【外壁塗装・補修】外壁補修#3 素人がはじめてモルタル左官 塗装も

ラスモル工法の防水紙とラス網を貼った写真とモルタルを塗ったビフォー・アフター2カットを1枚にした画像 塗装

地震当時、表面的には外壁が最も酷く崩落していた場所です。
我が家の外壁は「ラスモル工法」で造られたモルタル壁、塗装は「タイル吹き付け」になっています。
ラスモル工法とはラス(ラス網)+モル(モルタル)で「ラスモル」とかいうようです。
何もかもが初めてで手さぐりだった工事をざっとまとめています。

場所の説明

ここは裏庭で境界にはブロック塀があり、壁にはガス管などが露出しています。

ここは裏庭になります。

平面図面で今回の施工場所を説明
立面イラストで場所と周辺物について説明
ガスファンヒーターの排熱口とむき出しのガス管あります。

状態

見るも無残な状態、これは地震当初の写真です。
モルタルは崩落して下地や土台が露出しています。
ここは殆どが構造クラックでモルタル同士が完全に縁が切れた状態でした。
外にガス管が通っており、円筒型の突起物は昔の据え付け型ガスファンヒーターの排気口です。

震災当初の割れた当該モルタル壁全体

もうボロボロ

震災当初の割れた当該モルタル壁一部アップ

ラス網を施工してみる

ネットで調べて初めて施工開始です。
なるべく外壁を残しつつ縁の切れたモルタル壁を切断、防水紙を貼り直してラス網をタッカーで留めました。

剥離したモルタルを除去して防水紙貼り付け、ラス網留め付けまでのビフォー・アフター3枚3ステップを1枚にまとめた画像

防水紙・ラス網やり直し

この排気口は昔あった据え付けのガスファンヒーターのために取り付けられたものです。
当時幼かった当方はこのファンヒーターが付いた時とても温かかった事を覚えています。排気口を確認しに行くと周囲に熱気が立ち込めていました。
今はファンヒーター自体が無く排気口は不要となっていますので撤去する事にしました。
なので元々出来栄えが気に入らなかったしラス網はやり直しです。

やり直しのため捨てた防水紙とラス網と排気口

折角なのでアップデート

撤去したので折角ならとやっていなかった施工を事前にします。

防腐処理

弱った木材に防腐剤を散布。

木の防腐処理

基礎巾木(きそはばき)成形

我が家の基礎はむき出しではなく基礎巾木(きそはばき)という物で基礎を覆ってあります。
理由は不明ですがここの基礎巾木は波型の起伏になっていたのでエポキシ系のKモルタルというのを盛って形を整えておきます。

基礎巾木の補修前

なぜか波型になっている。

基礎巾木の補修後

基礎っぽくしてみました。

素人丸出しの下地補修

色の違う木はファンヒーターの穴があった場所で新しい木を継いでいます。
継ぎ部分が離れていても浮かないように裏に下地を作って押えています。
見た目は貧粗ですがガチガチに硬いです。
但し僅かに見えている左側の既存バラ板を固定しているビス3本(打ちすぎ)ですが割れてしまいました。
まぁ、割れたから3本になった訳ですが・・・
結果論ではありますが、本数は1本~2本で下穴を空けて優しくビスを打つが正解でした(もう遅い)。

外壁下地補修

下地補修を振り返ると

当時は「これ以上開口したくない」が先立って開口は最小限、裏から下地を入れて補強しつつ割れたバラ板は継ぎ補修しましたが今見ると酷い補修です。
既存の強度より向上はしていると思いますがこの下地補修は「掛かった時間に見合わない出来」という印象です。
今なら四角形に開口して下地補強、ダメな箇所は新しく作り直すると思います。

再度ラス網施工

やり直した下地にもう一度防水紙とラス網を貼ります。

下地補修後、再び防水紙貼り付け、ラス網留め付けまでのビフォー・アフター3枚3ステップを1枚にまとめた画像

周囲をコーキング

水が二度と侵入しないように開口部廻りにコーキングをします。

開口した縁をコーキング

モルタル練り

外壁に使われる材料で、軽量モルタルというらしいです。

壁用軽量モルタル、製品名ベースモルタルB

明記されている配分で水と混ぜます。

軽量モルタルを水と混ぜて拡販している3枚3ステップを1枚にまとめた画像

モルタル塗り

練ったモルタルを鏝で塗っていきます。

ラス網を付けた開口部に軽量モルタルを塗っていく

何度か日を置いて塗り重ねていきます。

初回モルタル塗りから硬化、シーラー塗布までの3ステップを1枚にしたビフォー・アフター画像

塗って硬化後にシーラー塗布

モルタルは3度塗りしました

無事モルタルの浮きは無くなりしっかりとした壁を形成できました。

モルタル重ね塗り後

塗装

このままでば不格好なので初めから何もなかったように?なるよう塗装していきます。
この作業は外壁全体を塗装をするときに行ったものです。

フィーラー(下地)塗布

塗装下地には「シーラー」と「フィーラー」があるようです。
シーラーは水のようにサラサラしていますが、フィーラーは質量がありドロッとしています。

塗装下地材フィーラーを塗布

上塗り(2回)

2回上塗り塗料を塗りました。
そこそこ綺麗になりましたがタイル吹き付けの模様が有りません。

外壁補修後、上塗り塗装2回した画像

模様付け

そこで再度フィーラーをタイル吹き付け模様のようにデコボコに塗って

外壁塗装後吹き付け模様をフィーラーで疑似的に再現

再塗装

再び2回の上塗りで完成。

フィーラーで疑似的に吹き付け模様を形成した後再び塗装

完成

腕利きの職人さんのようにはいきませんが許容できる範囲でめでたく復帰できました。

大きく割れていた外壁を基の状態に復活させたビフォー・アフター画像

あとがき

随分経験してから思った事ですが、当時はこのようにとても面倒な事をしていたなぁと思います。
上述しましたが廃材が出ても柱~柱の位置を開口して下地から全面的にやり直した方が早かったと思います。

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