ユニットバスの設置場所を確保のため土台・基礎を切る事となり基礎を新規で追加する記録です。ここでは採石転圧・捨てコンクリート練り・打設作業について記しています。
前回で掘削した場所に採石を100mm厚投入して転圧、捨てコンクリートを50mm厚流し込み(打設)します。
捨てコン(コンクリート)とは、作成する構造物の強度とは関わりのない墨出しする事を主目的としたコンクリートだそうです。
材料を購入
近くのホームセンターで材料を購入します。
![材料を車で運搬](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-01-300x225.jpg)
砂の運搬
私は川砂の土のう袋入りを購入しました。
この砂は水を含んでいる事が多いので車に積む場合は注意が必要です。
しみ出した水は臭うので車に付いたら大変です。
ビニールなどを敷いて濡れないようにします。
採石の運搬
![材料を家内に搬入](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-02-225x300.jpg)
砕石はゴツゴツしているので、車の内装に当たると傷が付きます。
こちらも十分に注意しながら行います。
大量購入できるほど置き場所に余裕がありませんのでチビチビ買います。
残材料もあるし、砕石転圧、捨てコンまでは今回の購入分で十分だと思います。
今回購入分
品目 | 個数 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|
普通セメント | 2 | 360 | 720 |
砂 | 6 | 278 | 1,668 |
砕石(普通) | 8 | 195 | 1,560 |
砕石(大) | 8 | 195 | 1,560 |
合計金額(税抜) | – | – | 5,508 |
工具
![RYOBI(リョービ)コンクリートハンマーCH-420A](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-03-225x300.jpg)
今回も引き続き友人より譲り受けたRYOBI(リョービ)コンクリートハンマーCH-420Aを使います。
先端をランマー(転圧するため丸い鉄になっている)に替えたもの使います。
なお、ランマーは別途購入しました。
採石投入・転圧
採石をまんべんなく捲いていきます。
![追加基礎予定箇所を掘削後採石投入](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-04-225x300.jpg)
コンクリートハンマーの先端をランマーに替えて転圧です。
![追加基礎予定箇所を掘削後採石をランマーで転圧](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-05-225x300.jpg)
しっかり持ちすぎると手首が腱鞘炎に…
以前ユニットバス土間コンクリート打設時に初めて使用したランマーですが、しっかり持って転圧したところ手首が腱鞘炎になってしまいました。
職人さんと話したところ「このような機械はほんの少し使う用なので連続して広い面積をやるものではありません、体を悪くしますのでおすすめしません」という事でしたので、しっかり持たずに手首に優しく騙しだまし使うことにします。
手首に注意して転圧
![追加基礎予定箇所を掘削後採石をランマーで転圧](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-06-225x300.jpg)
腱鞘炎はもう勘弁なので取っ手をつまんで転圧しました。
ちゃんと転圧出来たようです。
高さ(採石厚み)を確認
所定の長さに切った木材を立てて上の基準にした木材との間にぴったり合うようにして採石の厚みが100mmになったか確認します。
![仕上がりからの寸法を必要寸法で切断した木材で確認](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-07-225x300.jpg)
「転圧→厚みを測る」を繰り返し
![採石投入・転圧全体](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-08-225x300.jpg)
無作為に水平を測ると、こんな感じです。
歩くと表面の採石は動きますのでまぁこのくらいで良いのではないかと思います。
![水平確認](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-09-225x300.jpg)
コンクリート
コンクリートの配合比率はこちらで書いたような配合です。
これを計算してみると
- セメント:21.09kg
- 砂:42.16kg
- 採石:63.25kg
- 水:10.86kg
でした。
なぜ、こんなに細かい計算をするかというと「余りを残したくないから」です。
余りが出来てしまうとどこかへ打ってしまうか何らかの方法で棄てないといけないのでDIYでは不便なのです。
あと、「計算したとおりに出来たら嬉しいから」もあります。
一応計算
長さ:およそ2200mm
![捨てコンクリートのため寸法計測 長さ(縦)](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-10-225x300.jpg)
幅:およそ500mm
![捨てコンクリートのため寸法計測 幅](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-11-300x225.jpg)
厚みが50mmですので
今回の体積
2.2m(2200mm) x 0.5m(500mm) x 0.05m(50mm) = 体積:0.055立方メートル(リューベ)
今回のコンクリート重量
0.055 x 2300kg = 126.5kg
※コンクリート1立方メートル(リューベ):2,300kg
各材料の量
スペースから算出した必要数は以下です。
品目 | 重さ(kg) | 袋数 |
---|---|---|
セメント | 21.09 | 0.8 |
砂 | 42.16 | 1.8 |
採石 | 63.25 | 3.5 |
セメント:
126.5kg x 0.1667 = 21.09(210.8755)kg
21.09 / 25kg(1袋) = 約0.8袋
砂:
126.5kg x 0.3333 = 42.16(42.16245)kg
42.16 / 23.5(1袋だいたい重さ) = 約1.8袋
採石:
126.5kg x 0.5 = 63.25kg
63.25 / 18kg(1袋重さ) = 約3.5袋
※なお、採石は「普通」と「中」を半分づつ入れる予定です
水の量
材料の合計:セメント:21.09 + 砂:42.16 + 採石:63.25 = 126.5kg
126.5 x 8.59% = 10.86(10.86635)kg
つまり、水量は10.86(10.86635)L
では、コンクリートを練ります
コンクリートの手練りのざっとした順番です。
トロ舟は75L用です。
