風呂場跡を再生中です。
壁に合板を貼っったところ外からの声が大きく・クリアになって聞こえるようになり、これはヤバいということで再考を余儀なくされました。
壁の構成
一応こういう計画で考えています。
このは仕様イケるのか?
断熱も重要ですが最も重要視しているのは防音です。
1層1層防音の効果が出ているか確認しつつ進めていくつもりです。
内側に合板を貼る
空気層に新しく下地を組んで合板を貼り付けます。
合板を加工
一旦仮留めしました。
事件発生!!外からの音がクリアに・・・
耳での確認ですが明らかに外からの会話がクリアに聞こえるようになってしまいました。
貼ったのは1スパンなのに・・・
逆にスゴい・・・
これはヤバい
どうやらこれは太鼓現象・共鳴透過現象という現象のようです。
この組み合わせはダメなようです。
壁材貼って聞こえやすくなるとかダメすぎる。
計画変更
音の関係でこちら側の壁にとって最も重要な場所がこの位置です。
それが共鳴透過現象を起こしたというのはナンセンスです。
壁構成を変更します。
ココだけは譲れない!!
外の会話内容がよく聴き取れても何のメリットもないため結露のリスク覚悟で空気層をやめ断熱材を詰め、合板には透湿防水シートを貼って取り付けます。
空気層をやめるのはこの2スパンだけですので湿気は横の土壁が吸収してくれる事を想定(願って)してココだけは譲れないので変更します。
変更前
変更後
当該場所(2スパン)の変更後壁構成はこうなります。
変更開始
本来なら外側から貼る透湿防水シートを内側から貼るわけですが外側から施工したように合板の外側に透湿防水シートを貼り付けたいと思います。
ちなみに透湿防水シートって切れ目が有ったらあまり意味がないようです。
なので、内側から貼るために制約はあれどせめて可能な限り透湿防水シートは切断せずに貼りたいと思います。
どうやって?
全く誰にも相談していませんが結果から方法を導くと
縦に切らなけりゃいいという事で
上下の合板をくっつけたままシートを貼ります。
こうなりました。
そろ~っと運んで透湿防水シートを掛け
胴縁を横にタッカーで打ちつけシートの押えにします。
グラスウールが最適かどうかわかりませんが今回は入手しやすいグラスウールにしました。
結露ちょっと心配・・・
再びそろ~っと運んではめ込みます。
シートの端を切ってビスを本留めします。
完了
効果の確認
音の問題は科学的な理解が不十分です。
そもそもクリアな音とクリアではない音で音量が違うのか同じなのかという疑問は残りますが
少なくとも単純に防音として効果がどのくらいあるのか気になります。
音量テスト
大規模なテストは難しいですがご近所さんに協力をしてもらい外からなるべく同じトーンで声を出してもらい騒音計でテストしました。
現在1スパンのみ施工ということで音の廻り込みがかなりある状態ですが多少効果の確認に役に立つのではないかと思いご協力を願い出ました。
テスト結果
データは少ないですが施工前と施工後の音量を比較しました。
施工後に計測した回数のが多かったので最小値を削っての結果です。
全て施工後が下回っています。
平均値:△3.72
最大値:△6.7
最小値:△5
試行回 | 空気層+合板 | 断熱材+合板 |
1 | 57.6 | 58.1 |
2 | 49.6 | 67.7 |
3 | 71.0 | 65.7 |
4 | 75.3 | 67.5 |
5 | 70.4 | 67.4 |
6 | 67.0 | 47.9 |
7 | 67.0 | 53.1 |
8 | 68.0 | 67.4 |
9 | 53.6 | 67.6 |
10 | 51.6 | 44.6 |
11 | 51.9 | 68.6 |
12 | 68.2 | 53.6 |
13 | 68.9 | 53.6 |
平均値 | 64.04 | 60.76 |
最大値 | 75.3 | 68.6 |
最小値 | 49.6 | 44.6 |
極端な最小値を除いた調査結果
当然といえば当然かもしれませんが断熱材を入れた後のが音量が低い事が分かります。
残念なのは合板を貼っていない状態の計測が出来ていない事です。
体感で効果は?
体感で効果は体現できています。
低音域はあまり変わらないですが音はクリアでなくなったし会話の音量は落ちました。
まだ施工途中ですのでやるだけやってみます。