トイレ他 間取り変更5 はじめて柱を抜く 施工編2 ~最後にやらかす~

柱・梁補強 トイレ

トイレのドアを今の規格に替えると階段と干渉してしまうので補強も兼ねてドアの位置を変える事にしました。
前回ジャッキアップして柱を抜いて新しい柱を2本追加しました。
未だ留め付けていないので微調整をしながら本取付していきたいと思います。

水平チェック

先ず、ジャッキアップでどのくらい既存の梁が上がったのか見てみます。

レーザーで既存梁の水平レベルチェック

レベル回復チェック

5mm回復:8mm下がっていた所は3mmに

レベル回復度チェック1

4mm回復:12mm下がっていた所は8mmに

レベル回復度チェック2

レベル回復成果まとめ

下がっていた梁が4mm程度は回復しました。
でもフラットに出来てない回復に意味はあるのかな?

既存梁レベル回復度合いのビフォー・アフター

う~ん隙間が増えた?

心なしか隙間が増えたような・・・いや普通に考えたら増えてるよね?

隙間が増えた既存柱

取りあえずこの件は忘れて先へ進みます。
シグナルが出ているのに気付かない当時の私・・・いや、見ないフリか・・・

通りを合わせる

既存柱の点と点を結んだ線を通りにして・・・いいよね?大丈夫だよね?

廊下の通りを出す平面図

新規受け梁の位置について

受け梁は柱の通りと同様に沿わせる事が難しいです。

というのも我が家は2方向に傾いており、柱・梁がそれに引っ張られて傾いています。
これにより傾斜・湾曲が至る所に発生し既存構造物から水平垂直を得る事が難しい状況になっています。

沈下等により曲がった廊下の梁を解説する平面図

以下の写真にも表れていますが受け梁も傾きの影響を受けています。

既存の曲がった梁に影響を受ける新規梁

この隙間は傾き方向と合致します。
柱はかなり厳しく直角に切断し、超絶垂直に立てていますのでこの隙間は建物の傾きが原因だと判断して良いと思います。

既存梁と新規梁・柱の水平垂直状態を示した断面図イラスト
傾斜した梁と垂直な柱の関係を大げさに図にするとこんな感じです。

傾き加減は幾分緩やかになっているようですが当初は100mm程度の幅なら吸収してくれるのではと軽く考えていて、こんなに如実に出るとは思っていませんでした。
後で考えると当然ですね。当方としてはやってみて初めて分かる事でした。

だが別に構わない!!

梁は天井より上にあります、壁の通りには関係ありません。
そもそも受け梁の役目は柱と通りを合わせる事ではなく上の梁をがっちり受ける事な筈、あと、しいて言えば周辺物に干渉させない事ではないでしょうか。

上記を勘案し微調整しつつ最大限良い場所に固定したいと思います。

短手受け梁

未だ取り付けただけで一体化していませんので一体化させます。

短手受け梁の一体化を示す3Dイラスト

ジャッキで下から突いて密着させて

短手受け梁
短手受け梁ジャッキアップ 下アングル
短手受け梁ジャッキアップ 横から

こんな感じでジャッキアップ

短手受け梁ジャッキアップ3Dイラスト

この梁、階段の最上段に位置します。
階段側からの水平を確認

短手梁のレーザー墨出し器での水平チェック

およそ7mm程右が落ちてます。

短手梁の傾き具合

今のところどうしようもないのでコーチボルトで一体化

短手受け梁と梁を一体化1

その後プレート金物を付けました。

短手受け梁と梁を一体化2

新旧ある程度密着させられたようです。

短手受け梁と梁を一体化3

長手受け梁との直角を確認

廊下側にやや開いていますが通りだけを修正したのでこれは正しいというか、これがベストな状態ではないかと考えています。

梁の角度

羽子板ボルトを付ける

梁に対して垂直にガイドを当てて

梁にドリルガイドポンチ

細いドリルで穴が空きました

短手受け梁と梁

空いたら14mm径のドリルで貫く

梁にドリルで穴

インパクトドライバーに水平器を付けて水平を保ち穴を空けていきます。

梁に水平器を貼り付けたインパクトドライバーで穴

穴が空きました。

長手既存梁と長手受梁けに穴

羽子板ボルトを差し込み締めて

長手既存梁と長手受梁けに羽子板ボルト

出来上がりです。

長手既存梁と短手梁・短手梁と短手受け梁にそれぞれ羽子板ボルト

新規柱:中央 固定

ここです。

固定する新規柱を3Dイラストで示す

位置を十分確認してレーザーで垂直を出して

柱に垂直レーザーを当てる

留める

梁と土台へ金物で固定した新しい柱(中央)

