トイレ他 間取り変更6 はじめて柱を抜く 施工編3 #完結 ~失敗から学べ~

解体後柱を抜いて新しい柱と梁を入れたビフォー・アフター トイレ

トイレの扉が古いもので低くて今の規格に替えると階段が干渉してしまいます。
不恰好なのとちょっと危険だと思い、既存の柱と入れ替え今の枠外幅650mmの規格が入るように変更しました。
これに乗じて梁も補強しました。
しかしながら前回で終わりのつもりがミスして梁に亀裂を走らせてしまい、対応のため急遽ホームセンターに走り追加の材料を購入してきました。
とにかく既存梁のジョイントまで受け梁を延長させます。

トイレ他 間取り変更5 はじめて柱を抜く 施工編2 ~最後にやらかす~
トイレのドアを今の規格に替えると階段と干渉してしまうので補強も兼ねてドアの位置を変える事にしました。前回ジャッキアップして柱を抜いて新しい柱を2本追加しました。未だ留め付けていないので微調整をしながら本取付していきたいと思います。

問題箇所

先ずやっちまった箇所を確認します。

目視確認では表面に亀裂が入っているように見えます。

亀裂を入れてしまった既存梁

亀裂をズームアップ!!
手で梁の天端を触って確認すると亀裂は無いようでした。

亀裂を入れてしまった既存梁アップ

亀裂の寸法を確認しておきます。
H45mm x W25mm

亀裂を入れてしまった既存梁の亀裂高さを測る 高さ45mm
亀裂を入れてしまった既存梁の亀裂幅を測る幅25mm

亀裂によるダメージは比較的少なかったようですが梁の全容が確認できた訳ではないし万が一もあります。
いや、そう思いたいんだ・・・どうやら確証バイアスがかかっているようです。
証拠が不十分なのに思いたい方へ思おうとしています。
施工方法もよろしく無かったと思いますので予定通り補強を行いたいと思います。

既存柱に欠き込み

梁を延長する終端を欠き込みます。

補強対象場所を3Dイメージで説明

丸ノコで切り込みを入れて掘って完成。

切り込み入れて

柱欠き込み1

割って

柱欠き込み2

掘る

柱欠き込み3(完了)

延長受け梁をカット

丁度寸法ギリギリの梁用端材がありましたので

受け梁カット1

採寸後カット

受け梁カット2

上部に薄い切り欠きを入れます、これは

受け梁カット現状の梁に合わせた加工

ここです。

梁取付

一応ガッチリ入りました。

ジャッキアップ

と、言っても上げ過ぎない様に注意!!
目的は既存梁を保護しつつの補強です。

ジャッキアップ

ジャッキアップはこの辺り

梁補強した場所の状態を示す3Dイラスト

補強材を垂直と通りに合わせて

ジャッキアップ状態の下アングル

こんな感じですね。

補強梁を入れ、ジャッキアップ後入れた補強材を示す3Dイラスト

この柱、方向も垂直もメチャクチャだった

ちょっと今までの中でも一番タチが悪いかも・・・
というのは2方向に倒れていますしその角度もかなりです。
2方向8/1000くらいは倒れてます。

補強材の垂直と梁の曲がりの差1
補強材の垂直と梁の曲がりの差2

そして最もタチが悪いのは

補強状況と捻じれた柱を示す3Dイラスト

この柱、捻れてます。

捻じれている柱

こんな感じで倒れながら右回転で捻れてます。

捻じれているイメージイラスト

なので補強材も柱にベタ付けすると通りは面でなく点でしか出ません

捻じれた柱に添えた補強材との関係イラスト

でも補強目的なので仕方ありません
下地は何とか上手くやることにします。

もう1本の補強も入った

両柱に補強がは入ったので一安心です。

割れた梁フォローのための補強が入る

図にするとこんな感じです。

割れた梁フォローのための補強がジャッキアップで入った3Dイラスト

今回追加で補強した部分がコレです。

割れた梁フォローのための補強が入った写真

ジャッキを外してこうなりました。

割れた梁フォローのための補強が入ったイラスト

未だ完全には留めつけていませんが一応補強は入りました。

トイレの間取り変更とドア位置変更および割れた梁フォローのための補強が入った全体写真

調整

きっちり測ったつもりでしたがジャッキアップしたら数ミリ空いてしまいました。
空きを埋めるためアルミ板をカットして叩き込みました。

ジャッキアップで空いた隙間
ジャッキアップで空いた隙間にアルミライナー
ジャッキアップで空いた隙間にアルミライナー叩き込み

これでまぁまぁしっかりしたのではないでしょうか。

欠き込みした柱と補強材と補強梁

ビス留めもしていきます

補強梁ビス留め

通りと垂直完了

今回のトイレ間取り変更と柱変更および柱追加・梁補強対象場所全体

周辺の梁も補強してやるぞ!!

