめまいがしました。
高すぎて「もういらねーや」って思うほど価格が上がって、杉やらトドマツやらの集成材にしたのを覚えています。
私が買ったときの領収書では価格推移は以下のようになってました。
日付 | ホワイトウッド(スプルース) 集成材 105x105x3m(税抜き)/本 | 店舗 | 2020年を基準とした 価格上昇比率(約) |
2020年12月 | ¥2,800 | A店 | 100% |
2022年1月 | ¥6,980 | B店 | 250% |
2022年2月 | ¥6,980 | B店 | 250% |
2023年8月 | ¥6,590 | C店 | 235% |
もうね、何コレってレベルですよ。
価格250%の高騰って・・・
多分2022年末にはもっと上がってたんじゃないでしょうか。
ホームセンターから姿を消したホワイトウッド集成材
2020年12月のA店(ビ○ホーム)で、安価に買えたのが2022年にはそもそもホームセンターレベルではひどい品薄になり、よく利用するコ○ナンProでは完全に消失、あまり行かないB店(カ○ンズホーム)まで行って僅かに残るヤツを確保しました。
爆上がりの原因は大手建設会社の買い占めという噂です。
代替品出廻る
その後、周辺のホームセンターでは軒並みホワイトウッド集成材が姿を消し、ドドマツ集成材が入荷し、続いてスギ集成材が入荷していました。
何?トドマツって?おそ松さん??
トドマツは「マツ」って付いてるけど松じゃあ無いんだってさ、何だそりゃ。
タラバガニは実は蟹では無くヤドカリの仲間的な?
スギちゃんはワイルドではなく柔らか過ぎでは?
2023年8月では未だホームセンターレベルでは入荷が少なくあまり見かけなかったのですが、どうしてもホワイトウッド(スプルース)のが欲しくてC店(ロ○ヤルホームセンター)で発見、価格で涙目になりながら買いました。
え?ここで価格が落ち着く?
現在はホワイトウッド集成材もホームセンター界隈にも並び出し入手は可能になりました。
価格もピークよりほんの少しマシになってはいますが依然として超高値止まり、これもまた2020年の価格には二度と戻らない、戻さない、戻してたまるもんかと。
はぁ~寒い・・・
90mm角 3m KD桧材購入
こんなんじゃ絶対に足りないんですが何かもっといい方法が思いつくかも知れないし
ケチケチして2本だけ買いました。
ドラクエで表すとこんな感じです。
これが町で買って来た「ひのきのぼう」です。
あと、コレ。
大引き受け金物2(90角用)
税込657円/個、地味に効いてくる価格です。
もっと安いヤツでも対応できそうですが色々スムーズかとコレにしました。
6畳部屋に大引き金物設置
先ず、新しい梁を設置してやり易い6畳部屋の中心から開始します。
レーザーで通りを出して墨付け、大引き金物をクランプで挟んでおいて。
大引き受金物の予備穴を使って仮留めします。
吊木受け上面から大引き材下面まで幅25mmという設定です。
寸法を測って材料を切断、仮留めした受け金物に乗せます。
梁天端から上へプラス45mmが大引き材の上面になります。
はい、6畳部屋大引きOK。
ちなみに全部寸法ギッチギチです。
4畳半部屋に大引き設置
続いて4畳半部屋
結局良い方法が思いつかなかったので90mm角3mの桧材を買い増しして作業です。
ここの梁と小屋裏束追加は以前大工さんが施工してくれました。
この施工は随分DIY補強の参考にさせて貰いました。
折角大工さんがやってくれた仕事なのに取るのが忍びないですがごめんなさい。
この面に大引を付けるので許して下さい。
かすがいを取った後、この小屋裏束には金物で補強します。
4畳半部屋も大引きOK
水平チェック、レーザーのラインが小屋裏床の根太天端になります。
ヒートブリッジという現象
翌日の事、少し天気が良い日でした。
ナンダこれ!?金物に水滴が付いているじゃぁありませんか。
なるほど・・・
桁上(桁中)断熱施工時十分に考慮すべき現象です。
これは
- 外気温が上昇、小屋裏の気温も上昇
- 気温が上昇、屋根材等から水分が蒸発したりして空気中に水分を多く含むようになる
- 冷たいままの金物に結露が発生
