水洗化で壊された基礎#6 基礎補修を決意 基礎仕上がる 型枠脱型・まとめ

汲み取り式トイレ解体から壊された基礎を補強・補修コンクリートを打設して完成までのビフォー・アフター 基礎補強

現在は使われていない汲み取り式便所跡は水洗トイレの後付け工事で穴だらけにされていました。
基礎を作るのは面倒くさくって無視していましたが気持を切り替えて1日3時間3日で終わらせる事を目標に着手して基礎を打ちました。
今から型枠を外して終了させたいと思います。

今回の経緯詳細

我が家は平成初期に汲み取り式トイレが廃止され水洗トイレになりました。
水洗化は「トイレと隣り合わせる洗面所とを入れ替える」という方法で行われトイレは洗面所、洗面所はトイレになりました。

今回DIYリフォームでこの洗面所の床を剥がしたら汲み取り式トイレの跡が出てきました。

別にそれはいいんですが、廃材捨て場にされ排水管を通すのに基礎を割りデコボコな土間を打ちをされて決して綺麗な仕事とは言えず、当方から見ても汚い仕事跡でした。
それも別にいいんです。

でも一番腹立たしいのは配管工事の際に「割った基礎の仕舞い方」です。
基礎は長さ900mm程割られており、塞ぐのに廃材をセメントで壁にもなっていない穴だらけで仕舞っていた事です。

後付けで色々工事されていますがこの工事が一番腹立ちました。
200万オーバーの工事ですよ?

それで、もう見たくなかったので見ないふりしていたんですが現実を直視しなければならなくなりコンクリートを何度もやり過ぎた事と水洗化工事の雑さに嫌気がさしていて最初は嫌々でした。

それでもここはもう今しか出来ないと思い直し、今までのDIYコンクリート工事で最速を目指そうというモチベーションで着手しました。

脱型開始

コンクリート打設から6日経過しました。
7日養生したかったけど明日は天気予報では雨で、濡れるのが嫌なので繰り上げました。
季節は春だし6日養生でいいでしょう。

6日ぶりの我が家です。
ベニヤで養生していたのを今から開けます。

フタをオープン、ふぅ・・・ちゃんと固まっています。

各立ち上がりについて

型枠は上から見ると以下のようになっています。
ここではご説明申し上げるためアルファベットを振っておきます。

  • Aポイント:今回のメインです。水洗化の時に壊された基礎を修復して外部と隔絶する目的です
  • Bポイント:この通りは補強もした梁・柱が乗っており、ある程度耐震化に寄与しているはずで基礎がブロックだったので補強も兼ねて作成です。
  • Cポイント:ここの下は短手のブロック基礎で上には短手の土台が乗ってはいます、柱はありません。
    土台を安定させるためというより主にAとBを繋いで引っ張っておく目的で作成しました。

Aポイントの外から

一番面倒そうな、というか此処がメインですが外へ出て外壁側から脱型を試みてみます。
型枠は配水管があるので取り付ける際に穴を空け、穴の中央で割っています。
割り方をどうしようか迷いましたが外側は土間があり。手を入れるスペースが無いため縦割にし内側は横割りにしました。

内側から見ると外の型枠はこんな感じです。

横から見るとこう

では、外してみます。
ホームタイ・型枠下地を撤去します。

取り外す方法は?

ちょっと怪しいですが型枠を取り付ける際に考えていた外し方は
土間と型枠の間にバールを引っ掛けて飛び立たせようと考えていました。
そう上手くいくかしら・・・

ダメなら面倒ですが何らかの方法で切断しなければいけません。

右ウイング・・・コーキングでびっちり貼りついて外れないバールも入らない。

左ウイング・・・こっちも外れない

ダメだ・・・外れない。

一旦退けぃ

コーキングが強すぎて外れなかったので早々に撤退。
内側を先に外して空いた隙間から型枠を叩いてコーキングを外す事にしました。

ホームタイを外して

ビスも外していきます。

吊木やつっかえを取り外しました。
後はコンクリートに接している型枠の本体だけです。

型枠本体を取り外す

型枠は内側からビスを打ちすぎると外すのが大変だったので今回は外し易いように殆ど外からビスを打っています。

Aポイント

基礎Aポイント内側外れました。
悪くないです。

Bポイント

続いて基礎Bポイントを外します。

WOW!!!
メッチャ綺麗・・・
うっとりします。

こんなに映ります。
ヤバイ!!
今までで1・2を争う美しさです。

Cポイント

基礎Cポイントも外しました。
悪くないですが小さめのジャンカが1つあります。

完了

内側の脱型完了。
以前よりだいぶ楽に外せました。
成長しましたw

再び外へ

内側から型枠を押してコーキングを剝離させましたのでバールが入るようになりました。

左ウイングはバールの力に耐えきれず折れたので型枠に切り込みを入れました。

今度こそ飛び立て!!

型枠も割れましたがバールの力に耐えきれず土間も割れました。
極力既存土間を壊さずに取り外そうと思ったんですがダメでした・・・

でも型枠は取れました。

悪い予想が的中しなかった事に歓喜!!

