床を解体 基礎が割れていた ダイニングキッチン編#2 知らぬが華の施工跡

ダイニングキッチン床解体 ダイニングキッチン

リフォーム当初は既存フローリングの上に新しいフローリングを貼ろうと思っていたものの
不安定な床と安定した床の違いを知ってしまい床を剥がしてやり替える事にしました。

解体前のダイニングキッチン

床を解体するダイニングキッチンの場所です。

リフォーム着手前のフローリングです。
随分痛んでいます。
床鳴りはするし点検口も壊れています。

床下です。
断熱材は入っていません。

床を剥がす

古いフローリングを剥がしていきます。
根太とは釘と木工用ボンドで留っていたようです。

フローリングが剥がせて根太と大引きになりました。
大引きは細くて70mm程しかありませんでした。

古い根太を撤去しました。
釘と木くずだらけです。

ダイニングキッチン木製束6本

点検口から見えていた状態が余計に露わになって際立った感は否めませんが汚ないです。
どうやら大引きは建築当初のもので、その上から根太とフローロングを貼ったようです。
木製束はリフォーム時に入れ替えたっぽいです。

あと、床のレベルを揃えるために行ったと思われる木片でのクサビが工事の雑さを演出するのに十分ですが、土が均されておらず傾斜している事もかなりポイントが高いです。

ベストオブ酷い施工箇所

今回の最も酷い施工だと思ったのはコレ
おそらく建築当初とリフォームの合わせ技です。

柱の下はほぼ空洞で僅かにブロック基礎にかけてある程度です。
外周の柱ではないとはいえ、こんなので2階の廊下を支えていたなんて驚きです。
本物件において建築ポリシーに疑いを持つ事に十分な理由となりました。
ちなみに隣接の大引きを維持させるためブロック基礎との間にクサビが打ちこんでありました。

建築当初:柱の下が空洞

申し訳程度にブロック基礎にかかっているものの柱の下はほぼ空洞です。

リフォーム:くさび

くさびを逆側からみた写真です。
ビジュアルが最悪です。
ここはリフォーム前土間と勝手口でした。
とても汚い・・・見えなければ何でもいいようです。

重大な基礎亀裂

上記の工事も酷いですが真のボスは別にいました。
基礎に3箇所に大きなクラックが発生しており、そのうち1つは地震で出来る断層のように割れて食い違っています。
本格的に床下へ潜って事前に調べていれば分かったのですが横着して未確認でした。

部屋中程を走る基礎です。
完全に断裂はしていませんがもう一度地震がくれば断裂しそうです。

天版が食い違っています。
外周の基礎ですが上には土台が載っていない基礎です。
右が1cm程下がったのか左が1cm上がったのかそれ以外なのか現時点では不明です。

外周の基礎です。
こっちのコンクリートは質が悪いのか他よりザラザラしてもろい印象です。

それぞれの亀裂箇所です。

隙間があいてる

あと驚いたのが基礎と上物の面が食い違っていた事です。
このオーバーハングした箇所は「増築されている」と大工さんに言われた事がありますが
幼いときから同じで増築されたものではありません。
解体後の土台を見ても継いでいる箇所はなくやはり元々です。
寒さの原因はこれだったのか・・・
すごい違和感。設計ミスでは?

この仕様はワザとなのか風通しがいいので床下の材料にはいいのかもしれませんが寒いです。

外から見た概略図です。
基礎が建物の面より奥にあります。

あとがき

自分の家なので知っていると思い込んで実は知らない(分かってない)事も多いです。
あくまで居住者視点であり施工者視点ではなかったというべきでしょうか。
リフォームに着手するまでは住んでいても家の仕様が「おかしい」だとかは思った事はあまりなく、考えた事もありませんでした。
そりゃあ古い家ですので不具合は多々ありましたが今まで施工を疑ったりはしなかったように思います。
工事の手抜き故起こっている問題が今なら分かりますが知識がないと分からないものです。
こういうのが「知らぬが華」というのでしょうか。

事前に基礎の割れが確認できていれば葛藤などせずもっと早く解体していました。
解体するべきか否かあれだけ悩んだのがバカみたいです。
できるだけ広く解体して問題を早期発見、プランニング、設計するのが最も良いリフォームに繋がりそうです。
システム開発でも同じでした。
これが出来ていればもっと良いリフォームがスムーズに出来ていたのかもしれませんが技術・経験・知識がない当方としては仕方がない事だと前向きにやっていきます。

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