昭和感漂う狭小風呂をユニットバスに4 ~初めての土間コンクリート打設~ #前編

基礎・コンクリート

コンクリートを打設するのは今回で3度目にはなりますが今までは20cm四方くらいの小さな施工でした。
今回は当方としてはかなり大きい方です。
打設予定の土間コンクリートは既存の布基礎が通っている場所に打設します。
ここは建築当初は押入で床を解体し、掘削から墨付け、採石投入、ワイヤーメッシュ敷きまでの作業を記載しています。

今回の打設対象

場所はココ

土間の打設場所を平面図面で解説

基礎をまたいだ場所に新規で造ります。
残りの箇所は隣接部分が出来ていないので1回の打設では完了しません。

今回の土間打設場所と次回の打設場所

レベル出し

設備屋さんの指示では「ユニットから350mmで土間の仕上がり面にしてほしい」ということでした。

採石は100mm、土間コンクリート厚は80mm。

土間の打設断面図

高さの合計は350mm + 80mm + 100mm = 530mm
つまり、ユニットバスの床面から530mmまで掘削すればOKということになります。

実際に土間の打設位置を特定


レーザー墨出し器でユニット床の高さに木材を打ち付けて位置を決めました。

実際に土間の打設位置を特定2

掘削

ユニットバスの収まり位置から逆算した高さまで土を掘削です。
コンクリートハンマーの先端をシャベルに取り替えて掘っていきます。

掘削機で掘削

掘削断面です。

掘削断面

既存基礎のフーチングが邪魔でこれ以上深く掘れない

既存基礎周辺はフーチングが出てきて予定した掘削の深さに到達できませんでした。
ちょっと掘っただけでフーチングが出てくるとか基礎低っ・・・

我が家のフーチングを初めて見ましたが
何とも弱々しい。

土間用に土を掘削後出てきた既存基礎のフーチング

フーチングは古いけど一応コンクリート
下には採石(というか玉石?)が申し訳程度に敷いてありましたので今回の土間の仕様以上に厚みが確保できているのでOKとします。

既存フーチングを巻き込んだ土間の打設イメージ

概ね掘削完了

掘削が完了した土間打設場所

目荒らし

既存基礎に密着させる形でコンクリートを打設するので基礎の表面をディスクグラインダーで削って接着力を高めます。

既存基礎へ目荒らし

こんな感じでしょうか・・・立ち上がりは比較的丈夫でスムーズに削れましたが、フーチングはデコボコしていてまた、目荒らしを念入りに掛けられる程丈夫とはいえなかったので程々にしておきました。

全体に既存基礎へ目荒らし終了

墨付け

土間の収まり高へ墨を付けます。

既存基礎へ土間打設レベルに墨

上の墨は土間コンクリートを打つ高さ、下は採石の高さです。

土間の収まりを説明

既存フーチングから上の厚み確認

既存基礎のフーチングが邪魔で厚みが足りないとか砕石を均一に敷けないとか問題が出るでしょうか?

最も高い箇所で110mm

土間の打設後の高さを測る

低い箇所で100mm
フーチングがあっても当初の仕様である土間厚80mmは十分確保できる状態です。

既存基礎の上から打てる土間厚は100mmあり

土間厚が80mmですので20~30mm砕石が載るイメージですね。
それであれば、練ったコンクリートが落ち流れて密着する(はず、そう願いたい)土間の砕石厚優先で考え、最悪流れなくても強度に影響はないと判断しました。

採石投入・転圧

砕石を投入し転圧します。
この日のために購入した「ランマー@\¥7,000」という転圧用の六角シャンクを使います。
出費が多い・・・

砕石が均一になるように念のため水糸を張っておきました。

砕石転圧にランマー

転圧すると採石が下がる

墨まで砕石を入れて転圧したら砕石の高さが下がりました。

砕石転圧で墨いっぱいまで入れたはずだけど転圧後下がった

当然といえば当然ですが、これは砕石が振動によって土にめり込み敷き詰められ下がったものだと思われます。

サイズの違う砕石を混入、大きめの砕石サイズ約~20mm 小さめの砕石サイズ約10mm~

これは正しい現象

転圧されている事を示す正しい現象だと思います。

事なるサイズの砕石による転圧イメージ 小さな砕石サイズ約10mm~ 大き目の砕石 サイズ約~20mm 大きな砕石の間に小さな砕石が入る

初めての経験なので現象を一つひとつ確認して進んでいきます。

墨が埋まるくらい追加で転圧し続けた

ビフォー・アフターはこんな感じです。

掘削後と砕石投入後のビフォー・アフター

ワイヤーメッシュとピンコロ石を敷く

初めてワイヤーメッシュなるものを敷きました。
何かそれらしくなってきました。
コンクリートスペーサー(ピンコロ石とかいうそうです)でメッシュの高さを調整します。
このピンコロ石は3パターンの高さ調整が可能で面を変えると40mm・50mm・60mmと状況に合わせて対応できます。
なるほど!!

ワイヤーメッシュを寸法どおり切断

ワイヤーメッシュ

土間コンクリートの厚みは80mm、ピンコロ石でワイヤーメッシュを中心となる40mmまで上げました。

ピンコロ石と打設レベルの中心にワイヤーメッシュ

ビフォー・アフターはこんな感じです。

ワイヤーメッシュのみとピンコロ石を敷いた2カットのビフォー・アフター

基礎の亀裂を一応補修

この基礎は使わなくなるのですが一応エポキシ樹脂で補修しておきました。

割れた基礎をエポキシ系補修材で一応補修

次回、型枠作成とコンクリート打設です。

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