【浴室】昭和感漂う狭小風呂をユニットバスに#8 はじめての壁下地組み

土壁のみの壁から壁下地を組んだビフォー・アフター画像 壁下地造作

以前一部の天井下地を組みましたが続いて壁下地を組んでみたいと思います。
これはテストケースで、試してみたい方法が2つあります。
一つ目は当方が考えている壁下地の構成。
これは壁面によっては土壁に下地を沈めつつ303mm間隔で格子状にLVLを組んでいくというもので格子状にする事で下地のスペースを節約する狙いがあります。
二つ目は経年での天井が垂れてきにくいという施工方法です。
此処は不陸を起こしたり良くない施工になっても隠れる場所なのでテストに適しているという事でこちらで試してみます。

【浴室】昭和感漂う狭小風呂をユニットバスに#7 はじめての天井下地組み
ユニットバスの天井下地はじめてを組んでみたいと思います。隣の部屋を大工さんに施工してもらい手本があり少しだけ口頭でも聞いているのでDIYでやってみたいと思います。

ユニットバス設置場所について

ユニットバスの設置場所を作ります。
場所はここです。

ユニットバス設置予定場所の平面図面

前回初めて小規模ですが天井下地を作りました。

施工済み天井下地

今回は一面だけですが壁下地を作ってみたいと思います。

やりたい施工方法

下から見上げた図にすると以下の場所です。

施工した天井下地のユニットエリア全体からの割合と今回の作る壁の位置も示したイラスト

今、天井下地に仮に石膏ボードを挟んでいます。

天井のボードが貼れたイメージ

こんなイメージです。
上下から石膏ボードを挟みます。
これはプロに教えてもらった方法です。
こうするとボードが経年で垂れてこないということです。

下地でボードを挟まないと

コレをせずに施工すると以下のようになります。

下地の間に挟まずボードで突き上げるだけなイメージ断面図

ボードのドン付けでは野縁に打ち付けてボード9mmと周り縁が天井の縁を支える頼みの綱で
経年でズレてくる事があるようです。
実際我が家もズレていました。

下地でボードを挟むと

これがやりたい方法です。
まぁ此処ではズレてもいいんですが折角頂いたよい方法だし強いに越したことはないのでここで自分にできるかテストしてみます。

天井の石膏ボードが壁のへ飲み込まれるイメージ断面図

とにかく直方体

水平垂直、真四角にする、兎に角直方体!!

ユニットエリアの直方体3Dイメージ

敵がいる

強敵は建物の傾きです。
柱が傾いているので柱が直方体にするのに全く役に立ちません。

ユニットエリアの柱の傾き3Dイラスト

完全に無視して壁を立てていかなければなりません。
傾きより弱い敵ですが土壁もやっかいです。
壁厚は最小限でで挑みます。

やり方は?

柱が最も傾いているポイントを壁下地の面にします。

傾いている柱へ垂直に下地を組む3Dイメージ

そこから1点直角を出して設定寸法で点と点結んでスペースを作ります。
多分会っているはずです。

ランナー

壁の通りを出すため壁面に沿って上下に木材を走らせます。
軽天下地では「ランナー」といいますが木造では何ていう名前なんでしょう?
もう面倒くさいのでランナーと呼びます。

軽量鉄骨LGSの間仕切りで使われる部材「ランナー」のイラスト

垂直が狂ってない壁には不要なパーツだと思いますが我が家には必要です。

下部ランナー

土台に90mmx27mmまたは、105mmx27mm厚の木材を打ち付けてこれを受け材にします。
ですが、この角度は当然ズレていますので受け材の上にランナーを正しい位置で留め付けます。
なお、あまり意味はありませんが水平も出しています。

下に走らせる木材のランナー

上部ランナー

石膏ボードを挟んで上にもランナーを留め付けます。

天井側を走らせる壁下地のランナー

垂直ライン

レーザーで垂直位置にランナーを設置します。
このエリアは柱が手前に傾いているので最も傾いている上から下を合わせます。

左端:ここが一番手前に傾いていますのでここが基準

一番傾いている位置を基準に垂直レーザーを当てる

右端:ここは左端ほそ手前には傾いていませんが左には傾いています。

角へ垂直レーザーを当てる

真ん中も調整します。

間柱に垂直レーザー

仮留め

石膏ボードを外して縦の下地を留め付けていきます。
不陸が少しでも出にくいように面に木材を挟んでみました。

当て木をして間柱に斜め下穴空け
当て木をして間柱を斜めビス留め

垂直チェックOK

間柱垂直チェック

縦の下地完了。
下にもランナー走らせています。

間柱立て完了
間柱上部写真

横下地

縦下地の間に横の下地を入れていきます。

寸法ギリギリで加工しましたのでコンコン叩いて下地を入れていっています。

横下地

下穴

横下地斜め下穴空け

ビス

横下地斜めビス留め

横下地完了

できました。

壁下地完了

不陸はあまり出ませんでしたが完ぺきではありません。
ずれた箇所も少しあります。

ユニットエリア壁下地のアップ 通り面・不陸の状態
ユニットエリア壁下地のアップビス穴の状態

柱の傾き状況

ここの傾き加減はかなり酷い方です。
左端の柱ですが手前にも傾いていますが、左に30mm程も傾いているんです。
同じ通りの柱も似たような傾きなので、この通りの壁厚は140mmくらいになると思います。

傾いた柱に添えている間柱

完了

テスト終了です。
結果は「イケる」です。
当方にもできる。

ユニットエリア壁下地1面

ちなみに、アンカーボルトが留っていなかったので気合で留めておきました。

留められていなかったアンカーボルトを留める
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