【2階】天井を断熱するゾ#8 断熱材が入る 桁上断熱・桁中断熱を組み合わせて断熱欠損を防止

桁上断熱のためスタイロフォーム(スタイロエース2)を施工した小屋裏 断熱工事

築50年の一戸建ての2階が夏に暑過ぎるので断熱工事を施工中です。
断熱方法は天井の上にもう1層断熱層を設ける「桁上断熱」という方法を採用しました。
桁上に断熱材を敷くだけならもうちょっと楽な気がしますが桁上に下地を作って小屋裏床とし、この床自体に断熱機能を持たせようと施工中です。
現在小屋裏に下地が組み上がり合板が乗りましたので、次は断熱材を詰めていこうという段階です。

現在の状態

小屋裏に出来た床を下から見るとこうなっています。
写真の大きな梁も今回の件に伴い入れたもので元々は何もありませんでした。
この下地の間に断熱材が入ります。

【2階】天井を断熱するゾ#7 桁上断熱と桁中断熱を併用しよう
断熱材(スタイロエース2)を小屋裏床に入れていくんですが当初の計画に至らない点や必要だと考え直した点を考慮し内容を更新して施工していきたいと思います。

下地を補完する

もう少しだけ下地を足します。
最低限過ぎる下地構成もやり過ぎだしガチガチの構成もちょっと・・・
「丁度いい下地構成とは何ぞや?」ですが隅にはもう少し下地を追加しておきます。
でも、あまり強度が上がり過ぎないように気を付けないと。

端材・廃材を活用

木材が高い!買いたくない!端材・廃材を捨てるの勿体ない。
ということで使えそうな材料は種類関係なく下地にしていきたいと思います。

これは桧材

多少の狂いは全然OK

古材です、これは松かな?

積極的に使っていきます。

スタイロフォーム(スタイロエース2)1層目

登場しました、これが「スタイロエース2」です。
近くのホームセンターでは店頭売りしていませんでしたので特別注文です。
寸法:910x1820mm
厚み:45mm
これを2層貼りして断熱層を90mmにします。

加工して

先ず1層目、スタイロエース2を上からはめ込みます。

上から見るとこんな感じです。

合板用の下地に杉材を使う

部屋側の2層目にも構造用合板を貼るので下地が必要です。
45mm厚のスタイロエース2を2層敷きで使うので45mm角の下地が(当然)適しています。

米松(ベイマツ)高くなった

2020年には500円程だった米松45mm角3mは今では随分値上がってて

900円近くになりました


何だコレむちゃくちゃ上がってますね。
価格や品質についてはここにちょっと書いています。

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安い45mm角見つけた

荷重がかかる訳でもない下地に価格高騰した米松45mm角をわざわざ買うなんて気が進まなかったんです。
それが何と近くのホームセンターで45mm角の杉材が売ってましたのでこちらを購入しました。

KD杉 45mm角 3m:657円/本(税込) ※2024年度
KD米松45mm角 3m:877円/本(税込) ※2024年度
※価格差220円
何と、米松に比べて220円安い!!荷重掛からない下地なんでこれで構わない。
それでも2020年頃の米松より高いけど・・・

杉材45mm角の使用感

今までも杉材は何度か買った事ありますが45mm角は初めてでした。
店頭での並び方が如何にも米松45mm角の代用品という位置づけで主にこちらと比べてどうなのかっていう視点で書いています。

第1印象

先ず杉材の第1印象は軽い!!
この材料軽いわ!!手に取ると頼りなさ半端ないです。

見た目

材が松や桧に比べて柔らかいから表面が綺麗に切れるんでしょう。
見た目は綺麗です。
でも、柔らかいから?偶々?結構反ってる材料も多かったです。

香り

香りは人それぞれ好き嫌いあると思いますが当方は好きじゃないです。
赤松や桧の香りのが好きです。

強度

パワーで曲げようするとまぁまぁしなり(曲がり)ます、個体差はありますが米松より全然しなり(曲がり)ます。
柔軟性があると言えなくはないですが強度があるとは決して言えないのではないでしょうか。

施工性

丸ノコが楽に入ってスコスコ切れます。
んで、柔らかいからすぐビスが入るし下穴ドリルも全然折れない!!
楽々です。
ここはある意味いい所かもしれません。

使用感まとめ

加工がし易くて価格が少し安めなのが特徴かなと。
杉って化粧材としてはいいと思いますが構造材ってどうなのっ?て素人なりにも思います。
流石に床には使われないとは思いますがもし、こんなのが床の根太だったらと考えるとぞっとします。
存じませんが屋根の垂木とかならいいのでしょうか。
ホームセンターの心ある店員さんが「うわー軽いなーコレ・・・気を付けてくださいね」と仰っていました。そういう事ですね。

でも当方は今回床の根太には使わないのでこれで十分です。

ビスもスコスコ入るし

めっちゃ楽にカットできます。

で、下地はこんな感じになりました。

スタイロフォーム(スタイロエース2)2層目

下地が付いたのでスタイロフォーム(スタイロエース2)2層目を詰めます。
1層目は上から詰めましたが2層目は下から詰めて行きます。

寸法ギリギリで切ると下からでもしっかり入ってくれて落ちません。

2層目入りました。

屋根端部の断熱材を仕舞う

桁と屋根が交わる辺りは斜め狭くなっていき同じ高さで断熱材を敷いていくと断熱材が薄くなっていき断熱性能が低下してしまうので、桁の中程まで断熱材を下げる事にしました。

【2階】天井を断熱するゾ#7 桁上断熱と桁中断熱を併用しよう
断熱材(スタイロエース2)を小屋裏床に入れていくんですが当初の計画に至らない点や必要だと考え直した点を考慮し内容を更新して施工していきたいと思います。

未だイメージだけでやったことないし、まずはテストです。
選んだ場所はここ。

これが現状です。
ちなみに写っている断熱材は最終的に使わなかったヤツです。
この写真しかなかったのでご容赦ください。

まず上部から断熱材2層と合板用の下地も付けます。

詰めた断熱材の2層目と同じ高さへ幅200mm程のスタイロエース2を横に詰め、45mm角の材料ごと断熱材側(写真では右側)へグッと押え隙間を無くしてビス留め。

その下からスタイロエース2を2枚詰めるとこれで断熱欠損なし

断面をイラストにするとこう
厳密に言うと下地がある場所は断熱欠損していますがこれは床でも壁でも起こる構造的なモノなので同様に許容されるのではないかと。

上から見た実際の写真はこう

桁上断熱と屋根に近い辺りは90mm下げ桁中断熱にして仕舞い完了。

続きます。

【2階】天井を断熱するゾ#9 桁上断熱層がはじめて出来上がる
断熱は天井材の上にある桁上にもう1層断熱層を設ける「桁上断熱」という方法を採用しました。しかし、全ての範囲を桁上で断熱しようとすると、この家では端部に断熱材が薄くなる箇所が発生してしまいます。これを解決するために端部は断熱材を桁中まで下げようと考えました。
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