【1階廊下】天井を造る#1 下地編 初めての下がり天井

廊下の下がり天井 天井下地造作

築50年の我が家をDIYリフォーム中です。
今から廊下の天井を造っていきたいと思います。

現状

現状は平らな天井(平天)で種類は竿縁天井というそうです。
天井材には色落ち・劣化があり表面はデコボコしてきていますし素人目でも水平が怪しいと感じます。
和の趣というより単に古い天井です。

解体

小さい頃、天井を押したら天井材は子供の力でもヘコみましたし「この天井って薄いだろうってなぁ・・・」思ってましたがやはり薄かったです。

裏に下地なんか殆どなくって比較的簡単に解体できました。
1998年のリフォームで入ったIVケーブルと碍子が混在しています。
古い・・・

解体後の状態

ちょっと雑ですが解体後の状態を簡略図にするとこんな感じです。

玄関付近

ここは玄関〜廊下一部で全体の3分の1くらいの場所です。
土壁が桁まで塗られておらず下地材が露出しています。
玄関の上には2階はなく、すぐに屋根になっていて通気性がいいのか日当たりなのか夏でも暑くなくて2階もこんなだったらいいのにと思います。
電気配線は未だ生きた碍子が残っています。

廊下

天井を剥がした後のLDKに続く廊下です。
左は寝室、右は階段です。

梁は抜けない

解体したもののどんな天井にしようかノープランです。

まず階段付近に走っている梁が邪魔です。
これがあるせいで階段の昇降で圧迫感を感じますので撤去出来るか大工さんに相談したところ
「これは梁から上で建物を支えているので抜けない」との回答を頂きましたので残念ですが現状を活かした方法を採りたいと思います。

未だ経験が浅い頃にした愚かな質問でした。
抜けるわけないだろうと・・・

補強

天井を解体して現れた構造材は何とも頼りない感じでした。
釘を打ち外している薄い筋交、ガタついていた火打ち。
出来る限り補強していきたいと思います。

筋交い

わざと外してあるのか失敗して外したのか釘が効いていません。
何かの職人ワザ?分からない。

普通に考えたら打ち損じだろうと
釘を抜いて

プレートに替えました。
筋交いが薄くて構造ビスが貫通してしまうので一部ビスを短いのに変えました。
メーカーの施工要領に沿ってないと思いますが仕方ありません。

火打ち

このガタつきがある火打ちの取付は釘のみで穴は有れどナット・ボルト無しでした。
ハンマーで叩くと簡単に取れました。
何だこりゃ・・・
片方は貫通ボルトで締められそうですがもう片方は外壁に阻まれ貫通ボルトは使えません。
コーチボルトという手もあるかもですが既存の下穴が大きいのでNGです。
どの道怖くてこれ以上既存梁には欠損を与えたくないので鋼製の火打ちに交換します。

鋼製火打ちの形状に合わせるため少し掘って

ビス留め、取付完了

現状把握

上述したようにこの梁は抜けないという事なので最も天井を高くするならこの高さという事になります。
当然天井材の厚みやメンテナンスも考慮するともっと低くなります。

廊下天井のリフォーム内容

今までの廊下はおよそ天井高2200~2300mmくらいの平天(起伏のない平らな天井)でした。
廊下自体は低くていいと思うのですが玄関付近は開放感を持たせるためもう少し高く設定したいと思いました。

階段上の天井が低い

階段上の天井は低めでした。
下から2~4段辺りで昇降時に頭がスレスレになり特に降りるときは髪の毛がかするくらいでした。


ちなみに我が家で一番背が高かったのは私で173cmです。

ここを背が180cmでも圧迫感なく降りられるようにしたいと思います。

方針決定

廊下の天井は高い必要はないし部屋とのコントラストがない
でも玄関周りは開放感が欲しい。
というわけで廊下の天井ですが

  • 階段上は高くし圧迫感を軽減
  • 玄関周辺も高く
  • 部屋への通り道は下がり天井にして低く

で、やってみようと思います。

墨出し

といっても、高さには制限がありどのくらい高くできるのかは測ってみないと分からないです。
先ずは梁下の水平を測ってみます。


すると、四方を水平をレーザーで確認するとここが一番桁が低い(沈んでる?)箇所でした。
ここを基準にします。

梁が傾いて最も低い位置を基準にする

ココ

高さは床まで2650mm程でした。


ここから床の収まりを考慮しつつ天井材分を差し引くと
天井材をもっと薄くすればより高くできそうですが理由なく目一杯高くしても意味がありません。
天井裏に収納を付けられればいいなぁ・・・という淡い構想もあり
最終的に玄関の天井高は床から2450mmとしました。

位置が決まったのでレーザーを飛ばします。

レーザーを当てた位置に水糸を貼りました。
ここが吊木受けになります。

水糸2本

金物補強

可能な限り金物を付けて補強しておきました。

頭でイメージが描けない

天井の高さが3種類あって?下がる位置は何処になる??そもそも実現出来るのか?
頭で立体的イメージが明確に描けずこんがらがってきました・・・
そこで家にあったバルサ材で簡易模型を造ってみました。

やっと可能な事がはっきりしました。
何とか出来そうです。
多分・・・

再開

先ず下がり位置と壁の通りを合わせます。

地墨に落として柱の通りをレーザーで合わせます。
これで点が出る筈。
この点が角になります。
ただこの通りは柱の傾きもあり確定ではないので通りを合わす面を柱の傾き方向である階段側にして廊下側は最悪通り面を合板でカバーできるよう9mmマージンをとっておきました。

大引受け金物で接合することにしました。

出来るだけ真っ直ぐに切って

コレ、後で気づいて底面をカットです。
通常天端で使うものだからこうなりますね迂闊でした。

金物を両端に付けて入れます。

水糸にピッタリ

もう一本付けてこれは梁?完成。
ちょっとだけでも補強になったんでしょうか。

壁の隙間を防音施工したい

ちょっと現時点では出来るのか分からないんですが土壁が壁面全域に塗られている箇所と塗られていない箇所が存在します。
通気の問題で塗っていないのかと思っていたのですが単なるコストダウンの疑いも濃厚です。
この面は防音を重視していますので天井下地を組む前に予め外壁との間に杉板で空気層を設けておき土壁を塗るかもし土壁を塗れない場合は防音材を充填する予定です。

玄関付近の天井下地を作る

先ず両方に吊り木受けを付けます。

柱に75mmのコーススレッドと51mmのスクリュー釘で留めました。
ビスは長くてもインパクトで通るんですが釘は下穴なしの手打ちで60mm〜70mmを打つと材料が割れてしまい51mmなら割れませんでしたので51mmで行きました。
知り合いの職人さん曰く今は釘なんか打たないビスばっかりだよという話でしたが引き抜きとせん断両方に対応したいので釘とビスを併用しました。
釘は良くも悪くも手打ちなので食い込みはエアツールよりいいんじゃないかと思います。
多分。

吊り木も付けていきます。

こちらは45mmコーススレッドと45mmのスクリュー釘です。
気持ちアッパー気味に打っています。

野縁受けを付けてとりあえずここまで。

階段上の天井下地を作る

続いて階段上の天井下地を作ります。
火打ちに当たらないギリギリまで高さを上げて組みました。

下がり天井を作る

各天井から下げる位置まで下がり天井を作ります。

出来ました。

部屋へ続く廊下への下がり天井です。
ここの高さは階段の笠木が違和感なく触れる位置等のバランスで検討した結果
天井高2287mmとなりました。

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