【浴室】耐力壁を造る#6 新たな柱を立てる 後編

何も無い場所に土台・梁・柱を造ったビフォー・アフター 土台補強

築50年の我が家をDIYリフォームしています。
この家の残念な所は風呂場です、昭和の狭小風呂です。
面積が狭いので今の場所では縦に横に頑張ってもそもそも短手内法が800mmしかないのでどのユニットバスの規格も全く入りません。
ユニットバスを設置するには基本的に引っ越しさせるしか方法がなく間取り変更して浴室のスペースを確保します。
設備屋さんに言われた事と図面の寸法を守りながら浴室を作っていっています。
間取り変更に伴い壁が作られるのでこの壁を耐力壁にしようと現在施工中です。
なにぶん素人なので一時が万事でペースも遅いです。
しかしゴールは分かっているので遅いのは割り切ってゴールに向かってよい施工を心掛けます。

今回は渡した梁と立てた柱を周囲に留め付ける作業がメインとなります。

場所はここ。

金物って沢山ある

DIYリフォームを始めた当初、金物を種類多さに、どれを選んでいいのかさっぱり分かりませんでした。
鉄製・アルミ製、形状・サイズ様々あります。
ビスだって沢山あって、コーススレッド・石膏ボードビス・構造ビス・太いのはコーチボルトとか・・・これはビスに入らないかな。
引き抜き強度??kN(キロニュートン)??意味は分からなくもないですが、何処にどれを付けるのかチンプンカンプンでした。

耐震金物?

例えばL型の金物(アングルなど)はリフォームでなくても棚を付けるとかで使った経験がありましたので親しみはありましたが「耐震金物」なる種類は知りませんでした。
耐震金物というのは主に住宅の構造体に使用される金物で構造ビスとセットになって販売されています。
ネットの施工例で見た同じものを買って来て付けてみるのですがこれがまた難しくって最初はよくビスが真っすぐ入らずネジ頭を舐めたりしました。
そのうち慣れてきて金物違いも分かってきて現在に至ります。


という訳で最近はあまり迷いません。
買って来ました。

墨出し

柱はなんて言ったってバシッと通ってないと!!
ガタガタだと壁材を貼ると波打って酷い仕上がりになりますので柱の位置をミリ単位で調整します。

柱の通り

柱の通り(壁の平面)を出すため端から端まで水糸を上下に張りました。

見よ!この素人丸出しの水糸を!

自慢ではありませんがご覧くださいこの酷い水糸の張り方。
釘に糸をグルグル巻いてまた釘で引っ張っています。
もっとかっこいい張り方はあるとは思うのですが見た目はどうでもいいです。
役割は適切なテンションで張って直線を出す事です。

ポイントは「水糸の面をガイドにする事」なので糸の浮きにさえ気を付ければOKなはずです。

柱の垂直

柱を入れる時レーザーを当てましたが再度レーザーを当てて垂直を出して墨を付けておきます。

これで糸に合わせハンマーでコンコンして金物を取り付けたいと思います。

コンパクトタイプの金物

追加部材も含めて金物を取り付けていきます。
場所によって工具が入らない、金物サイズの都合でビスが打てないなどもありますのでそこは勘案してチョイスしていこうと思います。

桁受け材

梁と桁受けの金物としては少々不十分だと思いますが後で左側に引っ張る材料を入れるので狭くても取付し易いコンパクトな金物を選択しました。
なお、このラインの金物は全て同一にしました。

桁受け材の受け材

桁受け材の下に新規梁を引っ張るためもう1本受け材を入れます。

金物をかわせるように切り欠いて

入れて金物で留めました。
ぴったりハマりました。
ここはユニットバスが収まるエリアでこの柱の面(ツラ)が下地になりますので何としても内側で収めないとなりません。
そういう理由で90mm角のヒノキ材を使用しています。
まぁ大きいなら切ったらいいんですけどね。

更に金物とビスで留め付けてこのエリアはOKです。

梁上の柱

梁の上にある短い方の柱です。
前後左右留め付けていきます。

ふつうサイズの金物

筋交い絡みの金物

筋交いをダブルで付けていく予定なので金物は筋交いの空間を空けて付けないといけません。
連続した筋交いは隣同士突き合わせる形で交互に付けていきます。
これがややこしい・・・
間違えそうでした。

金物取り付け位置も注意です。
隣に筋交分を空けつつ柱から絶対に出ないように取り付けます。
奥の木材は仮想的筋交のダミーです。

引張強度15kNある金物です。
ちょっとオーバースペックだとは思いますが使いやすかったです。

以下のようなルールで取り付けました。
両側1mm以上としましたが念のため2~3mm空けています。

こんな感じです。

ホールダウン

ホールダウンアンカーに金物を取り付けます。

取付完了

でもちょっと失敗

ネジ山が4~5出ていないといけないらしいのですが3です。
基礎打ちの段階で厳密に測りすぎました。
もっと余裕を持たせないと・・・
これ以上ネジ山は出ないので仕方ないです。

短冊金物

短い柱と長い柱を繋ぐため短冊金物を使用しました。

構造用ビスの打ち方

耐震金物にはネジ頭がスクエアビット(角ビット)という形状をした構造用ビスが付属しています。
このビスをインパクトドライバーの先端に付けて打っていくのですが
コーススレッドなどの細めのビスと違って結構難しいんです。
何といって「ビスが真っすぐに入らない」コレです。

ビスが真っすぐ入らない

当方の経験した負のループはこんな感じです。

  1. ビスが傾いて入る
  2. 傾いたビスを腕力で無理やり軌道修正しようとしてビスが余計に傾く
  3. 最後までビスが入らずインパクトのパワーを上げてねじ込もうとしてビスをなめる
  4. 頭が潰れて取れない
  5. 1〜4の理由でビスがダメになりビスが足りなくなる

これは結構最悪なケースですがここまでではないとしても最初は結構大変でした。

職人さんは物凄いスピードで簡単にやってるように見えますが、これは経験と日々の研鑽の賜物です。
素人が同じようにやる事は無理です。
ですが、ちょっとしたコツでちゃんと打てるようになります。
以下2点です。

  • 打つ穴を左にちょっとズラす
  • 流れに任せる

コレだけで劇的に失敗が少なくなります。

解説:左にちょっとズラす

金物は穴の中心を突きたくなるのですが中心を突くと右回転のビスが右へ流れていきます。
結果流れて金物の位置がずれる、力で軌道修正しようとしてビスが斜めに入ってしまう・・・こんな悪循環。

なのでちょっと左にずらします。

解説:流れに任せる

あと中に節があったりするとビスが斜めになったりしますがこれは力で押し込むと余計に曲がっていきますので必要以上に押えず流れに任せることでズレを最小限に押える事ができます。

しいて言えばあとクランプで挟んでおけば金物のズレをかなり押えられます。

これだけでミスは劇的に少なくなりました。
最後の手段としてインパクトのパワーアップもあります。

ひとまず完了

金物の取り付けが出来ました。

今回使った金物は以下です。

名前引張強度個数主な取付場所
オメガコーナー15kNⅡ15.5kN9土台x柱
梁x柱
ホールダウンコーナー10kN用12.4kN4土台x土台
リトルコーナー5.3kN9梁x柱
はしらどめイチロー2
ビスどめホールダウンHi2828.2kN1土台x柱
ビスどめ短ざくL10.8kN1梁x梁
シナーコーナー11.6kN1梁x梁
オメガ短冊スリム1010.1kN1梁x梁
フラットプレートSD5.9kN1梁x梁
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