![トロ舟に砂](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/add_baseconcrete3_mixingconcrete_01-225x300.jpg)
このトロ船は75Lです。
![トロ舟に砂とセメント](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/add_baseconcrete3_mixingconcrete_02-225x300.jpg)
砂とセメントを混ぜていきます。
4隅が混ざりにくいので注意です。
![砂とセメントを入れたトロ舟に水を加える](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/add_baseconcrete3_mixingconcrete_03-225x300.jpg)
![砂とセメント・水をを入れたトロ舟で出来たセメントの玉を潰していく](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/add_baseconcrete3_mixingconcrete_04-225x300.jpg)
4隅もきれいに混ぜていきます。
![砂とセメント・水をを入れたトロ舟で玉状の塊を潰し終わる](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/add_baseconcrete3_mixingconcrete_05-225x300.jpg)
直径が2cm~3cm程度の小さい玉があってもこの後、水と混ざるので大丈夫だとおもいます。
セメントが強アルカリらしいので手で触る場合はゴム手袋した方がいいです。
![砂とセメント・水をを入れたトロ舟に更に水を加える](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/add_baseconcrete3_mixingconcrete_06-225x300.jpg)
よ~く混ぜます。
4隅も忘れず。
![砂とセメント・水をを入れたトロ舟に規定量の水を加え終える](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/add_baseconcrete3_mixingconcrete_07-225x300.jpg)
材料や空気中の水分がそれぞれ違いますので全部は入れず1割~0.5割程残しておき最後の調整に使います。
![モルタル](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/add_baseconcrete3_mixingconcrete_08-225x300.jpg)
ミキサーで混ぜると気持ちいいです
![モルタルに砕石投入](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/add_baseconcrete3_mixingconcrete_09-225x300.jpg)
![モルタルに砕石投入後撹拌機で混ぜる](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/add_baseconcrete3_mixingconcrete_10-225x300.jpg)
ミキサーへの抵抗がけっこうあります。
![出来たコンクリートに更に小さい砕石を投入](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/add_baseconcrete3_mixingconcrete_11-225x300.jpg)
ミキサーへの抵抗が更に上がります。
残しておいた水を入れるべき場合は入れます。
![手練りのコンクリート](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/add_baseconcrete3_mixingconcrete_12-225x300.jpg)
捨てコンクリートを打っていきます
少量バケツに入れて
![練ったコンクリートを小分け](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-12-225x300.jpg)
対象個所にボトッと空けてならしていきます。
![捨てコンクリート打設](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-13-225x300.jpg)
指定の長さで切った棒でならした捨てコンクリートをの厚みを確認。
![捨てコンクリート高さ確認](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-14-225x300.jpg)
端から順番に落として行き。
![捨てコンクリート小分け打設順番説明図](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-15-225x300.jpg)
木鏝で厚み(高さ)を合わせて均等にならして。
![木ゴテでならした捨てコンクリートで全体](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-16-225x300.jpg)
少し時間が経ってから金鏝でならします。
左官はとても難しいです。
少ない経験上ですが触りすぎない方がマシな出来栄えになりますので、諦めが肝心です。
![金ゴテで捨てコンクリートを均した](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-17-225x300.jpg)
コンクリート量の調整
実は最初に練った分では少し足りませんでした。
理由は、以前の失敗から余ってしまうんじゃないかと採石を若干少なくしてしまったからです。
当初計算した量でピッタリだったかもしれないのですが、混ぜる総量を計算よりやや少なくして最後に調整するのが余りにくそうです。
今回は余りゼロでしたので片づけも楽でした。
養生
![捨てコンクリート光が入らないようにベニヤで蓋をして養生](https://diystyle.info/wp-content/uploads/2023/01/create_unitbathroom9-18-225x300.jpg)
打設したコンクリートが白くなる原因は紫外線だということです。
コンクリートへの紫外線照射を抑えると、白くなりにくく黒光りするコンクリートになるので(かっこいいので)日光が当たらないように養生して帰ります。
単なる自己満足です。
あとがき
本当は、折角の捨てコンクリート(チャンス)なので3・4時間経ってから金鏝で仕上げの練習したかったのですが、終わったのが夕方で帰りたかったのでこれで良しとしました。
コンクリートの練り方について
後日、大工さんにコンクリートを練る方法について伺ったところ今回採用した方法は手練りの一般的な方法だそうです。
この方法は練るのに時間を要すため大量練りには適していません。