【2階】廊下の内装下地を組む#1 壁の間仕切り下地 傾いた柱を削る

2階廊下と部屋を区切る壁間仕切り下地 壁下地造作

築50年の一戸建てをDIYでリフォーム中です。
今回は2階廊下の天井下地に着手しつつ部屋内側の間仕切り壁を作っていきます。
家の傾きで柱も一緒に傾いていますがここから水平・垂直を出して対応していきます。

2階施工状況

現在の2階施工状況をおさらいしますと
まず、床の傾きを直して作り直し

なお、壁下地との取り合いをきっちり分けるためそれに合板を始めとする関係箇所は留め付けていません。

【2階】床を造る#8 6畳間(後編) 10cm沈んでいた床が水平になって復活!!
2階の10cm沈んでいた床を下地を強化しつつ水平に直しました。下地は豪華で強度もあると思います。

屋根から2階居室への輻射熱をカットするため天井の桁上で断熱を施工し現在に至ります。

こちらも壁下地と天井下地に取り合う箇所は未施工として置いています。

【2階】天井を断熱するゾ#10 残りの部屋も桁上断熱を仕上げる
天井の上にもう1層別に桁の上に断熱層を作る「桁上断熱」という断熱方法を採用し、建物の構造上断熱材が薄くなってしまう箇所は位置を桁中まで下げ「桁中断熱」とします。

今回の施工場所

今回は2階廊下の天井と壁下地を組んでいきたいと思います。

天井と壁下地を組んでいくにあたり留意する点が幾つかあります。

柱は傾いている

家は傾きがあります。
即ち柱も傾いています。

なので、傾きを吸収しつつ垂直な壁を立てて行かないとです。

階段も傾いている

当然なのですが階段も傾いています。

階段の傾き修正は既に試みた

完璧にはいきませんでしたが階段の傾き修正を頑張ってここまではマシになりました。

【階段】傾いた階段を水平にしたいから支えを削ってみる
建物が傾いているので当然階段も傾いています。階段を固定している箇所調整して階段を水平にできないか試してみました。

とは言っても根本的な改善とはいかず半ば強引に水平を取ったに過ぎませんがこれ以上は階段の掛け替えかジャッキアップで家自体の傾きを修正する他ないのではと思います。

リフォームは2階からやった方がよかったのでは?

1階の壁を作る際に2階の収まりもある程度勘案して作業を進めましたが詳細には出来ていません。
「もしかしたらリフォームは2階から進んだ方が良かったのかも」などというような事に気付いたのは随分経ってからでした。
ここまで時間が掛かると思っていませんでしたし、時既に遅しです。

ちなみに、そんな事言ったらリフォーム当初からスケルトンにしてジャッキアップ、基礎を作り直し傾きを修正すればこんな傾きで苦労する事は無かったまであります。
まぁ最初は知識も経験も殆ど無い状態からあらゆる工事にベストを尽くして現在に至りますので
「そもそもその未来は無かった」というのが真実です。

1階の壁と通りを(なるべく平行に)合わさないと

既に1階廊下の壁下地が概ね出来上がってきています。
なので、基本的にこの通りを基準に壁下地を立てて行かないとです。

【1階廊下】天井を造る#3 実作業編 目指せ!!狭いながらも歩き易い廊下
前回に廊下の傾いた柱へ垂直に壁を立てて行くためにどのくらいの事ができるのか調査して以下の要件を満たそうと考えました。両面の壁通りを合わせる・玄関ドアの枠外で収める・廊下幅をなるべく広くで、天井下地を組んでいきます。

周り平行に壁の通りを出せる位置を見つける

1階壁の通りと平行に出来てかつ、空間(家の容積)を無駄にしない位置を探します。

幸いにもこの面は壁(柱)が外側に倒れているので階段を悪戯に浸食する事はありませんが規則正しく傾いている訳ではありませんのでどこかで妥協点を見つけないといけません。

