【1階廊下】床を作る#2 ボロボロ大引が生まれ変わる はじめてのケミカルアンカー

玄関の基礎・框・古い大引きと新しい基礎・框・大引きのビフォー・アフター画像 土台補強

築50年の我が家をDIYリフォーム中です。
一度1988年にリフォームされた床を新しく張り替えようと剥がしたら中は劣化も激しく、作りも決して良いものではありませんでした。

既存の大引を取り替える

廊下の中心を走っているこの大引ですが断面は70mm角で框との接合も甘く、下から支持しているコンクリートもグチャグチャで高さ調整にクサビを打ってありましたが最早効いていない状態でした。

これが既存大引です。
中央にある独立基礎は余りに酷く感じたので暫定的に当方が置きました。

廊下・玄関に走る既存大引き

既存大引取り外し

釘が何本か刺さっていましたが簡単に取れました。

廊下・玄関に走る既存大引き取り外し

ブロック基礎の天端を切る

床の収まりと材料の高さを考慮して水平を取り直した高さに合わせて
ブロック基礎の天端をダイヤモンドカッターで切断します。

ブロック基礎の天端に水平に墨

これでブロック基礎に水平を得ることが出来ました。

ブロック基礎の天端水平切断

親柱を新しくする

階段の始まり位置に柱のようなものが立っています。
「親柱」という名前らしく大引と繋がっていました。
この親柱なるものは大引と繋がってもいますが土に直挿しされており幾分か朽ちており撤去します。

旧親柱撤去

トーテムポールかお土産の工芸品のような佇まいに古さを感じずにはいられません。

撤去した旧親柱

新しい大引のサイズに切り欠いて

新親柱大引き分切り欠き

新しい大引と共にフィッティング

新親柱大引きへ接続

独立基礎を作る

掘削して

親柱用に独立基礎を作るための掘削

砕石を投入し転圧して

砕石投入

捨てコンを流して申し訳程度の養生をしました。

コンクリート養生

大引を取り付ける

半ばどうでも良い定義ですが基礎上に置くのは土台で基礎なしなのは大引呼称するようです。
では半分がブロック基礎で残り半分が基礎なしだとどっちになるのか?
建物の荷重を支えない基礎が無い場所に木材を置くので大引といってもいいと当方は勝手に考えていますので大引と呼称します。

ケミカルアンカーなるものを使ってみる

設計士さんとお話しする機会がありケミカルアンカーの存在を知りました。
既存基礎へアンカーボルトを後付けできる代物です。

今後必要になると考えて初めて買ってきたケミカルアンカーPG13Nです。
シーンや用途によって様々なタイプが発売されており、これは穴さえ空ければ特殊な道具も使わず後付けでアンカーボルトを形成できる製品です。
これで施工の練習してみます。
元々此処では必要性は薄いので失敗してもかすり傷程度です。
なお、此処でやっているのは製品マニュアルやネットの施工情報を参考にしつつ当方が考えた方法になります。

ケミカルアンカーPG13N

まず、木材にアンカーボルトを通す穴を空けます。

大引きにアンカー用穴を空ける

空けた穴へハンマードリルを通してブロックに穴を空けます。
これでボルトを挿入できる道が出来ました。

ハンマードリルで大引きの上からブロック基礎へ穴を空ける

ブロックへある程度のところまで穴を空けられたら木材を一旦外し規定の深さ110mmまで穴を空けます。

ハンマードリルでブロック基礎へ穴を空ける

なるほど、削れたコンクリートがこんなに溜まるのか

ドリルで穴を空けたコンクリートの粉

出たコンクリート粉を集塵機で穴の中も含めて全て吸引し、最後はブロアで吹き飛ばしました。
続けて専用のブラシで穴の中を擦り目を荒らしつつ清掃します。

ケミカルアンカー用の穴を掃除

再度集塵機でコンクリート粉を吸い取って最後にブロア

ケミカルアンカー用の穴にブロアを吹き付け

ゴミは大敵

ケミカルアンカーをしっかり接着するための敵はコンクリート粉や汚れなようです。
下地がしっかりしていないと塗料も接着剤も上手く密着せず剥がれてしまいますので同じですね。
念のためブラシで穴の中のコンクリートの存在をチェックしつつ有れば除去あいます。
これはマニュアルにはない手順です。

ケミカルアンカー用の穴を念入りに掃除

一旦差し込んでみる

穴の長さは規定通りになっているか確認しつつ収まりの位置にマジックで印をつけました。
これでちゃんと入ったのか確認できます。

ケミカルアンカー用の穴にテストでボルトを差し込んでみる

基礎の天端に樹脂モルタル

ダイヤモンドカッターで水平に切ったといっても完全な面と面にはできません。
ディスクグラインダーで完全なる平面を作れる・・・そんな事が出来るスーパー職人とか居るのだろうか?
当然当方は出来ませんので上に大引乗せても多くの点で支える構造になり微妙なズレを起こすし、上からの荷重でそのうち水平も失われるのではないだろうか
そう言う事も想定してブロックを切断しています。

樹脂モルタルをブロック基礎と大引の間に挟み面で支える構造を作ります。

Kモルタル

樹脂モルタル用のプライマーを塗布。

Kモルタルプライマー ユニエポ塗布

練った樹脂モルタルをブロック基礎の天端に予定している高さより少し厚めに乗せる。

ブロック基礎へKモルタルを敷く

大引を乗せて押したりハンマーで叩きつつ高さと水平を合わせました。

Kモルタルを敷いたブロック基礎をレベル合わせの為少し叩く

ケミカルアンカーを放り込む

穴にケミカルアンカーを落とす

アンカーボルトを差してハンマーで叩くと中でカプセルが割れ薬品の化合が始まります。

ボルトを入れてハンマーで叩く

アンカーを留める

養生を1日してボルトを留めました。

ケミカルアンカー挿入後1日経ってボルトを締める

ネジ山5つ残して完了。
このアンカー自体はブロック基礎に打ってるので大した強度向上にはなっていないでしょうが

ケミカルアンカー完了

やり方は覚えたぞ。

ケミカルアンカー使用テスト完了

大引を接合

今考えると仕口なしのイモなので残念ですが古い大引もイモでしたし比べたらこっちのがよっぽど良いと思います。

金折れ金物で大引き接合

水平チェック

完璧に水平とはいきませんでしたが許容範囲だと判断しました。

大引き転びを水平器でチェック
大引き水平を水平器でチェック

大引完了。

新規大引き全体

親柱を立てる

大引は取り付け出来ましたので今度は階段の親柱を付けていきたいと思います。

新規大引き

レーザーで垂直を確認しつつ固定していきます。

親柱レーザーで垂直を出す
親柱水平器でも垂直確認

独立基礎を作る

砕石と捨てコンをした上に型枠を置き

親柱を支える独立基礎を作るための型枠

既製品の束石をコンクリートで覆い独立基礎にします。
今回は収まりの高さを厳密に制御しなくてもいい楽なお仕事です。

親柱を支える独立基礎を作るためコンクリートを打設

1週間養生して型枠を外し

独立基礎型枠取り外し

一応厚み80mmを確保できました。

独立基礎フーチング厚み80mm

水平もまずまずです。

独立基礎水平状態チェック

次回は根太付けていきます。

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