【ダイニングキッチン】壁に防音対策#3 遮音シートとシージングボード 効果の程は?

壁解体から防音壁まで4カットのビフォー・アフター 壁下地造作

ダイニングキッチンの工事中、当方のミスが原因で落としたくなかった土壁を落とす事になってしまい家の防音能力が低下しました。
プラスアルファで盛り返したいので防音性能の復活および向上を目的として壁内を引き続き再構築中です。

【ダイニングキッチン】壁に防音対策#2 外壁下地へデッドニング工事をしてみる
ダイニングキッチン工事の中で当方のミスが原因で落としたくなかった土壁を落とす事になってしまい家の防音能力が低下しました。ミスはプラスアルファで盛り返したいので防音性能の復活および向上を目的として壁内を再構築したいと思います。

前回に引き続きダイニングキッチンの壁へ防音対策を施していきます。

現状はコレ

合板の性質について

これは見た目の印象ですが時間が経過した合板は空気中の水分を吸排出して?接着剤の影響もあり?
変色していくようです。

今まで時間の経った合板を見る機会などありませんでした。
いや、そうでは無くてそんなの人生で気にした事もなかったかもしれない。
実際に変色したモノを見るとちょっとビジュアル悪いですね。

合板は水分をため込む?

ネットでは変色した合板は材料としての素養には「問題ない」という評価が多くされている事から?問題ない?らしいですが合板という材料は水分の排出が苦手らしいのです。
具体的には、水分の吸収はしやすく、排出が遅いということらしいです。
合板会社の社員でも技術者でもないのでメカニズム的なモノは理解していませんがこれだけ変色するのは接着剤と水分の吸排出が関係しているのではないかと思います。
あと、丸ノコで切ると買いたてと古い合板は匂いが違います、切屑の色も違います。
古い方が臭うというか買ったばかりのがいい匂いがします。

ここは本当に合板でいいのか?

水分をため込んでしまう性質は当該壁の要件に影響を及ぼすか否か?
いや、これは及ぼすと考えるのが妥当。

空気層が17mmと狭い事もあり、これは合板じゃない方が良さそうだ。

合板からシージングボードへ変更

問題は通気性、水分が速やかに排出される材料を求めていました。
そこで色々ネットで調べていたら新型?の壁材「シージングボードなるもの」の存在を発見しました。

これは通気性と防水性が確保された主に外壁で使用する壁材で、外からの水分は防水層によって弾かれ、内側からの水分は外へ排出されるという神がかった品です。

吸音効果もあるようです。
要望に完全マッチ!!すぐにポチりました。

シージングボード届く

ダイケン シージングボード 1820 x 910 12mm厚 4枚入り 6,255円
1枚/1,563円 このご時世針葉樹合板が1枚/1,600円とかするから変わらない単価ですね。
メーカー直送、時間指定不可につき現場で受け取りできないので自宅へ届けてもらいました。
大変重いです、激重注意!!と記載があったんでが大して重くありませんでした。

車に積んで現場へ輸送です。

シージングボード加工開始

開封!!
黒い方が外側です。
耐震・省エネと書いてあります。

何か微細な段ボール素材を固めて作ったような質感です。

カッターで簡単に切れます。

加工し易くやすり掛けも楽々で比較的柔らかい素材です。

先ずは大きい場所から加工を始め

小さな箇所も加工して完了。
まだ留め付けてませんが必要分加工完了しました。
あんまり突っ込むと抜けなくなるので程々にしています。

削りカスすごい

丸ノコで切断すると吸ったらヤバそうなクズが大量に出ます。
集塵機の中で固まって物体化してました。
一度丸ノコで切ってヤバいと思い、ずっとマスクで加工していました。
シージングボードを加工される際は目の細かいマスクを強くお勧めします。

シージングボード+透湿防水シート

シージングボードの黒い面には透湿防水効果が付与されているという事ですが
「透湿防水シートを併用すると尚良い」とのこと。
つまり透湿防水シートは貼ってもマイナスにならないという事でシージングボード保護の観点からも透湿防水シートを外面に貼り付けたいと思います。