抜いた柱が余っています。
これを受け梁に有効活用して補強しようと考えています。
まぁそんなにガチガチに補強するというより「有った方がいいだろう」くらいの施工で考えてます。

補強する周辺梁の位置をマーク

プロの廃材を利用した補強術

幾分かユルく考えてはいますが有る材料を有効に使って出来るだけの事はやります。
この方法は思いついた訳ではなく大工さんが以前目の前でやってくれたからです。

その仕事がコレ
目の前で見ていました。

プロの廃材を利用した補強跡 横から
横から見たプロが合板と廃材でやってくれた梁補強

プロの仕事をコピー!!

当時見ていた内容と仕事跡からの観察をまとめると

プロの廃材を利用した補強跡 下から
真下から見たプロが合板と廃材でやってくれた梁補強
  • 抜いた柱から受け梁として切り出した
  • 切り出した梁の両サイドを金物で留めた
  • 9mm合板で両側全面を挟んだ
    ※金物が干渉する場合は切り欠く
    ※梁が長くなる場合は複数枚に渡っても構わない
  • コーチボルトと座金を使用して250〜300ピッチで留めていった
  • 合板へ複数本ランダムに釘を打った

と、こんな感じです。

釘の長さが分からなかったので1本抜かしてもらいました。

プロの廃材を利用した補強の釘サイズ

50mmの釘でした。

角部位の遷移

抜いた柱の良い場所・そうでない場所・それなりの場所ありますが
ここは最優先事項ではなくおまけとして考えていますので最も良い材料でなくても構わないと判断しました。

梁に反りだけ合わせて貫の穴は補修しますのでそのまま使いました。

廃材を使った梁補強 受け梁1
廃材を使った梁補強 受け梁2
廃材を使った梁補強 受け梁3

梁同士に起伏が出た場合、ベニヤなどを挟んで調整して合板を貼りつけました。

廃材を使った梁補強 受け梁1 合板で一体化
廃材を使った梁補強 受け梁2 合板で一体化
廃材を使った梁補強 受け梁3 合板で一体化

貼り付けた合板へランダムに50mmスクリュー釘を釘打ち機は持ってないので手打ちで打ちこみました。

出来た補強梁達はこんな感じです。

廃材を使った補強梁群 受け梁+合板で一体化

少しは強度に貢献できたのではないでしょうか。
色々細かく考えるとややこしくなりますのでここは余り考えずに、これでいいはずと信じます。

廃材を使った補強梁群

後付け補強を本留めする

後付け補強部分を完全に留め付けて決めてしまいます。

今回のトイレ間取り変更と柱変更および柱追加・梁補強対象場所全体

曲がっている既存梁を受けないといけなかったので柱と起伏が出来ています。

建物の傾きで側面に起伏が出ている柱と梁

左側の梁(今回追加した梁)に9mmの合板を添えて釘を打って

建物の傾きで側面に起伏が出ている柱と梁の面を合板で修正

プレート金物を2枚使って繋ぎます。
片面出来上がり。

建物の傾きで側面に起伏が出ている柱と梁の面を合板で修正してプレート金物で一体化

もう片面

こちらから見ると柱がへこんでいるので5mmのベニヤを貼って

建物の傾きで側面に起伏が出ている柱と梁の面を5mmベニヤで修正

左側(前回施工した梁)の梁に9mm合板を貼り付けます。
これで概ねフラットになりました。

建物の傾きで側面に起伏が出ている柱と梁の面を9mm合板で修正

そして同じように2枚のプレート金物で繋ぎました。

建物の傾きで側面に起伏が出ている柱と梁の面を複数合板で修正してプレート金物で一体化

梁に記録しています

亀裂を起こした梁に確認日と亀裂範囲に墨を付けています。
今後この亀裂が広がらないか露出させて今後も観察していきたいと思います。

割れた梁の範囲・測定日を記載しておく

最後に

今回の柱抜き+梁補強は経験が浅い事と材料をケチった事が相まって亀裂を起こしてしまい
それをフォローするため補強を延長させるという二度手間を起こしてしまいました。

柱と柱の間にどのくらいまで荷重が掛けられるのか分からない状態で初めて柱を抜くという作業をしましたので荷重についてはかなり気を使って作業しました。
結果的にはよい補強ができましたが

当初より拡張してしまった内容を記載した立面イラスト

↓ならば最初からこれで良かったという事実
こっちのが早くて綺麗だったはず。というか普通はこうする筈。
但し、梁のスライドは未経験なので怖くてその時やったかどうか・・・

最適な施工だとあとで判明した方法を記載した立面図

でも、いい経験はさせてもらいました。

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