外壁のひび割れのヤバを理解しておらず設計士の先生に忠告を貰い壁を補修しているとダメージが想像以上で、当方にとっては物凄く大変な工事になりました。
比較的簡単なコーキングや少しレベルアップしてモルタル塗りを経験し外壁補修にもある程度慣れてきて手さぐりだった「割れたモルタル壁に対する補修の方法」が素人なりにも少しづつ固まって(文字通り)きました。
他の場所と比べても損傷が激しいので「他で経験を積んでから挑もう」と計画していたのですが、その経験をはるかに超える箇所でした。
作業については被害の全容を把握することが経験薄で難しく、削っては確認を繰り返しダメな部分を切り分けていき対処方法を選定しながら作業をすすめていきました。取り返しのつかない事態になってプロにお願いすると費用が別途発生してしまうため慎重に作業を行いました。
場所の説明
場所はここです。
状態
大きなヒビが入り一部モルタル壁が落ちてしまってはいるけど、「単なる亀裂」だと思っていました。
この亀裂の中がどうなっているのかなど当初は分かりませんでした。
浮いたモルタルを剥がしていく
モルタルが浮いてしまっている箇所はダメなので剥がしていきます。

バラ板メッチャ腐ってます。
生きている箇所はなるべく残そうと頑張りましたが・・・

結局ここは殆どダメでした。
おまけに上の方は桁まで腐って無くなっていました。
なんてこった・・・

下はマシでした。

上部柱角のバラ板が腐っているので開口部を拡張します。
モルタル壁の亀裂に雨水が浸入してきて木が腐ったのがよく分かります。
腐った下地を撤去
浮き・腐れなどがある箇所は撤去です。
但し撤去後の下地組みを考えて撤去します。
防腐処理
これ以上傷まないように防腐剤を全体に吹き付けます。
効果あるのかな?

窓撤去を決意
この開かないはめ殺し窓は嫌いでした。
取ってしまいます。

撤去完了。
さようなら。

下地作成
新しく下地を組みます。
構造用合板貼りつけ
上部2面は構造用合板を貼りつける事にしました。

こちらも上を支えるようにして貼りました。
シーラー塗布
モルタルを塗り継ぐ部分にしっかりシーラー(水性)を塗ります。
このシーラーという液体は塗り継ぐモルタルの水分を吸い込まないようにする事と接着を良くする為なようです。

ラベルの説明によれば30分~1時間で適正な乾燥時間となります。
コーキング
構造用合板とモルタルの間に水が入ってこないように周囲をびっちりコーキングします。

コーキング剤を中まで詰め込めるだけ詰めました。
防水紙・ラス網貼りつけ
防水紙(アスファルトフェルト)とラス網(2重)を貼りタッカーで留めました。
あと、鉄製のアングルを付けて角を強化しました。
下部は先に施工してしまい結果的に上の構造用合板との間に隙間が出来てしまいました。
開口周りにボンドKモルタルを塗って強度を確保しました。
もっと広く開口すればよかったです。
モルタル塗り
4回繰り返す
およそ1週間乾燥期間を設け4回目まで塗りました。
多分40mm厚くらいになったと思います。
時間がかかります。

ちなみに2回目はツルツルすぎてモルタルがあまり乗らず3回目で再び粗めの塗りにしました。
乾燥後
初回モルタル塗りからおよそ1か月経過してようやく壁が出来上がりました。
長かったです。
DIY左官作業で分かった事
この作業が終わって分かった事はモルタルは・・・
- 思ったほどくっついてくれない
- かなりボトボト落ちる
- 何度も均しすぎない(引っ張られて戻らなくなる)
です。
塗装
モルタルむき出しなので塗装をします。

日本ペイント水性1液弾性塗料「パーフェクトフィーラー」です。

本塗りは日本ペイント水性弾性塗料の「パーフェクトトップ」です。
2回塗りました。
やはり2回塗ると艶が出ますね。
タイル吹き付けもどき模様
ちゃんと吹き付けがしたくて3馬力のエンジンコンプレッサーの調達を考えていたのですが素人が購入して後々後悔しそうだったので断念しました。
代わりに「タイル吹き付けのように見えない事もない?模様」を付ける方法を知人のアドバイスでひらめきました。
本塗り
再び2回本塗りをしました。
完成
大変でしたが壁は無事完成しました。

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