【ダイニングキッチン】無筋基礎の割れを増し打ち補強#4 鉄筋をケミカルアンカーで固定して組む

既存基礎のみから補強用鉄筋を組んだビフォー・アフター 基礎補強

ダイニングキッチンの床を剥がしたら基礎が割れまくっていました。
既存基礎への増し打ち補強を決意して掘削、捨てコンとして来て今度はケミカルアンカーで既存基礎と接続して鉄筋を組みます。

既存点検口(人通口)調整

元々開いていた点検口ですがコンクリートを雑に割られていて汚いし基礎補強がやりずらいので開口部を調整したいと思います。

開口部寸法について

元々基礎高が低いので点検口の高さをあまり高くできません。
基礎や土台を補強した後の収まりで幅:450mm x 高さ:250mm取れていれば何とか人が通れそうです。

設定寸法で基礎に切り込みを入れます。

ディスクグラインダーやタガネを使って縦横を調整していきます。

幅450mm、高さ250mmで通れるようになる開口ができました。

既存基礎へ穴あけ

ケミカルアンカーの穴空けをネットで見て自分で味付けした方法です。
そのため穴あけで出たコンクリートの粉が大敵で極力除去する事が望ましいようです。
基本的に間違ってはいないと思いますが当方のが素人につきプロセスが多いと思います。
要点は「いかにケミカルアンカーを強く接着させるか」です。

ハンマードリルで規定の穴を空けます。
穴をなるべく水平にしようと工具に水平器をくっつけています。

レーザーで出した垂直どおりに大体空けられました。

コンクリートの粉を一旦ブラシでかき出します。

仕上に専用のワイヤーブラシで掻きだしつつ穴の中の表面を荒らします。

穴の中や周囲の粉を集塵機で吸い取ります。

仕上にブロアで中の粉を飛ばします。

穴あけが貫通により失敗

丁寧にやったつもりでも4か所穴あけ時に貫通してしまいました。
下図は最も酷い連続してやってしまった箇所です。

初めて貫通させた時は焦りましたが慣れてしまいました。
後で樹脂モルタルで補修しておきました。

立ち上がり部分の鉄筋を仮組み

未経験な事だらけですのでパーツの最終取り付けはなるべく後にします。
特にケミカルアンカーは打ちこんだらもう取れませんので設計どおりになっているか
ミスがないか確認しながらできるだけ戻れる状態を維持しながら仮で組み付けして確認していきます。

90度に曲げたD10の鉄筋です。

片方をフック状に曲げたD10の鉄筋です。

両方をフック状に曲げています。

何本か結束線で仮で結んで状態を確かめます。
本取り付けの時外さないといけませんが面倒でも確実な方を選択します。

開口部も位置や寸法がちゃんと合っているか仮で組んでみます。

樹脂モルタルで既存の亀裂を補修

あまり意味がないかもしれませんが何もしないよりマシだと考え亀裂部分に樹脂モルタルを詰め込んでおきました。

土間跡のモルタル剥がし

建築当初ここは勝手口でしたが1988年のリフォームで土間も勝手口も塞がれていました。
この旧勝手口敷居と基礎に食い込むような形でコンクリートが打ってあるので撤去すると大量のコンクリートが廃棄物として出てしまいまた、撤去した事で基礎のバランスが崩れ建物が影響が出る可能性があるのではと懸念したので土間の上から基礎を打つ予定です。
土間表面には薄いモルタルを流してあり、このままでは基礎を打っても接着が上手くされないので剥がします。

解体直後の土間跡です。

タガネで叩くと簡単に剥がれました。弱い・・・やっぱりな・・・

コンクリートを複数回打った跡があり、ガス管埋設部分のコンクリートが表面のみで欠損していました。靴跡が出現しました。

古いコンクリートやモルタルを剥がせるだけ剥がして表面をディスクグラインダーで荒らしました。

立ち上がり部分に鉄筋をケミカルアンカーで打ちこむ

これから鉄筋とコンクリートをケミカルアンカーで一体化させます。
施工自体は簡単ですが、これを打つともう鉄筋が外れませんので間違わないように慎重に施工します。

ホームセンターで買ってきたケミカルアンカーPG10です。

開けた穴に挿入して。

うしろからハンマーで叩くと中で薬剤が混ざり接着効果が発現します。

ケミカルアンカーの(硬化するまでの)養生はどうする?

ケミカルアンカーを打ち込んだ後は鉄筋に何も負荷をかけずに養生してから鉄筋を組む方がよいのかな?・・・と悩みましたが組み立てに失敗しそうだったので打ち込んで即座に結束線で固定して組み立てていきました。

鉄筋の位置を確認

鉄筋の中心は壁側から60mmです。立ち上がりの幅(厚み)は120mm設定ですのでおよそ中心に来ています。
OKかな?

仕上がり面の墨出し

立ち上がり幅とフーチング幅を道具を使って墨付けしていきます。

点を出す

設定した幅で立ち上がりの幅(厚み)を下げ振りでチェックしつつ端点に墨を付けていきます。

点と点を結んで線に

墨出しした立ち上がりからフーチングまでの寸法を加算してレーザーで繋げます。
当該フーチング幅は210mmに設定しました。

フーチング部分の鉄筋を組む

墨を打ったので組むのは楽でした。

かぶりチェック

フーチングの鉄筋かぶりは60mmに設定しました。
多分これで大丈夫ではないかと。

旧土間への基礎打ちはどうする?

色々と悩みましたが土間は撤去せず上から打設する事にしました。
ガス管だけコンクリートの影響を受けないようにしないと。

完了

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