先ず、透湿防水シートの上に実物を置いて透湿防水シートをカット

シージングボードの黒い面に透湿防水シートを敷いて16mm x 40mmの胴縁を下地をかわせる位置にセット、25mm長のタッカーで打ちつける

出来たシージングボードをはめ込んで

シージング釘という専用の釘で留める。
釘の長さは38mmを使用です。
このシージング釘というヤツ、手打ちで入れましたが結構難しかったです。
皿が広い分釘が曲がりやすく、しかもボード自体が柔らかいのでズレていきやすく一度叩くのを失敗しただけで釘が曲がったり方向が変わったりしてかなり気を使いました。

窓上です。

窓下です。

釘打ち完了。

最後辺りにはシージング釘にも少し慣れてきました。

縁をコーキング

大きめに切っておいた透湿防水シートを適正な位置で切断して隙間に遮音コーキングを打ちました。

遮音コーキングは残り1本だけで終盤に無くなったので残りは変性シリコンを使いました。

完成です。

解体当初からぼビフォー・アフターです。

施工途中ですが随分綺麗になりました。

筋交いを付けてやろうかと画策 → 断念

筋交いを入れようと頑張ってみたものの色々あって断念した話です。

筋交いがこう入れば解決だったんですが

換気扇が邪魔で入れられません。
まぁ換気扇を付けるため既存の筋交も切られているわけですからそりゃ入らないですね。

なのでこちら側に筋交いを付けてやろうかと画策しましたが

糸張ってみたり、墨つけてみたりしたけど何も閃かず

たとえ、芯をずらして筋交いをギリギリ入れられたとしても

この位置の筋交いは家の隅を支えるのが本文で、これだと逆を支えることになるので、入ったとしてもこれではあまり良くないようです。

もし、やるなら小屋裏の上まで筋交いが必要だとか・・・不要だとか?ちょっとここまで来ると
正しいやり方が見えないですが

遡って、この壁を解体して出てきた筋交いは昔の入れ方だけど隅を中程で支えています。
やはり「筋交いで隅の柱を支える」っていうのは合っているのではないでしょうか。

じゃぁ2本入れれば済むのか?というとそんなに拡張性は持ってなくて

支える部材は細いやら、薄いやらで下から受けてやらないとダメっぽいんですよね。
じゃぁ受けるならどうするの?って考えたんですが

一極補強じゃぁ弊害出そうなくらい何かもう補強が必要すぎて映ってないですがこの後ろ面も脆弱さが目立つ作りでペラペラな材料が結構使われています。

そもそも建築当初と構成が変わっているので余計に正解が見えないんですが

【庭】基礎が無い場所へ新規で基礎追加・土間打も打つ
我が家の外回りには基礎が無い箇所があり一部建物が宙に浮いています。浮いている部分の桁に亀裂が入っておりこれはマズイという事で基礎を新規で打つ事にしました。

少なくとも補強はかなりしました。
筋交いがなきゃ絶対ダメだっていうくらいでは無いと自分を納得させ

耐力壁としてこんな下地組んで合板貼れば筋交い1本くらいの強度は越えられるのではないでしょうか。

という訳で筋交いは断念しました。

防音対策の効果は?

かなりいい感じです
デッドニングがどのくらい影響しているかは分かりませんが、壁材の厚みとシージングボードの効果は高いです。
やってよかったと思います。

ここは窓もあるし換気扇もあるので外からの音は以前から聞こえていました。
でもやはり、土壁を落とした後は外の音がよく聞こえるようになりました。
施工後は音の廻り込みも少なくなり、感覚的になってしまうのですがリフォーム以前の壁仕様だった、土壁+合板タイルの状態と現時点で同等くらいだと思います。

まだ施工途中で残りはロックウールと12mm合板+12mmボード+キッチンパネルの予定ですので
より防音効果が期待できます。

この件は一旦終了です。

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