柱と土台を留める金物1-1
柱と土台を留める金物1-2
柱と梁を留める金物1-1

新規柱:左 固定

ここです。

固定する柱を3Dイラストで説明

こちらも位置を十二分に確認して垂直にして

レーザーで垂直確認

留める

梁と土台へ金物で固定した新しい柱(左)

柱と土台を留める金物2-1
柱と土台を留める金物2-2
柱と梁を留める金物2-1

長手受け梁

既存の梁を下から十分受けられる位置に周囲の干渉を考慮し固定します。
これを書いていて思ったんですが柱を先に留めてしまったけど柱より梁が先ではないかと・・・

コレを書いているときは既に取り付け終わっているのでどうしようもないですが続きを書きます。

固定する梁を示す3Dイラスト

階段とは5mm以上空けて

既存梁と新規梁をプレート金物で留める

この位置が最適解

完璧に通りに寄せると既存梁との食い違いが増えてしまいますので最低既存梁の面から内側に入らないようにしたらポジションは此処になりました。

この隙間が最適解

既存梁と新規梁

正しい通りに近い方になるべく寄せました

既存梁と新規梁2

ひとまず金物完了

既存梁と新規梁と新規柱

コーチボルトを打とうと思い立つ

迷っていたんですよ・・・長手の受け梁にもコーチボルトを打つか打たないか
短手は打って綺麗に仕上がりました。

短手コーチボルト

コーチボルトを打つ基準がわからない

必須なのか非必須なのかちょっと分かりませんが大工さんの仕事を見ても打ったり打たなかったりで一体何を判断基準にしているのやらイマイチ分かりませんでした。
このままでもいい気がしますが打たないより打った方がいいだろうしプレートだけでは梁自体がズレる懸念があります。
短手受け梁もコーチボルトで一体化したので長手も打ち込んで仕上げるぞ!!
という事で現在では間仕切りの割り付けが分からないので強度は低下しますが座掘りしてボルトは沈ませておきます。

座掘りした新規受け梁

下穴を空け、そしてボルトを締める。
よしちょっと打ちこみ位置が悪い所あるけど・・・まぁ・・・これでヨシとするか。

座掘りした新規受け梁にコーチボルトを入れる

周囲を観察しつつ見回っていたら何か・・ん???

室内側
既存梁に亀裂

はうぅっっっっっっっっ!!!!!
亀裂入ってるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~~~~

梁に亀裂が入ったでござる

何という事をしてしまったんだ・・・しまったぁ~
ヤバい・・・
これは現時点で最大のミスです。

取りあえず応急措置

ジャッキアップにより柱と梁の間が以前より広がった箇所へクサビを叩き込んでおきます。
これで湾曲の負担が軽く?なり、こちらに荷重が少しは乗ったのでは・・・??いやどうだろう、分かんない・・・無いよりマシ。

柱と梁の間いクサビ

亀裂の原因は?

考えたところ原因は

柱入れ替え・補強対象場所
  • 湾曲した梁と湾曲していない梁を一体化しようとした
  • 既存梁のジョイント位置まで受けを延ばさなかった

の2点だと思われます。

既存梁のジョイントまで受けを延ばさなかったのは余りの材料を使いたかったからで
コーチボルトを締めて湾曲した梁の一点に力が加わる事は想定できませんでした

これが死の一発

梁が割れた原因を推測した立面イラスト

下から湾曲していない梁を突き上げたので点に力が加わったと推測します。
この1本、緩やかに収めれば良かったものを・・・ガチガチに締めてしまいました。

これはダメだ・・・

やらかした事まとめ

今回やらかした件をまとめます

新規の梁と柱の留める順番を間違える

理由:良く考えていない

既存梁に亀裂を入れる

理由:材料をケチって中途半端なクセに欲張った

ということでホームセンター行って来ます。

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