【外壁塗装・補修】外壁補修#6 とてつもなく大変だった外壁の再生工事

外壁を再生した8カットのプロセスを1枚にした画像 外壁

外壁のひび割れのヤバさを理解しておらずある日、設計士の先生に補修を勧められました。
勧告に従い壁を補修しているとダメージが当方の想像以上で、物凄く大変な工事になりました。

最初は比較的簡単なコーキングや少しレベルアップしてモルタル塗りを経験し外壁補修にもある程度慣れてきて手さぐりだった「割れたモルタル壁に対する補修の方法」が素人なりにも少しづつ固まって(文字通り)きました。
他の場所と比べても損傷が激しいので「他で経験を積んでから挑もう」と計画していたのですが、その経験をはるかに超える箇所でした。

作業については被害の全容を把握することが経験薄で難しく、削っては確認を繰り返しダメな部分を切り分けていき対処方法を選定しながら作業をすすめていきました。取り返しのつかない事態になってプロにお願いすると費用が別途発生してしまうため慎重に作業を行いました。

場所の説明

場所はここです。

1階の角です。

イラストで書くとこんな感じです。
はめ殺し窓があります。

状態

大きなヒビが入り一部モルタル壁が落ちてしまってはいるけど、「単なる亀裂」だと思っていました。

モルタルは落ちてますけどパテで埋めればいいのでは?

亀裂は入ってます、並の亀裂でしょ?Uカットでいい?

うんうん、亀裂は入っているけど補修したらいいよね?

この亀裂の中がどうなっているのかなど当初は分かりませんでした。

浮いたモルタルを剥がしていく

モルタルが浮いてしまっている箇所はダメなので剥がしていきます。

バラ板メッチャ腐ってます。
生きている箇所はなるべく残そうと頑張りましたが・・・

結局ここは殆どダメでした。
おまけに上の方は桁まで腐って無くなっていました。
なんてこった・・・

下はマシでした。

上部柱角のバラ板が腐っているので開口部を拡張します。

角の柱から放射状に腐っています。

赤点線の箇所を追加で開口しました。

モルタル壁の亀裂に雨水が浸入してきて木が腐ったのがよく分かります。

腐った下地を撤去

浮き・腐れなどがある箇所は撤去です。
但し撤去後の下地組みを考えて撤去します。

 筋交いの部分は残してバラ板を撤去、向かって右側には辛うじて下地が通っています。

下地の腐っている部分を切断し、生きている部分を残しました。

下側は最下部のバラ板だけ腐っていました。

防腐処理

これ以上傷まないように防腐剤を全体に吹き付けます。
効果あるのかな?

窓撤去を決意

この開かないはめ殺し窓は嫌いでした。
取ってしまいます。

撤去完了。
さようなら。

下地作成

新しく下地を組みます。

窓の撤去に伴い土壁を落としました。
既存の下地を利用して時には金物も使って強度を確保していきます。

今の下地に同サイズの材料を抱かせてビスを打てるようにして、梁が腐って受けが弱くなっている方は半材を抱かせて補強しました。

下はバラ板1枚の交換で済みました。

構造用合板貼りつけ

上部2面は構造用合板を貼りつける事にしました。

綺麗に入りました。

苦肉の策で上の下地を支えるようにして貼り合板の面で支えるように貼りました。

こちらも上を支えるようにして貼りました。

シーラー塗布

モルタルを塗り継ぐ部分にしっかりシーラー(水性)を塗ります。
このシーラーという液体は塗り継ぐモルタルの水分を吸い込まないようにする事と接着を良くする為なようです。

ラベルの説明によれば30分~1時間で適正な乾燥時間となります。

コーキング

構造用合板とモルタルの間に水が入ってこないように周囲をびっちりコーキングします。

コーキング剤を中まで詰め込めるだけ詰めました。

防水紙・ラス網貼りつけ

防水紙(アスファルトフェルト)とラス網(2重)を貼りタッカーで留めました。
あと、鉄製のアングルを付けて角を強化しました。

下部は先に施工してしまい結果的に上の構造用合板との間に隙間が出来てしまいました。
開口周りにボンドKモルタルを塗って強度を確保しました。
もっと広く開口すればよかったです。

モルタル塗り

1回目塗り直後

1週間後

シーラー塗布

4回繰り返す

およそ1週間乾燥期間を設け4回目まで塗りました。
多分40mm厚くらいになったと思います。
時間がかかりました。

ちなみに2回目はツルツルすぎてモルタルがあまり乗らず3回目で再び粗めの塗り方にしました。

乾燥後

初回モルタル塗りからおよそ1か月経過してようやく壁が出来上がりました。
長かったです。

こんな長くて高いモルタル壁を塗る事になるとは・・・
頑張ったんですがあまり平滑ではありません。

ビニールで養生したので後が付いています。

悪い箇所はひととおり取り除けました。

DIY左官作業で分かった事

この作業が終わって分かった事はモルタルは・・・

  • 思ったほどくっついてくれない
  • かなりボトボト落ちる
  • 何度も均しすぎない(モルタルが引っ張られて戻らなくなる)

です。

塗装

モルタルむき出しなので塗装をします。

日本ペイント水性1液弾性塗料「パーフェクトフィーラー」です。

本塗りは日本ペイント水性弾性塗料の「パーフェクトトップ」です。
2回塗りました。
やはり2回塗ると艶が出ますね。

タイル吹き付けもどき模様

ちゃんと吹き付けがしたくて3馬力のエンジンコンプレッサーの調達を考えていたのですが素人が購入して後々後悔しそうだったので断念しました。

代わりに「タイル吹き付けのように見えない事もない?模様」を付ける方法を知人のアドバイスでひらめきました。

砂骨ローラーにフィーラーを多めに付けて先端を立てるように塗っていきます。

フィーラーの表面が乾いてきたらローラーで潰していきます。

あら!!吹き付けした!?ように見えなくもない模様になりました。

本塗り

再び2回本塗りをしました。

完成

大変でしたが壁は無事完成しました。

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