【リビング】大引きを支える独立基礎を作る

大引を支えるためのコンクリートを打設した独立基礎と鋼製束 床造作

我が家の基礎は何箇所か割れていてその度基礎補強し、新しい間取りに合わせて基礎を新しく打ったりしました。
今回のリビングは以前、床下へ潜って基礎の状態を確認して割れていなかった筈で内装をすんなりリフォーム出来ると思っていたのに実際に床を解体したら割れていて結局基礎を増し打ち補強しました。

【リビング】基礎増し打ち補強#3 コンクリートを打設して基礎完成
事前調査では割れていなかった筈なのに見落としたのか床を解体したら基礎が割れていました。基礎は今までにも何箇所か割れていてその度補強を繰り返して現在に至ります。何度か同様の作業をやって以前よりは早く出来て来ているのでこれが最後の基礎補強という事で引き続きやっていきたい思います。

土台の取り付け途中でインパクトドライバーの故障に見舞われましたが添え抱かせがっちり補強して

【リビング】高さ150mmの添え土台を敷く#3 おかえりインパクトドライバー
補強土台2本中1本目を入れた直後インパクトドライバーが壊れてしまい修理に出しました。修理から戻って来るまで出来る事をやって戻ってきたら残りの土台を入れていきます。

壁に至っては昔のリフォームで筋交を切られていたのを復活させ更にアップグレードさせました。

【リビング】蘇る壁#5 間柱へ穴を空けて筋交を通す
コーナー窓が筋交を切って付けられた後付けだった事が分かり筋交の復活と追加を決意しました。復活(シングル)は比較的容易で追加(ダブル)も加工出来ました。今回はこの加工した筋交と間柱を壁に正式に留め付けていくのですが環境要因で筋交も間柱も簡単には付きません。この逆境を素人が乗り越えていきたいと思います。

今回は大引を支える独立基礎を作っていきたいと思います。
この工事は初めてではなく同じ事を以前やっているのでまぁイケます。

独立基礎の役割と要求されるクォリティ

ここでの独立基礎は大引を下から鋼製束で支持して支える為の土台になるパーツです。
条件は床からの荷重に対して「沈まない」「動かない」といった所ではないかと存じます。

【梅】最低限ライン

最低限のラインは転圧してブロック敷きでしょうか?
転圧さえきっちりしていればこれでOKではないかと思います。
これはDIY初期の頃に大工さんと施工したエントリーバージョン。

【竹】束石+モルタル

やっても束石のモルタル固めくらいがプロの平常運転でしょうか?
これはネットで色々見てレベルアップさせてみた採石と捨てコンを打って束石をモルタルで固めたミドルバージョン。

【松】束石+コンクリート

そしてコレが採石を敷いて束石を分厚いコンクリートで固めた当方のハイエンドバージョン。
捨てコンは打っていませんがモルタルではなくコンクリートです。
厚み(深さ)が採石もコンクリートも上記バージョンに比べて倍あります。

これはやり過ぎ感が否めませんが以前ダイニングキッチンで同じ事をやってしまったんで隣も概ね同じ仕様にしようかと。

【ダイニングキッチン】大引き設置 小奇麗な独立基礎を作ってみる
床を解体して基礎割れを発見して基礎補強をして土台も付け今回は大引きと束を取り付けます。大引きは105角ヒノキを使用しコンクリート2次加工製品にコンクリートを流し固定し束とします。この施工を素人がどのくらいの施工精度でやれるのか試してみました。

但し、2回目になる今回は以前より手順を簡略化してもう少しクオリティを落としてもいいかなと思っています。

【番外】ブロック+木製束

ちなみにこれは以前の床束です。
ブロック+木製束で昔はこれが標準だったと思われます。

木製束は伝統的日本家屋のエキスパートの方ならポテンシャルを引き出せるのかも知れませんが、この仕様に戻りたくはありません。

土を掘る

コンクリートを流し込む位置を特定して土に穴を掘ります。

掘削する位置の1軸は大引の通りで

2軸目は大引き末端から910mmピッチで位置を特定。
鋼製束を千鳥にしてクランプで留め、直下の土を掘削します。

なお、床下の高さはGLから大引底面まで300mm、根太底面(大引上面)まで400mm程を確保します。
これで何とか床下を這う事が出来ると思います。

図にするとこんな感じです。
大引で高さ300mmを越えなければならない箇所がありますが作業は高さ400mmで行えます。

墨出し

4つの独立基礎は大体揃えたいので廃材を使って水平を出して

ざっくりと穴が掘れた穴の上へ廃材から引っ張った水糸で四角形を作って

まぁ一応水平チェック

穴の深さもチェック

土を転圧

採石を投入する前、先に土を転圧しておきます。

採石を転圧

続いて採石の大粒と小粒を組み合わせ投入して転圧です。

大きな採石の間に小さな採石が入り込んでいい感じではないかと

型枠を置く

4箇所同じ様にやって型枠も設置しました。

採石をギリギリで転圧した為、どんなに型枠を叩けど天端に水糸と合わず12mm上げる事にしました、少し余裕を取るべきでした。
でも、多少上がっても問題ありませんのでこれでいきます。

型枠を大引から吊るして取り付け、一応水平チェック。
少し狂ってる箇所はありますが構ぃません♪許容範囲内です。

本当は新品の大引にビス留めはせず周囲に配置した廃材で型枠を繋げるつもりでしたが固定が上手くいかず結局前回と同様にビス留めする事になってしまいました。

うーん残念。

コンクリート打設準備

コンクリートを練って束石を固める準備をします。

束石浸水

コンクリートの水を吸わないよう予め束石を水に浸しておきます。

この束石の仕様は
上面:150mm X 150mm
底面:160mm X 160mm
高さ:150mm

材料小分け

材料を必要分小分けしておきます。

コンクリート打設当日

翌日です。
コンクリート打設は他の作業と違い中断できないので何かあっても対応できるよう余裕を持って早く来ました。

採石に散水

コンクリートの水を吸わないよう採石を十分濡らす為、噴霧器で散水します。

こんな感じでしょうか。

1回目:コンクリートを練る

先ずは1回目コンクリートを練ります。
量は少ないので練るのは楽です。

一応コンクリートバイブレーターで気泡を抜いておきます。

50mmコンクリートを流し込みました。

これで一旦止めます。

コンクリートを均す

表面を何度か均して1時間程経過

2回目:コンクリートを練る

続いてコンクリート2回目を練っていきます。

束石置く

練ったコンクリートを置いて

グリグリしたりウレタンハンマーで叩いたりして高さを合わせます。

高さが合ったら周囲にもコンクリートを流し込んで

水平チェック

型枠をコンコンして気泡を抜きながら束石の水平最終チェックです。
傾いていても未だ直せます。

OKです。

仕上げ

どうでもいいんですが一応表面を均しておきます。

コンクリート打設完了です。

片付けて帰ります。

打設から1週間

大事をとって1週間養生しました。

型枠を外していきます。

型枠を外す

と言っても大層な事は無くビスを外してコンコンすればスムーズに取れていきます。

ハイ撮れました。

それよりこの型枠材処分の方が面倒です。

チェック

予定通り50mm厚のコンクリートに束石が載って70mm厚被さって合計120mm厚になっています。

埋め戻し

土を埋め戻して

完了

独立基礎完成

全体はこんな感じです。

鋼製束を仮で付けてみましたが位置も良好です。

あとがき

同じ仕様での作業は今回2回目で以前より効率的に出来ましたが結果的に大引へビス打ちしてしまったので最初からこのように大引へ型枠を吊るせばもっと早かったと思います。

次回はリビングの内装工事に掛かります。

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