そして見つけた妥協点がこちら

どうやら階段から2階廊下にかけて最も広く取ったとして下地状態で廊下幅は784mm(78.4cm)になることが分かりました。

天井下地を組み始める

柱に吊木受けを打ち付ける工法を採り(というか、これしかやり方を知らない)ます。
この工法は教えて貰った職人さんとネットの情報をまとめると

  • 真壁のように柱が露出しているものに対して施工しやすい
  • 上層階からの音を軽減できる

というのがメリットなようです。


今回上層階は存在しない2階ですので1階よりメリットが薄くなっており、他の天井下地組み工法もネットで拝見できるので出来そうですが既に大部分をこの工法で行っている事と天井高に余裕がある事という(保守的思考丸出しで)同じ仕様で行きたいと思います。

吊り木受けの受け

「吊り木受けを打ち付ける受け材」といえばいいのでしょうか
上記のように柱が傾いているので(別途垂直な下地材を入れない限り)天井下地に柱の傾きが影響します。

【ダイニングキッチン】壁下地・天井下地造作#1 傾いた柱に真っすぐな下地を組む
築50年の我が家をDIYでリフォーム中です。大変でしたが基礎補強と補強土台を付けて床の骨組みはある程度出来ました。床下地と壁下地を分離しておきたいので先ず天井の下地を組んでいきたいと思います。

いや、上手くやればこんなの要らないと思いますよ、プロなら、多分。。。
なんなら天井野縁と床合板に壁下地を打ち付ければより楽そうです。

でも、今回は防音を優先して土壁を塗りましたし塗る前に付けるのが激しく面倒だったので付けませんでした。
んで、無理矢理下地を組むのは最後の手段として残しておきます。

天井下地の吊木受け位置を出す

事前に高さは確認済みですが再度レーザーで位置を見て

吊木受け下面位置に水糸を張ります。

吊木受けを(仮で)付ける

吊木受けの裏面が壁下地の通りになるようにスペーサーを入れつつ吊木受けを付けていきます。

間仕切りの通りを出す

廊下と部屋を区切る間仕切り壁を調査で出た通りどおりに水糸を張って実際に反映させます。

なお、1階の通りとも平行になるようにしています。

柱を削る

下記2本の柱が廊下側へ傾いているので

色々考えましたが削ります。

丸ノコ怖い。。。マジで怖い。
ビビりながら細心の注意を払いながら柱を削ります。
安全第一!!

ちょっと面が違う写真で申し訳ないのですがこのように削れました。

太さ100mmはあった柱が最細箇所で85mmになってしまいました。
後で添え柱して補強します。

新規柱を留め付ける

間仕切りの通りが出たので後で入れた新しい柱を留め付けます。

留め付け完了!!

これで理論上の廊下幅と一致させる事ができました。

間仕切り壁を立てる

実際の通りが出たので間柱を立てていきます。

楽なのにメッチャ出来てる感があるヤツです。
削った柱に45mm厚の材料を添えて補強です。

ええぃっ土壁邪魔だ

この土壁、防音を考慮しなくていい部屋内の壁で、邪魔にならなければこのまま行こうと思っていたんですが邪魔でした。

落とします。

ハイ、小舞竹だけになりました。

そして、全撤去。
あぁ~周りが汚くなった・・・

面倒でしたが土壁撤去完了です。

引き続き間仕切り壁を立てる

少し残念な点は当初残す予定だった土壁を撤去したので壁の下地と床の下地が柱補強用の木材を既存の柱に添えると互いに干渉してしまう事です。
いや、根太をやり直せば干渉しなくなりますが既にボンド付けしてるし・・・
面倒くさいなぁ、このままいきます。

床と壁の下地がごっちゃになるのは好きくないですが仕方ありません。
間柱を切り欠いて。

コンコン・・・

ガキーン!!
ってこんな事して床鳴りしないかな・・・
問題出たらやり直します。

土壁だった箇所も間柱を立てられました。
こちらも削った柱にも削っていない柱にも垂直を出すためもあり45mm厚の木材を添えて補強しておきます。
つか、既存の柱全部に添え柱入れて補強しました。

壁全体ではこんな感じになりました。

解体前と今回の施工後のビフォーアフターです。

続きます。

【2階】廊下の内装下地を組む#2 我が家で一番長く高い壁 前編
2階廊下から階段を介して1階玄関まで続く我が家で一番長くて高い壁に真壁から大壁にする下地を組んでいきます。
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