厚みのある金物は気温ほど温まらず露点に達してこんな状態になるようです。
この現象のことをヒートブリッジ(熱橋)とかいうようです。
このヒートブリッジを回避するには金物にウレタン樹脂を吹き付けたり充填し密着させる事が有効なようです。
大引きの高さを変更
大引きの平滑面を上から下に変更します。
理由は小屋裏床に合板を乗せる平面より断熱材を受ける面を平面にする事にしたからです。
桁上断熱イメージ
当初は断熱材の押えは梁の根元でなく大引き金物はなるべく通常の使い方をしたいと考えていました。
また小屋裏床をスムーズに貼るなら金物が出っ張っていない方が貼りやすいとも思っていましたが
断熱施工優先とし、金物が上部に数ミリ突出していても小屋裏床には大した影響が無いと判断しました。
なお構想当初は防湿シートは不要かと思っていましたが必要ではと思い直した事も変更理由のひとつです。
大引きを金物にめり込ませるように削る
大引きを金物の厚み分の深さ4.6mm削って下に金物が出っ張らないようにします。
再取付
未だ大引きの留め付けはしていませんが、仮留めだった金物は構造用ビスで留めて位置を確定させました。
写真の大引きは寸法ギチギチ過ぎてはめ込みの際、表面がめくれてしまいました。
6畳部屋に根太を架ける
45x90mm桧材の根太を455mmピッチで架けていきます。
桧材の90mm部分を45mm切り欠いて3スパン分(約2700mm)渡します。
桁から新しい梁を経由して約2700mm先の桁へ全部で4本乗せていきます。
4畳半部屋に根太を架ける
4畳半部屋は少し面倒です。
大工さんが補強で入れてくれた梁は補強に重点を置き水平が考慮されておらず根太の高さが綺麗には合いません。
よって当該補強梁の最も高い部分を収まりとして設定しました。
しかし、根太の取り付け方法で迷っていました。
補強梁は欠損させない方向で
梁を掘って根太を落とし込むか、金物で対応するか、根太を切り欠いて乗せるかで迷っていましたが
- そこまで重要な根太ではないのに落とし込みのため梁を欠損させるのNG、却下
- 45x90mmを横から留めるではなく受ける金物は周辺のホームセンターに置いていないので通販となって時間がかかる、却下
よって、根太を切り欠いて乗せる事にしました。
でも、この方法が一番横着でリスキーかも。
片方は10mm程しかなくマジで薄いので細心の注意を持って取り付けます。
もう片方はそこそこ分厚いので単体で持ち上げても問題ありませんでした。
根太掛けを置く
一旦根太下を15x40mm胴縁で両側から支えておきました。
未だビス留めしてませんが根太設置ができました。
屋根の際へ大引き追加
根太を受ける構造材が足りない場所が2か所あります。
根太の方向を揃える事に拘らなければこのままでもいいんですが根太の方向が揃っていた方が綺麗だし補強にもなるはず。
と、自分に言い訳してまた材料を買い増しして来てしまいました。
屋根材が邪魔して桁上に大引きを架ける幅など無い
屋根が被さっている通りなので桁上に添え増し補強材を置いて高さを合わせることができません。
此処の大引きは周囲の大引より下げて桁中へ取付
なので45mm下げて桁と大引きを繋いで取り付けます。
沈下の影響で誤差はありますが双方吸収できる範囲でした。
これによりこの場所は上に乗せる根太を切り欠かなくてよくなります。
小屋裏床の下地完成イメージはこんな感じです。
6畳部屋 屋根の際へ大引きを繋ぐ
レーザーで水平を見て
出た寸法から一部を切り欠き桁に乗せる
2本加工完了
大引き受金物を付けて一旦終了
廊下 屋根の際へ大引きを繋ぐ
こちらも水平位置をレーザーで出します。
大引きの取り付け位置に墨を付けます。
ちなみに1本は昔の建築中に掘ったと思われる蟻仕口がありましたので
これに合わす形でオスを掘ってはめ込みました。
ビス留めは未だしてませんが、2本一旦完了。
ここまでのビフォー・アフター
何も無い2階のスカスカな小屋裏に補強をしつつ桁上(桁中)断熱と小屋裏床を兼ねた下地を作成しました。
まだ本付けしてませんが形は出来たのではないかと思われます。
次は断熱材を施工していく予定です。
①まだ何も無い施工前
②部屋内小屋裏域に梁を渡す
③大引き・根太を追加
次回へ続く。