他の場所へユニットバスを設置するため昭和の匂いが漂う狭小風呂を撤去しました。
解体した跡の土台で他の場所との違いがあったのは土台の痛み度合いでした。
このままでは将来的によくないので出来る限り直していきたいと思います。
なお、撤去跡はダイニングと繋がりキッチンパントリーになる予定です。
土台の状態
土台は朽ちてはいません、芯はしっかりしていてスカスカでもありませんでした。
でも見た目は随分痛んでいますし、細くなっています。
プロの見解
とある関係者の方に見てもらう機会があり状態について受けた評価は

この築年数ならマシな方です。
だそうです。。。
補強する!!
素人目でも当該場所は強度を重視した造りにはなっていない上、経験劣化で構造体の弱体化が激しい事は分かります。
この弱くなった骨組みは建物の安定性や今後の災害に対して脆弱です。
補強します。
最も脆弱な箇所
土台の欠損箇所です。
ここの切断された土台は最早置物のような存在でした。
控え目に言って木片です。
この木片を取って基礎をディスクグラインダーで均しました。

補強方法をイメージ
素人でもここの適した補修方法はイメージできます。
↓こんな感じでは?

仕口を造ってガッチりはめ込めば強そうです。
更に言うとこう↓

横に補強を抱かせて強度を確保すればより良さそうですが問題があります。
仕口加工が出来ない
やったことありません。
事前に練習を重ねればすればある程度可能かもしれませんが弱った既存土台を切り取る行為は
在来工法について理解の浅い当方では藪蛇(やぶへび)になる可能性を払拭できません。
つまり「工事レベルが高すぎて無理」ということです。
従いまして既存土台は切らずに欠損部を再作成、既存土台と金物で継ぎ、補強材を抱かせて補強する方法で行きたいと思います。
↓これで行きます

初めての本格的?な補強にチャレンジです。
今回の目標点は「補強箇所を建築当初以上の強度にする」に設定します。
先ずは短い方から
長方形の短い辺でかつ壁際の補強材から加工します。
サイズは105mm x 105mm 角で材質はヒノキ、種別は「規格外」という比較的安い木材です。

柱のオーバーハングしている隙間に補強材を滑り込ませました。

土台欠損部の加工
次は最も重要な欠損している土台の付け直しです。

加工・フィッティング
こちらはサイズ90mm x 90mm角 材質はヒノキです。
基礎を補強
基礎補強のためにコンクリートを打ちます。
理由は
- 土台に補強材を(置いて)抱かせるための場所を造る
- 基礎の強度向上
- 汚い基礎が嫌だった
- 今後コンクリートを打つ可能性があるため見識・経験を得るため及び興味
です。
型枠っぽいモノを造る
コンクリートを打つ下準備
コンクリートを打つのは今回で人生2度目です。
古いコンクリートと新しいコンクリートをくっつける状態の事を「コールドジョイントになる」というらしいです。
またコンクリートを繋ぐ(継ぐ)事を「打ち継ぎ」、この行為全体を「増し打ち」と呼ぶ?
まとめると「基礎の打ち継ぎをするためコールドジョイントな環境でコンクリートの増打ちを行う」でいいのかな???
古いコンクリートに新しいコンクリートを接着する行為は剝離し易く脆弱になりやすいため表面を削ってくっつきやすくして打ち継ぎ面に打ち継ぎ用ボンドを塗布しました。
コンクリートを打設
コンクリート打設から4日後
4日養生(放置)しました。
型枠を外す
2度目の仕上がりは手前味噌ですが表面はそこそこ綺麗にできました。
欠損部分再生
風呂釜があった場所は土台が切られていました。
土台を繋げて本来の形にしたいと思います。
くさびが割れました
上述した失敗事例ですが何度かハンマーで叩き込んでいたら、くさびが割れましたので再作成します。
割れた理由は木の使い方が間違っていたようです。
やり直します。

薄めの木材を切り出すときは縦方向でないと圧力で割れてしまうようです。
勉強になりました。
防腐処理
土台の交換はできませんが可能な限りベストを尽くします。
既存木材に防腐処理をしようと思います。
抱かせて土台補強
仕上がり面が水平な根太受けをつくる
抱かせる補強土台は当然補強のためで、水平は出ているわけもなく斜めです。
なのでスペーサーを作成して補強土台の上に乗せ、未だ留めはしませんが根太受けとする予定です。
補強土台取り付け
実際に補強土台を取り付けていきます。
継ぎ手に金物
分厚い鉄板状の金物を継ぎ手として取り付けます。
柱には金折れ金物90mm x 90mm です。

他2辺の補強土台
取り付けた金物の箇所を彫って加工します。

今はここまででいったん終了
壁に面している2辺は確定のためビス・ボルトを打ちましたが残り2辺は周辺がどうなるのか未確定なので補強土台の加工はしましたが取り付けていません。
この件は一旦ここで終了します。

あとがき
この後どんどんコンクリートに慣れていくのですがこの時は何もかも初めてで
今考える既存の基礎をもっと切ってレーザーで水平を出して型枠を組んでコンクリートを打ち、基礎天は鏝で綺麗に均せばよかったと思いますが当時はこれが精一杯でした。
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