やっと型枠が撤去でき仕上がりを確認すると案外綺麗でした。

今回は下からつっかえたコンクリート板の面が露出するので隙間が空くのでは・・・と心配していましたが杞憂に終わりました。
隙間は空かず綺麗になりました。

狭かったですが何とかセパレーターも折る事ができました。

外の脱型も完了。
更に土間を割ってしまいました。
こうやって見るとモルタル壁の丸い盛り上がりは基礎が壊されたとき一緒に切り取られ埋められた跡だという事が分かりました。

結果論ですがこんなに土間を割ってしまうなら最初に土間を切っていればよかったです。
後で埋めなければ。

室内に戻る

室内に戻ります。
セパレーターも折って養生を剥がし掃除もしました。

外壁に面するAポイント

基礎天です。
上には土台も何も乗りませんがちょっとだけ鏝でキレイにしておきました。

基礎パッキンにコンクリートが流れる事もなく通気を確保できています。

室内の柱が乗っているBポイント

ここの面が一番美しい・・・
時間が経つと白くなるんでしょうが今は黒光りしてかっこいいです!!
ずっとこのままでいてくれないかなぁ・・・
塞がれるのでこの先誰も見ないですけど。

こちらも基礎パッキンにコンクリートが流れ込む事なく仕上がりました。
基礎天の均しは手が入りにくかったんでそれなりです何も乗らないから別にいいんですけどね。

つなぎ役のCポイント

主にAポイントとBポイントを引っ張る役目として打った箇所です。
小さいジャンカができていましたまぁまぁ綺麗な方です。

内法チェック

別に狂っていてもいいんですが
打設前と後でどうなっているのか確認しておきます。
打設前の内法は630mmです。

OK!
ほぼ平行です。

サドルバンド取付

あまり意味無さそうですが折角買ったので配水管に60mmサドルバンドを付けておきます。

作業完了!!

穴にガラをまとめて捨てるまで再び養生テープで塞いでおきます。

何故上手くいったのか?

何はともあれ上手くいって嬉しいんですが
なぜ上にあるコールドジョイントの板と下から流し込んだコンクリートが隙間なく綺麗に一体化できたのでしょうか?
ちょっと気になりますので仮説を立てて考えてみます。

前回で

私のイメージでは
上部モルタルの重量で上から圧力がかかり結果隙間を埋める。
そして細かい隙間は板とコンクリートが表面張力でくっつきモルタルが毛細管現象で埋まっていく・・・
水ではありませんが・・・

という理論の元、施工を行ったんですが果たしてこの理論が正しかったのかそれとも関係ないのか。

水洗化で壊された基礎#5 基礎補修を決意 1日3時間、最速3日でやってみる(3日目)コンクリート打設
現在は使われていない汲み取り式便所跡の基礎が別工事で穴だらけにされていました。基礎を作るのは面倒くさくって無視していましたが気持を切り替えて1日3時間3日で終わらせる事を目標に着手して鉄筋・型枠まで組みました。

そもそも大丈夫だった説

心配する必要はなくってなにも考えなくても上手くいった。

うーん・・・そう思いたいけど上手くいった事には何らかの理由が有るはずです。
全ての事象には理由がある。

表面張力と毛細管現象説

【仮設】
当初の理論どおり表面張力が働いてセメントがコンクリートの板に張り付き毛細管現象で上がっていったので隙間が出来なった。

確認すると基礎パッキンと土台の底部がセメントで汚れています。
基礎パッキンの側面は型枠でしっかり押えていましたので隙間はありませんでした。

ということは、毛細管現象でセメントを含む水が上がっていき隙間を埋めたと推測されます。

土台が転んでいたのが幸いした説

【仮設】
たまたま都合のよい方向に土台が転んでいて隙間が出来なかった。

写真で見るように基礎が約3mm外側に転んでいて同様に土台も転んでいる筈です。

大げさですが図でいうと我が家は左に傾いています。

傾いているが水平レベルは当然一定でコンクリートが隙間を覆いやすかった。

うーん・・・そうかも知れないし、そうでないかも知れません。
影響無いとは言い切れませんがあっても軽微ではないかと思われます。

結論

当初の理論どおりだった。

家の傾きに沿って立てた型枠も何らかの影響はあったかもしれませんが大きな影響は無かったように思えます。
最も有力なのは表面張力と毛細管現象です。
砕石を少なくしたコンクリートを上部に入れた事も現象を発現させる要因になったものと推測します。

多分ですよ、多分。

まとめ:費用と時間

今回の基礎補修を総括です。

期間:9日
作業日数:4日
延べ作業時間:およそ18時間
材料費:¥18,912

材料詳細

品目単位数量単価合計価格備考
鋼製束フラットタイプ 180~240基重84283,424
ブロック接着税0.1在庫につき価格不明
基礎パッキン102mm幅34651,395
ケミカルアンカーPG104156624
異型鉄筋D10 4m52941,470
セパレーター200mm用4在庫につき価格不明
結束線257114
側溝フタ100 x 600mm65473,282
セメント25kg2395790※およそ
62781,668
砕石(大)112783,058
砕石(小)1258258
塗装合板 900 X 1800mm0.3端材を流用
ハケ19898
コニシボンド E200 1kgセット0.22,940588
NSハイフレックス HF1000 1kg0.05120060
養生テープ1228228
配水管バンド1136136
税抜き合計金額17,193
税込合計金額1,8912
今回の基礎補修材料費概算

施工画像総集編

床を剥がしたら昔の汲み取り式便所跡が出てきて水洗化のために基礎が壊されていたのを周辺も含めて打ち直した遷移写真です。

施工について

施工エリアが狭かった事と基礎天の高さを精密に合わせる必要が無かったので早く施工できました。
今回はもう面倒でやりたくなかったんですが自分で期間を設ける事でモチベーションを上げて何とか終了させました。

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