廊下の壁下地を作る4 周りを壊さず壁下地を造る #後編

既存扉を撤去して新しい扉枠と間柱を組んだビフォー・アフター 下地

廊下の壁下地を作っています柱が傾いているので大変です。
本エリアは玄関からすぐの廊下で居室入り口付近で扉を交換、扉枠を作りつつ周辺の壁を作るため間柱を立てています。

当初の想定より範囲やレベルを欲張って拡張してしまう事がよくあります。
これ、当方のあるあるなんです。
既に天井・床が出来てしまっている状態なのにそこへ「梁と繋がる壁下地を組もう、いや組んでみたい」という欲求に駆られてしまいました。
部屋内を壊したくないので化粧ベニヤを剥がさず新しい扉のサイズに切り取って対応中です。

加工した3本の間柱を周囲を固めつつ水平垂直に留めつけていきます。

左の間柱を柱へ留め付ける

一番左の間柱は既存の柱の側で立てる扉枠の関わらない間柱で石膏ボード貼り合わせもありますので基本的には傾いた柱に直接添えず間にパッキンを入れて垂直に立てます。

柱が向かって右に傾いているので下から間柱の際にレーザーを当て

垂直になった場所にクランプで固定

採寸した空き寸法に合うパッキンを加工して挿入、位置を合わせていきます。

加工したパッキンはこんなのです。
柱が2方向に傾いているので基本的に4方向寸法が違うヤツを作成します。

面を合わせ垂直を出して上下を留め

パッキンを叩き込みつつ横着せずにこまめに垂直を確認して

柱へビス留めしていきます。

根元もがっちりビスで留めました。

扉枠の間柱と土台をがっちり接続させたい

いくらビスで土台と間柱をがっちり留めたといっても所詮ビス留め。
ビスなんて横からの揺れに弱いはず、場合によってはボキッと折れてしまう性質です。
「そういう問題なら釘を使えと」いう話かもしれないけど耐久性が上がるわけじゃないし第一釘打ち機は持っていない。

以前の間柱は

間柱が入っていた位置の土台には溝が掘ってあって間柱がはめ込まれ釘で固定されていましたのでセオリー的にも掘った方がいんでない?っていうのが有りました。
しかし床が出来てしまっていて狭くて掘りにくい頑張ってノミで掘っても精度が悪すぎてダメだと判断しました。

代替案

ならば上から木材で間柱が動かないようにせき止める方法でいこうという考えに至りました。

そこで土台全体を露出させて木材を敷こうと考えフローリングを切断すると

するとモアイが2体現れた

あ~思い出したぁ~

ここの土台は

こんなに継がれてて
基礎も割れてるし・・・だったので

基礎を補強して

土台も添えて補強して

周辺も補強しつつ根太

そして何だかんだで今に至ります。

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一旦別の作業に移ります。

右の間柱を留め付ける

向かって右側にあるこちらも扉枠になる間柱です。
既存の柱は右に傾いているので間柱を垂直に立てると上の空間が広く空きます。
また、部屋内の壁がリフォームで吹かされて柱に壁下地が付いているので下地分更に柱との空間が空きます。
なので既存の柱と間柱の空間はかなり広がって上部では30mm弱あります。

デコボコな土台から沓摺り位置に水平を出す

床になるエリアはスペーサー等で調整したりして最終的に水平にならないといけません。
余りにもデコボコなのは削ってある程度緩和させておきます。

土台表面を均す

カンナで削って

トライ・アンド・エラーを繰り返して

沓摺り位置に45mm角を挿入(仮)

45mm角ベイマツ材を乗せられるようになりました。

仮付けしてみます。
このタイミングで中央の間柱も入れておきます。
最初は105mm幅の部材を検討していましたがボコボコ過ぎてフラットに出来ないと判断して45mm角2本にしました。
それでも空き空間があるので最終的にはスペーサーを何箇所か敷かないといけません。

悪くなさそうです。
寸法もバッチリです。

調整した土台に乗せた部材の間柱との収まり左

こちらは床にならない所なのでそんなに気にしなくてもいい所ですので105mm幅でいきました。

入口ではない土台上に部材を乗せて間柱を固定

上部間柱立てる

まぐさの上に付く垂れ壁?間柱?の下地を作ります。


周辺が施工済みなので下から挿すように入れないといけません。

梁受けは入れなかった

というか入れる事が出来なかった。
上の梁は下部が丸くなっていて下に受けを敷こうと思ったんですが

野縁受けが短くなるのはイヤ

天井下地の野縁受けをギリギリまで切断するのは内装も仕上に余裕が無くなってしまうと思ったので補強の受けは作らずに間柱は梁へ直接繋げる事にしました。

でもあまりスムーズには行かず、傾いた柱分切り欠かないと入らなかったり

丸みがある場所にはそんな感じに合わせて?曲線とか付けたり散々でしたが

何とか間柱加工完了

でも、状況が状況なんで未だ留め付けられません。

沓摺り位置に45mm角を留め付け

デコボコだった土台から水平な床にするため
前任の間柱のために土台に掘られていた切り欠きを根太ボンドとベニヤで埋めて

土台には根太ボンドを隙間に充填させるため大量にドロドロ付けました。

そして根太を付ける

ビスで留める!!

完了!
ここだけフローリング1枚貼りになります。
隣の合板とは2mm透かしです。

中央間柱も土台の上の木材も留めます。

やっと留め付け

全てのパーツが狂いなく入ってようやく留め付ける事ができます。

完了!!

傾いた柱にスペーサーを入れてきて気づいた点

今まで6本傾いた柱にスペーサーを入れて垂直にしてきて気づいた点について記載しておきます。

変形レベル

当方1方向のみ傾いた柱は対応したことがありません、全て2方向傾いていました。
なので、2方向傾いた前提のお話になりますが

軽度:傾きのみ
重度:傾き+捻じれ

という2段階でちょっと変わります。

【軽度・重度共通】スペーサーを入れやすい面と入れにくい面がある

片面のみ露出している環境において、柱が2方向に倒れている、または捻じれが生じている場合片方は上下を固定できれば中程は前からスペーサーを叩き込めば完了します。
なお、捻じれている場合はスペーサーを当てる面が微妙な曲線描いていることがあるので加工としてやれることといえばヤスリ掛けくらいです。

これが逆だと入らないんで一つひとつ確認しながらスペーサーをクランプ等で留めながら全て出来上がってから最後に留めないといけませんでした。

まとめると

片側露出の壁にて2方向に傾いている柱へスペーサーを入れる場合、横から挿入できる方向とできない方向が生まれる。スペーサーを入れるとき注意。
両面露出の場合はこの限りではない。

対角線で事実上柱の寸法が変わる問題

柱が捻じれると四角形の対角性のように4辺より長くなります。
このせいだと思うんですが添える材料を柱と同寸法で考えたり、片方の面で合わせたりすると
もう片方が微妙に足りなくなるという現象が発生しました。
壁を大幅に吹かすなら影響は皆無かもしれませんがマージンを取らなかった当方は
実質1mm最大2mm弱でしたがこの性質に気付かず最後まで施工したことがありました。

これを正確に修正するのは大変難しいと思います。
柱を削るとか抜きにして、やるとしたら捻じれを考慮して大き目にカットした材料を使うか、中央にセットするかですかね。

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